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タムロン---1Q売上高は微減、前期1Qが高成長であった写真分野で反動減の影響あるも、監視や車載分野では増収

配信日時:2025/05/07 15:04 配信元:FISCO
*15:04JST タムロン---1Q売上高は微減、前期1Qが高成長であった写真分野で反動減の影響あるも、監視や車載分野では増収 タムロン<7740>は2日、2025年12月期第1四半期(25年1月-3月)連結決算を発表した。売上収益が前年同期比1.9%減の194億51百万円、営業利益が同6.9%減の42億35百万円、経常利益が同7.8%減の42億38百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同15.1%減の28億41百万円となった。

写真関連事業の売上高は前年同期比2.7%減の135億69百万円、営業利益は同5.4%減の38億 3百万円となった。自社ブランド製品は、2024年に発売した新製品の売上寄与等により日本が好調を維持し、欧州も増収へと転換したが、米国での販売停滞継続や前年同期が特に高成長局面であった中国では反動減となったこともあり、減収となった。OEMは、客先への出荷が堅調に推移し増収となった。

監視&FA関連事業の売上高は同2.1%減の28億78百万円、営業利益は同4.5%減の4億9百万円となった。監視やFA/マシンビジョン用レンズおよびカメラモジュールは、中国市場の投資抑制等の影響は受けたが、監視やFA市場の安定成長や高精細、高解像ニーズの高まりを背景に好調に推移し、2桁の増収となった。一方で、TV会議用レンズは市場低迷等の影響に加え、前年同期が一時的な出荷増局面であったこともあり大幅減収となった。

モビリティ&ヘルスケア、その他事業の売上高は同2.3%増の30億3百万円、営業利益は同0.0%増の7億29百万円となった。車載カメラ用レンズは、安全運転支援システム(ADAS)の普及による旺盛な需要を背景にセンシング用途を中心に好調を維持し増収となった。また注力分野の医療用レンズも、同社の強みである極小径や薄膜技術で低侵襲を可能にする製品ラインナップ拡充等により増収となった。コンパクトデジタルカメラ用やビデオカメラ用レンズは、市場低迷の影響により減収となった。

2025年12月期通期の連結業績予想については、関税影響を織り込みつつも、1Q業績が社内計画に対して上振れ傾向で推移していること等も踏まえ、売上高が前期比4.0%増の920億円、営業利益が同4.2%増の200億円、経常利益が同3.6%増の200億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.9%増の148億円とする期初計画を据え置いている。

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