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22日の米国市場ダイジェスト:NYダウは1ドル安、金利上昇一服で買い戻し

配信日時:2025/05/23 08:01 配信元:FISCO
*08:01JST 22日の米国市場ダイジェスト:NYダウは1ドル安、金利上昇一服で買い戻し ■NY株式:NYダウは1ドル安、金利上昇一服で買い戻し

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は1.35ドル安の41859.09ドル、ナスダックは53.09ポイント高の18925.73で取引を終了した。

長期金利の高止まりを受け、寄り付き後下落。朝方米下院はトランプ減税の延長を含む大型の税制・歳出法案の修正案を僅差で可決したが、前日までの財政悪化懸念による長期金利上昇の動きに一服感が出たことで、買い戻しが入った。また新規失業保険申請件数や5月の製造業PMI、サービス業PMIがともに市場予想よりいい内容だったことも相場を下支えした。ダウ、ナスダックともにプラスに転じたものの、ダウは買いの勢いが続かず、わずかに下げて終了。ナスダックはプラス圏を維持して終えた。セクター別では自動車・自動車部品が上昇。不動産管理・開発が下落した。

ソフトウエア開発やデータプラットフォームを展開するスノーフレイク(SNOW)は好業績を背景にアナリストによる目標株価引き上げが相次ぎ上昇。自動車部品販売会社のアドバンス・オート・パーツ(AAP)は大幅高。決算が市場予想を上回ったほか、通期の業績見通しについて現行の関税維持を前提としても据え置くとしたことが好感された。

米下院でクリーンエネルギー控除廃止の税法案可決を受け太陽光発電システムを手掛けるサンラン(RUN)やアレイ・テクノロジーズ(ARRY)など関連株が下落。ビットコインが史上最高値を更新し、暗号資産取引プラットフォームを展開するコインベース・グローバル(COIN)やギャラクシー・デジタル(GLXY)が上昇した。

FRBのウォラー理事はトランプ政権の貿易関税政策が低水準で落ち着けば、今年後半に利下げする可能性を示唆した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米国資産持ち直しでドル売り弱まる

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は143円27銭まで売られたものの、米国資産の持ち直しを意識して144円33銭まで反発し、143円95銭で引けた。この日発表された米国の5月製造業PMIは大幅に改善した。また、米大統領経済諮問委員会(CEA)のミラン委員長は、政府が密かにドル安誘導の国際的取り決めを画策しているとの見方を否定したことを受けてリスク回避の米ドル売り・円買いは縮小した。

ユーロ・ドルは1.1315ドルから1.1256ドルまで下落し、1.1281ドルで引けた。米国資産の持ち直しを受けてユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は162円04銭まで下落後、162円60銭まで反発。ポンド・ドルは1.3402ドルまで下落後、1.3436ドルまで反発した。ドル・スイスは0.8253フランから0.8307フランまで反発した。


■NY原油:弱含みで61.20ドル、一時60.25ドルまで値下がり

NY原油先物7月限は弱含み(NYMEX原油7月限終値:61.20 ↓0.37)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-0.37ドル(-0.60%)の61.20ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.25ドル-61.75ドル。供給不安後退で60.25ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では主に61ドル台前半で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  43.31ドル   +0.06ドル(+0.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 126.26ドル  +0.96ドル(+0.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)598.23ドル  +4.77ドル(+0.80%)
インテル(INTC)        20.55ドル   -0.14ドル(-0.67%)
アップル(AAPL)        201.36ドル  -0.73ドル(-0.36%)
アルファベット(GOOG)    171.98ドル  +1.92ドル(+1.12%)
メタ(META)           636.57ドル  +1.07ドル(+0.16%)
キャタピラー(CAT)      345.19ドル  +2.68ドル(+0.78%)
アルコア(AA)         27.98ドル   -0.29ドル(-1.02%)
ウォルマート(WMT)      95.93ドル   -0.50ドル(-0.51%) <ST>

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