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東邦ガス Research Memo(4):中期経営計画説明会文字起こし(4)

配信日時:2025/04/25 16:34 配信元:FISCO
*16:34JST 東邦ガス Research Memo(4):中期経営計画説明会文字起こし(4) 東邦ガス<9533>

「B/S経営の深化」として、中計期間中に目指す事業ポートフォリオのイメージと、バランスシートの方向性を示しています。

左の図は2027年度における事業ポートフォリオのイメージです。円の大きさで事業規模を示しており、事業規模が大きなガス事業に関しては、引き続き効率化等を推進し、右向きのベクトル、即ち、収益性の向上を図ります。

一方、電気、海外、そして地域の課題解決につなげていく「くらし・行政サポート」「エンジニアリング」「まちづくり・不動産開発」などを含む地域価値創造ビジネス群などの戦略事業につきましては、事業規模を少しずつ拡大するとともに、収益性を高め、図では、右上を向いたベクトルを目指します。

また、事業ごとの収益性を定期的に評価すべく、投下資本に対する収益性の指標であるROICを用いたモニタリングを定期的に実施し、収益性・成長性・安定性のバランスを取りつつ、適切な事業ポートフォリオを構築してまいります。

右の図は、B/Sマネジメントの方向性を示しています。バランスシートの資産側では、コア事業のスリム化や政策保有株式の売却を進める一方で、リスクリターンに優れた戦略事業資産を増強します。

バランスシートの負債・純資産の側では、財務健全性を担保しながら、適切な資本構成や資本コストの低減に向けた対応も進めます。

このページから事業戦略になります。

まずは「コア事業での安定的なキャッシュフローの創出」についてご説明いたします。

コア事業は、我々が長年手掛けてきた都市ガス事業やLPG事業でありますが、第7次エネルギー基本計画でも言及されているとおり、天然ガス、LPGともに引き続き我が国の重要なエネルギーと位置づけられています。

東邦ガスグループは、今後もお客さまに安心してガスをお使いいただけるよう、安全・安心、安定供給の確保を最優先としつつ、ページの左側に記載しているような高度化・効率化の推進、さらには、右側に記載しているLNG調達力の強化やLPG事業の持続的な成長に取り組むことで、今後も安定的な収益基盤の維持を図ります。

これらの取組みを進め、2027年度のコア事業の営業キャッシュフローとして現在の規模並みの450億円を維持します。

こちらは「成長の原動力の育成」について記載しておりますが、その中心となる電気事業および海外事業に関する内容です。

双方ともに、収益性を意識した積極的な資源投下により、規模の拡大と競争力の強化に両輪で取り組みます。

電気事業においては、競争力のある電源の構築や再エネ電源の開発を推進することで、まだまだこれからではありますが、ROIC3%+αの水準まで収益性の向上を図ります。

また、海外事業においても、東南アジアを中心としたエネルギー事業、北米やオーストラリアにおけるカーボンニュートラル関連事業への投資を加速することで、収益性をROIC4%+αの水準まで高めます。

「地域を基点としたビジネスの深耕」についてご説明いたします。

エネルギー事業との親和性が高く、また地域の課題解決につながる事業として、「くらし・行政サポート」、「エンジニアリング」、「まちづくり・不動産開発」など5つの事業を束ね「地域価値創造ビジネス群」としております。東邦ガスグループとして、これらの事業を推進し、足元の事業利益から1.5倍となる50億円を目指します。

【東邦ガス】中期経営計画説明会文字起こし(5)に続く

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