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午前:債券サマリー 先物は大幅安、米金利上昇と日銀の追加利上げ観測で

配信日時:2025/03/12 11:24 配信元:MINKABU
 12日午前の債券市場で、先物は大幅安となった。前日の米国市場で長期債価格が下落(金利は上昇)した流れを引き継いだ。日銀の追加利上げ観測も重荷となったが、朝安後は下げ幅を縮小する展開となった。  米国が提示した停戦案をウクライナ側が受け入れ、地政学的な緊張が緩和に向かうとの期待感が膨らんだ。11日の米国市場では安全資産とされる米国債には売りが出て、米長期金利は4.28%に上昇した。日本の財務省は12日、20年債入札を通告した。クーポンは2.0%で発行予定額は1兆円程度。市場では入札結果に対する一定の警戒感もあり、円債相場の重荷となった。  日銀の植田和男総裁は同日、衆院財務金融委員会に出席し、日本の長期金利に関して「市場の見方とわれわれの見方に大きな齟齬はない」などと述べた。取引時間中には、日銀総裁が長期金利の上昇(債券価格の下落)を容認したと受け止めた市場参加者の売りが膨らむ場面もあった。この日は先物の期近物である3月限の売買高を期先物の6月限が上回り、事実上の限月交代となった。  先物3月限は前営業日比31銭安の138円51銭、6月限は同29銭安の137円98銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.025ポイント高い1.530%で推移。一時1.535%をつけた。 出所:MINKABU PRESS

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