注目トピックス 日本株
株式会社タウンズ:2025年6月期第3四半期決算説明会文字起こし(3)
配信日時:2025/05/15 13:43
配信元:FISCO
*13:43JST 株式会社タウンズ:2025年6月期第3四半期決算説明会文字起こし(3)
タウンズ<197A>
当社の主要製品は、新型コロナやインフルエンザ等の、感染症の抗原検査キットです。
こちらにお示ししているように、幅広い感染症項目をカバーしています。
当社の製品が、医療機関から幅広くご支持をいただいている背景として、「製品競争力」「開発体制」「販売体制」の3つの視点から、当社の競争優位性についてご説明します。
まず、当社の主力製品である抗原検査についてご説明します。
左側の図は、抗原検査キットの基本原理を示しています。
図(1)のパッド部には、抗体と、目印になる標識物とを結合した「標識抗体」が浸み込ませてあります。鼻や喉から採取した検体を、図(1)の「パット部」に滴下すると、検体中に含まれるウイルスなどの「抗原」が、パット部の「標識抗体」と、いわゆる抗原抗体反応により結合します。
よって、たとえばインフルエンザ検査キットであれば、インフルエンザウイルスという抗原に対してのみに、高い感度で結合する「抗体」に関する技術が、まずは重要となります。抗原も抗体も、極めて小さいミクロの世界ですが、標識抗体には目印となる「標識物」があらかじめ結合されています。この「標識物」により、ミクロの世界の抗原抗体反応が、「目視」できるようになります。
よってこの「標識物」も、抗原検査キットにおいて非常に重要な技術となります。滴下された検体は、毛細管現象により、図の右から左へと流れていきますが、もし検体中に標的の抗原が含まれていれば、図の(1)から(2)にかけて、「抗原-抗体-標識物」という3つが結合した状態が形成され、検体は図(3)の「判定ライン」へと流れていきます。
図(3)の「判定ライン」には、更に別の抗体が、ライン上に多数、固定されています。抗原を含む検体が図(3)に達すると、検体中の抗原がライン上に固定された抗体と結合し、「(固定された)抗体-抗原-抗体-標識物」という状態で、ライン上に数多くの標識物が集積します。一定時間経過後に、多数の標識物がライン上に集積することで判定ラインが目視で確認出来れば陽性、判定ラインが見えなければ陰性、と判断することができます。
これが抗原検査キットの原理です。
さて当社は、このような抗原検査キットのコア技術である、「抗体」と「標識物」に関して、それぞれ独自の強固な技術基盤を確立しています。
抗体に関しては、自社開発に加えて、資本提携先との共同開発を行い、感度と特異性を高い水準で両立した優れた抗体ライブラリーを確立しています。本年においては、抗原検査キットに広く使われているマウス由来の抗体に替えて、独自開発のウサギ由来の抗体を活用し、より高い感度を実現した新型コロナ検査キット「イムノエース(R) SARS-CoV-2 III」を、新たにローンチしています。
抗原検査キットの標識物としては、一般的には「金コロイド」という金の微粒子が使用されており、「金コロイド」は赤色の判定ラインを形成します。これに対し、当社が独自に開発した「白金-金コロイド」は、より視認性の高い黒色の判定ラインを形成し、当社キットの高い感度を支えています。当社はこのような技術基盤を活用して、品質の高い製品を供給しています。
続いて、当社の開発体制についてご説明します。当社はこれまで30年以上にわたり、抗原検査の研究開発に取り組んできました。長年の研究開発で蓄積された各種ノウハウと、様々な専門分野のベテラン研究員、更には社外の知見豊富な研究者との協力体制が、当社の高い技術力の源泉です。これらにより、抗体関連技術や「白金-金コロイド」技術などのコア技術の開発をしている他、結核などの抗酸菌検査の分野においては、「世界初」となる製品の開発実績を複数有しています。
次に、当社の販売体制についてご説明します。
当社の営業員は、10年以上の業界経験を有するベテランが中心です。少人数体制でありながら、主力製品で国内トップの市場シェアを獲得しており、営業チームの生産性は非常に高い水準といえます。
当社は、スズケン様をはじめとした卸業者を通して医療機関へキットを販売するため、卸業者との協力関係が販促のポイントになります。また当社は2022年より、塩野義製薬様と、当社製品の販売に関する協働を行っています。
ワクチンと治療薬を有する塩野義製薬様と、POCT製品を有する当社の協働により、「予防→診断→治療」まで、感染症対策を一気通貫で行うことができるようになりました。
当社は、塩野義製薬様の販売力を活用することで、国内感染症POCT市場における確固たる地位を確立したいと考えています。
株式会社タウンズ:2025年6月期第3四半期決算説明会文字起こし(4)に続く
<MY>
当社の主要製品は、新型コロナやインフルエンザ等の、感染症の抗原検査キットです。
こちらにお示ししているように、幅広い感染症項目をカバーしています。
当社の製品が、医療機関から幅広くご支持をいただいている背景として、「製品競争力」「開発体制」「販売体制」の3つの視点から、当社の競争優位性についてご説明します。
まず、当社の主力製品である抗原検査についてご説明します。
左側の図は、抗原検査キットの基本原理を示しています。
図(1)のパッド部には、抗体と、目印になる標識物とを結合した「標識抗体」が浸み込ませてあります。鼻や喉から採取した検体を、図(1)の「パット部」に滴下すると、検体中に含まれるウイルスなどの「抗原」が、パット部の「標識抗体」と、いわゆる抗原抗体反応により結合します。
よって、たとえばインフルエンザ検査キットであれば、インフルエンザウイルスという抗原に対してのみに、高い感度で結合する「抗体」に関する技術が、まずは重要となります。抗原も抗体も、極めて小さいミクロの世界ですが、標識抗体には目印となる「標識物」があらかじめ結合されています。この「標識物」により、ミクロの世界の抗原抗体反応が、「目視」できるようになります。
よってこの「標識物」も、抗原検査キットにおいて非常に重要な技術となります。滴下された検体は、毛細管現象により、図の右から左へと流れていきますが、もし検体中に標的の抗原が含まれていれば、図の(1)から(2)にかけて、「抗原-抗体-標識物」という3つが結合した状態が形成され、検体は図(3)の「判定ライン」へと流れていきます。
図(3)の「判定ライン」には、更に別の抗体が、ライン上に多数、固定されています。抗原を含む検体が図(3)に達すると、検体中の抗原がライン上に固定された抗体と結合し、「(固定された)抗体-抗原-抗体-標識物」という状態で、ライン上に数多くの標識物が集積します。一定時間経過後に、多数の標識物がライン上に集積することで判定ラインが目視で確認出来れば陽性、判定ラインが見えなければ陰性、と判断することができます。
これが抗原検査キットの原理です。
さて当社は、このような抗原検査キットのコア技術である、「抗体」と「標識物」に関して、それぞれ独自の強固な技術基盤を確立しています。
抗体に関しては、自社開発に加えて、資本提携先との共同開発を行い、感度と特異性を高い水準で両立した優れた抗体ライブラリーを確立しています。本年においては、抗原検査キットに広く使われているマウス由来の抗体に替えて、独自開発のウサギ由来の抗体を活用し、より高い感度を実現した新型コロナ検査キット「イムノエース(R) SARS-CoV-2 III」を、新たにローンチしています。
抗原検査キットの標識物としては、一般的には「金コロイド」という金の微粒子が使用されており、「金コロイド」は赤色の判定ラインを形成します。これに対し、当社が独自に開発した「白金-金コロイド」は、より視認性の高い黒色の判定ラインを形成し、当社キットの高い感度を支えています。当社はこのような技術基盤を活用して、品質の高い製品を供給しています。
続いて、当社の開発体制についてご説明します。当社はこれまで30年以上にわたり、抗原検査の研究開発に取り組んできました。長年の研究開発で蓄積された各種ノウハウと、様々な専門分野のベテラン研究員、更には社外の知見豊富な研究者との協力体制が、当社の高い技術力の源泉です。これらにより、抗体関連技術や「白金-金コロイド」技術などのコア技術の開発をしている他、結核などの抗酸菌検査の分野においては、「世界初」となる製品の開発実績を複数有しています。
次に、当社の販売体制についてご説明します。
当社の営業員は、10年以上の業界経験を有するベテランが中心です。少人数体制でありながら、主力製品で国内トップの市場シェアを獲得しており、営業チームの生産性は非常に高い水準といえます。
当社は、スズケン様をはじめとした卸業者を通して医療機関へキットを販売するため、卸業者との協力関係が販促のポイントになります。また当社は2022年より、塩野義製薬様と、当社製品の販売に関する協働を行っています。
ワクチンと治療薬を有する塩野義製薬様と、POCT製品を有する当社の協働により、「予防→診断→治療」まで、感染症対策を一気通貫で行うことができるようになりました。
当社は、塩野義製薬様の販売力を活用することで、国内感染症POCT市場における確固たる地位を確立したいと考えています。
株式会社タウンズ:2025年6月期第3四半期決算説明会文字起こし(4)に続く
<MY>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況