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新興市場見通し:決算を手掛かりとした日替わり的な物色中心か
配信日時:2025/04/26 12:27
配信元:FISCO
*12:27JST 新興市場見通し:決算を手掛かりとした日替わり的な物色中心か
■時価総額が大きい銘柄の一角が堅調
今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が+1.02%だったのに対して、グロース市場指数は-0.05%、グロース市場250指数は-0.31%。主力大型株に資金が向かった反面、このところ強い値動きが目立っていた中小型株は売り買いが交錯した。一方、時価総額が大きい銘柄の一角が堅調だったことから、グロース市場コア指数は3日続伸となり、週間ベースで+0.85%だった。
時価総額上位銘柄では、新薬承認への期待が高まったジーエヌアイグループ<2160>が買われ、1カ月ぶりの水準を回復。BuySell Technologies<7685>は3月のグループ出張訪問買い取り事業の好調が評価された。ispace<9348>は中核的連携機関として参画する研究開発課題の「宇宙戦略基金」が採択されたことが材料視され、1月9日につけた年初来高値に顔合わせした。
今週のIPOは、22日にグロース市場に上場したデジタルグリッド<350A>の初値は、公開価格を17.5%上回る5310円。24日にグロース市場に上場したLIFE CREATE<352A>の初値は、公開価格を2.4%上回る1280円。25日に札証アンビシャスに上場したエレベーターコミュニケーションズ<353A>の初値は、公開価格を29.4%上回る2200円となり、その後ストップ高となる2700円まで買われる場面もみられた。
■決算を受けて値幅取り狙いの資金が集中する見込み
来週から翌週の新興市場は、ゴールデンウイークに入るため積極的な売買は手控えられやすく、決算を手掛かりとした日替わり的な物色が中心となりそうだ。クラスターテクノロジー<4240>は25日、25年3月期業績予想の上方修正を発表。一方、ギックス<9219>は営業赤字に下方修正している。
その他、28日にAiming<3911>、シーユーシー<9158>、30日にJストリーム<4308>、5月1日にdely<299A>、7日にHENNGE<4475>、BASE<4477>、8日にMTG<7806>、CRI・ミドルウェア<3698>、クラウドワークス<3900>、visumo<303A>、フレクト<4414>、9日にispaceなどの決算発表が予定されている。前期実績や足下の順調な進捗率、流動性の高い銘柄に関心が集まりやすく、決算を受けて値幅取り狙いの資金が集中することが見込まれる。
日本取引所グループは4月22日、グロース市場における今後の対応を発表した。上場維持基準の見直しとして、上場5年経過後から時価総額100億円以上へと変更(現行は上場10年経過後から時価総額40億円以上)とし、30年以降、上場から5年経過している企業に適用する。十分に機関投資家が入り流動性が確保されるには、最低でも時価総額300億円が必要との見解を示している。
なお、25年3月末時点におけるグロース市場上場企業の時価総額分布によると、時価総額40億円未満が224社で全体の36%、40~100億円が198社で同32%を占めており、全体の7割近くの企業が上場維持基準に抵触することになる。成長が期待される企業へ資金が向かいやすくなるとともに、100億円を下回る企業には再編が加速するとの見方から、思惑的な資金が入る場面もありそうだ。
来週・翌週はIPOの予定はない。直近上場銘柄でリバウンドをみせてきたジグザグ<340A>やミライロ<335A>の動向が注目される。
<FA>
今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が+1.02%だったのに対して、グロース市場指数は-0.05%、グロース市場250指数は-0.31%。主力大型株に資金が向かった反面、このところ強い値動きが目立っていた中小型株は売り買いが交錯した。一方、時価総額が大きい銘柄の一角が堅調だったことから、グロース市場コア指数は3日続伸となり、週間ベースで+0.85%だった。
時価総額上位銘柄では、新薬承認への期待が高まったジーエヌアイグループ<2160>が買われ、1カ月ぶりの水準を回復。BuySell Technologies<7685>は3月のグループ出張訪問買い取り事業の好調が評価された。ispace<9348>は中核的連携機関として参画する研究開発課題の「宇宙戦略基金」が採択されたことが材料視され、1月9日につけた年初来高値に顔合わせした。
今週のIPOは、22日にグロース市場に上場したデジタルグリッド<350A>の初値は、公開価格を17.5%上回る5310円。24日にグロース市場に上場したLIFE CREATE<352A>の初値は、公開価格を2.4%上回る1280円。25日に札証アンビシャスに上場したエレベーターコミュニケーションズ<353A>の初値は、公開価格を29.4%上回る2200円となり、その後ストップ高となる2700円まで買われる場面もみられた。
■決算を受けて値幅取り狙いの資金が集中する見込み
来週から翌週の新興市場は、ゴールデンウイークに入るため積極的な売買は手控えられやすく、決算を手掛かりとした日替わり的な物色が中心となりそうだ。クラスターテクノロジー<4240>は25日、25年3月期業績予想の上方修正を発表。一方、ギックス<9219>は営業赤字に下方修正している。
その他、28日にAiming<3911>、シーユーシー<9158>、30日にJストリーム<4308>、5月1日にdely<299A>、7日にHENNGE<4475>、BASE<4477>、8日にMTG<7806>、CRI・ミドルウェア<3698>、クラウドワークス<3900>、visumo<303A>、フレクト<4414>、9日にispaceなどの決算発表が予定されている。前期実績や足下の順調な進捗率、流動性の高い銘柄に関心が集まりやすく、決算を受けて値幅取り狙いの資金が集中することが見込まれる。
日本取引所グループは4月22日、グロース市場における今後の対応を発表した。上場維持基準の見直しとして、上場5年経過後から時価総額100億円以上へと変更(現行は上場10年経過後から時価総額40億円以上)とし、30年以降、上場から5年経過している企業に適用する。十分に機関投資家が入り流動性が確保されるには、最低でも時価総額300億円が必要との見解を示している。
なお、25年3月末時点におけるグロース市場上場企業の時価総額分布によると、時価総額40億円未満が224社で全体の36%、40~100億円が198社で同32%を占めており、全体の7割近くの企業が上場維持基準に抵触することになる。成長が期待される企業へ資金が向かいやすくなるとともに、100億円を下回る企業には再編が加速するとの見方から、思惑的な資金が入る場面もありそうだ。
来週・翌週はIPOの予定はない。直近上場銘柄でリバウンドをみせてきたジグザグ<340A>やミライロ<335A>の動向が注目される。
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