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ナガイレーベ Research Memo(1):2025年8月期1Qは前年同期比営業減益も、通期は営業増益予想
配信日時:2025/02/06 12:01
配信元:FISCO
*12:01JST ナガイレーベ Research Memo(1):2025年8月期1Qは前年同期比営業減益も、通期は営業増益予想
■要約
1. 2025年8月期第1四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2025年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の3,210百万円、営業利益が同11.9%減の579百万円、経常利益が同11.0%減の601百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.0%減の413百万円となった。前期からずれ込んでいた案件を取り込んだことで増収を確保したが、円安に加えて加工賃や原材料の上昇などから売上総利益率は39.8%(前年同期は44.0%)となった。販管費の伸びを前年同期比2.4%増に抑えたものの、売上総利益率の低下により営業利益は同11.9%減となった。前年同期比で減益となったが、期初から上半期は減益予想であり、ほぼ計画に沿った結果となった。
2. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の連結業績は、売上高が前期比6.6%増の17,500百万円、営業利益が同1.9%増の4,082百万円、経常利益が同2.5%増の4,175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%増の2,883百万円を見込んでおり、期初予想と変わっていない。依然として市場全体では厳しい環境が続くと予想されるが、コア市場では期ずれ案件を確実に取り込むことに加え、低価格市場へ戦略製品を投入して増収を見込む。注力している周辺市場では、患者ウェアの新商品投入に加え、手術ウェアのリース化推進などにより増収を図る。損益面では為替の影響、加工賃や原材料の上昇などが続く可能性があり、売上総利益率はさらに低下すると見ているが、生産の効率化やさらなる収益性の改善を進めるほか、製品価格の改定効果により、営業利益は同1.9%増を見込んでいる。
3. 中期経営計画
同社は、2024年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を推進している。数値目標としては、2027年8月期に売上高188億円、営業利益48億円を掲げている。事業戦略としては、引き続き「市場戦略」「商品戦略」「生産戦略」を推進することで目標を達成する計画だ。株主還元の姿勢は変わらず、進行中の2025年8月期も年間60.0円を予定しているが、2025年が同社創業110周年であることから、記念増配の可能性はありそうだ。さらに資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的として、自己株式の取得にも前向きである。既に2025年8月期第1四半期末現在で4,490,053株(対発行済株式数12.6%)の自己株式を保有している。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢を弊社は高く評価している。
■Key Points
・2025年8月期第1四半期はコスト増で前年同期比11.9%の営業減益となったが想定内
・進行中の2025年8月期は期ずれ案件の取り込みや新製品投入で営業利益は前期比1.9%増と回復予想
・中期経営計画では2027年8月期に営業利益48億円を目指す。株主還元にも積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2025年8月期第1四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2025年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の3,210百万円、営業利益が同11.9%減の579百万円、経常利益が同11.0%減の601百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.0%減の413百万円となった。前期からずれ込んでいた案件を取り込んだことで増収を確保したが、円安に加えて加工賃や原材料の上昇などから売上総利益率は39.8%(前年同期は44.0%)となった。販管費の伸びを前年同期比2.4%増に抑えたものの、売上総利益率の低下により営業利益は同11.9%減となった。前年同期比で減益となったが、期初から上半期は減益予想であり、ほぼ計画に沿った結果となった。
2. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の連結業績は、売上高が前期比6.6%増の17,500百万円、営業利益が同1.9%増の4,082百万円、経常利益が同2.5%増の4,175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%増の2,883百万円を見込んでおり、期初予想と変わっていない。依然として市場全体では厳しい環境が続くと予想されるが、コア市場では期ずれ案件を確実に取り込むことに加え、低価格市場へ戦略製品を投入して増収を見込む。注力している周辺市場では、患者ウェアの新商品投入に加え、手術ウェアのリース化推進などにより増収を図る。損益面では為替の影響、加工賃や原材料の上昇などが続く可能性があり、売上総利益率はさらに低下すると見ているが、生産の効率化やさらなる収益性の改善を進めるほか、製品価格の改定効果により、営業利益は同1.9%増を見込んでいる。
3. 中期経営計画
同社は、2024年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を推進している。数値目標としては、2027年8月期に売上高188億円、営業利益48億円を掲げている。事業戦略としては、引き続き「市場戦略」「商品戦略」「生産戦略」を推進することで目標を達成する計画だ。株主還元の姿勢は変わらず、進行中の2025年8月期も年間60.0円を予定しているが、2025年が同社創業110周年であることから、記念増配の可能性はありそうだ。さらに資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的として、自己株式の取得にも前向きである。既に2025年8月期第1四半期末現在で4,490,053株(対発行済株式数12.6%)の自己株式を保有している。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢を弊社は高く評価している。
■Key Points
・2025年8月期第1四半期はコスト増で前年同期比11.9%の営業減益となったが想定内
・進行中の2025年8月期は期ずれ案件の取り込みや新製品投入で営業利益は前期比1.9%増と回復予想
・中期経営計画では2027年8月期に営業利益48億円を目指す。株主還元にも積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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