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JIGーSAW Research Memo(6):実質営業増益で、業績は堅調に推移
配信日時:2025/05/12 11:06
配信元:FISCO
*11:06JST JIGーSAW Research Memo(6):実質営業増益で、業績は堅調に推移
■JIG-SAW<3914>の業績動向
1. 2024年12月期の業績動向
2024年12月期の業績は、売上高3,472百万円(前期比7.2%増)、営業利益556百万円(同11.0%減)、経常利益615百万円(同4.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益478百万円(同4.2%増)となった。システムマネジメントサービスなどが堅調に推移したことから、売上高と売上総利益は順調に拡大した。営業利益は、研究開発・販売促進・人的資本投資・グローバル展開のための先行投資(前期比約222百万円増加)に加え、東京本社の移転・統合・拡充のための費用104百万円が発生したため減益となった。しかし、移転費用を除くと営業利益は前期比6.7%の増益となることから、実質的に業績は順調に伸長したと言えよう。なお、受取手数料の増加や税効果から、親会社株主に帰属する当期純利益は増益を確保した。
「JIG-SAW OPS」などシステムマネジメントサービスが順調に推移したことに加え、自動運転ローラの受注開始、東京本社の拡充、Lamplight Logisticsとの提携、システムマネジメント専門オウンドメディア「Ops Today」の公開などにより事業が拡大した。そのほか、NVIDIAの組込コンピューティングパートナーであるSeeed Studioとの業務提携、米国Bluetooth Gateway大手のCassia Networks,Inc.へのIoT-OPSサービスの提供などグローバル化に向けたキー企業との取り組みも進行した。また、SBI JIG-SAWモダナイゼーションズが初年度に黒字化を達成したことで、金融領域でのインフラ基盤構築・運用支援にも注力することとなった。さらに、スマートホーム向け新技術の発表や、「コンピュータビジョン技術」に関する日本特許の取得、日米に続く中国でのIoT技術関連の特許取得、英国大手通信キャリアのMatter※実証実験への参加、米国での生成AIモデルのIoTデータ処理に関する米国でのテスト参画企業の拡大など事業は順調に進捗した。なお、自動操縦標準機開発プロジェクトには、2025年1月までに、新たに(株)フジタと不動テトラ<1813>が参画することとなった。
※ Matter:プラットフォームを超えてIoT機器間のシームレスな通信を可能にするオープン規格。
既存・新規事業ともに順調で、成長押し上げへ
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の業績見通しに関しては、不確定要素が多いため適正かつ合理的な業績予想が困難として、業績予想を公表していない。しかし、2024年12月期までの先行投資が顕在化し、既存のデータコントロール事業のさらなる業容拡大が進むほか、SBIグループとの連携などによるカーブアウト戦略やグローバル展開、コンピュータビジョン、自動操縦標準機開発など成長を押し上げる新たなシーズが芽吹いてきた。加えて、東京本社移転費用の消滅が予想されることから、引き続き過去最高水準の先行投資が計画されているものの、営業利益は2ケタ以上の伸びを期待したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
1. 2024年12月期の業績動向
2024年12月期の業績は、売上高3,472百万円(前期比7.2%増)、営業利益556百万円(同11.0%減)、経常利益615百万円(同4.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益478百万円(同4.2%増)となった。システムマネジメントサービスなどが堅調に推移したことから、売上高と売上総利益は順調に拡大した。営業利益は、研究開発・販売促進・人的資本投資・グローバル展開のための先行投資(前期比約222百万円増加)に加え、東京本社の移転・統合・拡充のための費用104百万円が発生したため減益となった。しかし、移転費用を除くと営業利益は前期比6.7%の増益となることから、実質的に業績は順調に伸長したと言えよう。なお、受取手数料の増加や税効果から、親会社株主に帰属する当期純利益は増益を確保した。
「JIG-SAW OPS」などシステムマネジメントサービスが順調に推移したことに加え、自動運転ローラの受注開始、東京本社の拡充、Lamplight Logisticsとの提携、システムマネジメント専門オウンドメディア「Ops Today」の公開などにより事業が拡大した。そのほか、NVIDIAの組込コンピューティングパートナーであるSeeed Studioとの業務提携、米国Bluetooth Gateway大手のCassia Networks,Inc.へのIoT-OPSサービスの提供などグローバル化に向けたキー企業との取り組みも進行した。また、SBI JIG-SAWモダナイゼーションズが初年度に黒字化を達成したことで、金融領域でのインフラ基盤構築・運用支援にも注力することとなった。さらに、スマートホーム向け新技術の発表や、「コンピュータビジョン技術」に関する日本特許の取得、日米に続く中国でのIoT技術関連の特許取得、英国大手通信キャリアのMatter※実証実験への参加、米国での生成AIモデルのIoTデータ処理に関する米国でのテスト参画企業の拡大など事業は順調に進捗した。なお、自動操縦標準機開発プロジェクトには、2025年1月までに、新たに(株)フジタと不動テトラ<1813>が参画することとなった。
※ Matter:プラットフォームを超えてIoT機器間のシームレスな通信を可能にするオープン規格。
既存・新規事業ともに順調で、成長押し上げへ
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の業績見通しに関しては、不確定要素が多いため適正かつ合理的な業績予想が困難として、業績予想を公表していない。しかし、2024年12月期までの先行投資が顕在化し、既存のデータコントロール事業のさらなる業容拡大が進むほか、SBIグループとの連携などによるカーブアウト戦略やグローバル展開、コンピュータビジョン、自動操縦標準機開発など成長を押し上げる新たなシーズが芽吹いてきた。加えて、東京本社移転費用の消滅が予想されることから、引き続き過去最高水準の先行投資が計画されているものの、営業利益は2ケタ以上の伸びを期待したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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