本日の注目個別銘柄
エンプラス、住友ファーマ、ソシオネクストなど
配信日時:2025/02/03 15:57
配信元:FISCO
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本日の注目個別銘柄
インターメスティック、牧野フライス、イビデンなど
<3626> TIS 4618 +379大幅続伸。前日に25年3月期決算を発表、営業益は690億円で前期比6.9%増、第3四半期までは前年同期比2.7%増で、1-3月期は同18.7%増となり、増益率が拡大。26年3月期は730億円で同5.7%増を見込み、コンセンサスをやや上回る。また、発行済み株式数の5.1%に当たる1200万株、420億円を上限とする自社株買いも発表、うち、政策保有株の売却に絡む取得分350億円は消却する方針。<2802> 味の素 3238 +223大幅続伸。前日に25年3月期の決算を発表、事業利益は1593億円で前期比7.9%増となり、従来想定線での着地となる。26年3月期は1800億円で同13.0%増の見通しで、コンセンサスの範囲内とみられる。また、発行済み株式数の5.03%に当たる5000万株、1000億円上限の自社株買いを発表、市場の期待以上の水準とみられる。本社ビルの譲渡も発表しており、還元余力の拡大につながるとの見方も。<6370> 栗田工 5269 +628急伸。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は313億円で前期比24.1%減となったが、既に下方修正を発表済み。一方、26年3月期は535億円で同71.1%増の見通し。コンセンサスを10億円程度上回る水準にあり、ポジティブ視される状況のようだ。また、発行済み株式数の3.12%に当たる350万株、150億円を上限とする自社株買いも発表、需給面での下支え効果も期待される状況に。<4062> イビデン 4824 +700ストップ高。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は476億円で前期比0.1%増となり、市場予想を30億円程度上振れた。一方、26年3月期は480億円で同0.8%増の見通し。従来は400-520億円のレンジ想定であったため、500億円程度のコンセンサスは下振れも、ネガティブなインパクトは乏しいもよう。とりわけ、電子セグメントは従来想定を上振れとなっており、安心感につながる形のようだ。<262A> インターメスティック 2199 +400ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は19億円で前年同期比47.4%増となったが、賞与引当金の計上時期を調整すると、実質的には同2.1倍の大幅増益に。据え置きの通期予想55.1億円、前期比10.0%増に対する進捗率も34.4%の水準となる。新商品が好調に推移したほか、紫外線で色が変わる調光レンズや、サングラスなどの紫外線対策商品が売上増を牽引した。業績上振れが意識される展開に。<7203> トヨタ自 2719.5 +48急反発。前日の取引時間中に25年3月期決算を発表、前日はその後に売りが先行したが、本日は買い優勢の展開に。営業益は4兆7956億円で前期比10.4%減となり、市場予想線上での着地。一方、26年3月期は3兆8000億円で同20.8%減を見込み、コンセンサスを1兆円近く下回るものの、円高進行や米関税策の影響が警戒されていた中、サプライズにはつながらず。なお、関税影響は2カ月分のみ織り込んでいる。<6367> ダイキン工 16000 -910大幅反落。前日に25年3月期決算を発表。営業利益は4017億円で前期比2.4%増となり、従来予想の4280億円を下振れた。一方、26年3月期は4350億円で同8.3%増の見通し、4500億円程度のコンセンサスを下回る。米関税政策による影響額として約470億円を見込んでいるもようだが、価格転嫁やコストダウンでの吸収を見込む。会社側が想定する拡販効果達成については、ややハードルが高いとの見方も。<8876> リログループ 1748 -197.5急落。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は304億円で前期比10.2%増となり、計画を若干上振れた。一方、26年3月期は314億円で同3.2%増の見通しとし、330億円程度のコンセンサスを大きく下回る。人件費やシステム費用の増加などコストアップを見込んでいる。配当性向を30%から35%に引き上げることで、年間配当金は前期42円から49円に増配計画だが、還元策についても期待感は先行していた。<3937> Ubicom 1097 -178急落。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は13.2億円で前期比22.7%増となり、従来予想の15億円は下振れた。また、26年3月期は13.5億円で同2.7%増と、増益率の鈍化を見込む。戦略的投資の拡大などを織り込んでいるようだ。ほか、前期の年間配当金40円に対して、26年3月期の配当計画は未定としている。同社では安定配当+業績連動配当の配当方針をとっている。なお、安定配当は25円と。<6135> 牧野フライス 9080 -2010急落。ニデックが同社へのTOBを撤回すると発表している。同社の導入した買収対抗策が発動すると損害が生じるおそれがあることを理由としている。ニデックでは4月4日にTOBを開始、TOB価格は1万1000円で、5月21日までが買い付け期間であった。TOB撤回に伴い、買収プレミアムが剥落する状況となっている。なお、TOB実施が発表されたのは24年12月26日であり、同日の終値は7750円であった。
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2025/05/09 16:01
本日の注目個別銘柄
鳥居薬、日本ライフL、ネクステージなど
<7575> 日本ライフL 1423 -166急落。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は123億円で前期比13.2%増となったが、従来予想の126億円は小幅に下振れ。26年3月期は129億円、同4.7%増を見込み、140億円超のコンセンサスを下回る。株価は高値圏にあり期待感も先行していたとみられ、保守的とはみられるものの、ガイダンスを嫌気する流れに。なお、中期計画の数値目標(28年3月期EPS120円→145円)などは上方修正した。<3186> ネクステージ 1484 -147大幅続落。金融庁では、同社とFPパートナーに対して、保険業法に基づく行政処分を科す方向で検討に入ったと伝わった。金融庁は昨年12月から同社に対して立ち入り検査に踏み切っていた。過去には、社内調査で不正案件は確認されなかったとしているが、実態把握や再発防止のために十分な調査は行われていなかった疑いがある。同報道では、コンプライアンスなどの内部統制にも重大な欠陥を抱えている可能性があるとも。<6146> ディスコ 30400 +1635大幅続伸。同社のほか、レーザーテックやKOKUSAIなど半導体関連が上昇率上位に名を連ねる。トランプ米政権では、バイデン前政権が打ち出したAI向け半導体の輸出規制強化策である「AI拡散規則」を撤回する方針と伝わり、買い材料につながった。半導体輸出規制全体の見直しの一環ともみられている。方針変更は早ければ本日にも発表のもよう。前日の米国市場ではエヌビディアも3%超の上昇となった。<4547> キッセイ薬 3975 +165大幅続伸。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は57.7億円で前期比43.7%増となり、従来予想の50億円を上振る。年間配当金も90円から100円に増額した。26年3月期営業利益は60億円、同3.9%増と連続増益見通し。年間配当金は120円にまで引き上げる計画。また、本日の立会外取引で発行済み株式数の3.2%に当たる136万9200株の自社株買いも実施。さらに、5か年の新中計も前日に発表。<4208> UBE 2205 +118.5大幅続伸。前日に25年3月期の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の160億円から180億円、前期比19.8%減に引き上げ、主力セグメントそれぞれが上振れとなったもよう。また、純損益も175億円の赤字予想から48億円の赤字予想に引き上げ。減損損失の縮小や税負担の減少が背景。株主資本の毀損が懸念されていた中、過度な警戒感の後退につながっているもよう。<6841> 横河電 3265 +192大幅反発。前日に25年3月期決算を発表、営業益は835億円で前期比6.0%増となり、従来計画の790億円を上振れた。一方、26年3月期は800億円で同4.2%減の見通しとし、ほぼ市場コンセンサス水準に。1ドル=140円前提により、100億円以上の為替影響を見込んでいるほか、関税の影響も一定程度は織り込んでいるもよう。年間配当金は前期比6円増の64円を計画。実績上振れや増配計画を好感する動きに。<9107> 川崎船 2014 +68大幅反発。前日に25年3月期決算を発表。経常益は3081億円で前期比2.3倍となった。一方、26年3月期は1050億円で同65.9%減と大幅減益見通し、1500億円程度のコンセンサスも下回る。ただ、先に発表した商船三井のガイダンスからは想定線と受けとめられたようだ。26年3月期年間配当金は前期比20円増の120円を計画、第3四半期決算時に示されていた100円からは上振れの形で、インパクトに。<6141> DMG森精機 2667.5 +190.5大幅反発。前日の取引時間中に決算を発表、直後に売り優勢となった後は持ち直し、本日も買いが先行する展開に。第1四半期営業利益は18.2億円で前年同期比85.5%の大幅減益、通期予想380億円、前期比13.1%減に対しても低進捗となっている。ただ、受注高は前四半期比で増加するなど堅調に推移、米関税の影響もサーチャージで対応のため影響は軽微としている。3月以降株価調整が進んでいたため、あく抜け感に。<4551> 鳥居薬 6340 +760急伸。塩野義がJTの医薬品事業を買収すると発表、それに伴い、JT傘下の同社をTOB通じ完全子会社にする。TOB価格は6350円、前日終値比では13.8%のプレミアムとなる。前日の取引時間中に観測報道が伝わっており、その後株価は急伸して売買停止となっていた。9月の完全子会社化を目指すようだ。なお、同社に関しては、JTとの親子上場解消に向けた再編の動きなどが以前にもたびたび思惑視されてきていた。<9613> NTTデータ 3492 +500.5ストップ高比例配分。NTTが同社を完全子会社化すると報じられている。NTTは現在で約58%の株式を保有し、残り約42%の株式をTOBで買い取るようだ。TOB価格は足元の株価に3-4割のプレミアムが加えられるもようとされ、TOB実施を織り込んで買い進まれる展開になっている。なお、同社では報道について、本日開催の取締役会に付議する予定となっており、決定した場合には速やかに公表するとしている。
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2025/05/08 16:00
本日の注目個別銘柄
TOA、東京ベース、良品計画など
<7609> ダイトロン 3290 +140大幅続伸。2日に第1四半期の決算を発表、営業利益は15.7億円で前年同期比41.6%増となり、上半期計画30億円、同12.8%増に対して好進捗となっている。「グリーン・ファシリティ」のデータセンター向けUPSシステム販売が増加するなど国内販売事業が順調に拡大のほか、海外事業も中国を中心に伸長している。業績の上振れが意識される状況にもなっているようだ。<7972> イトーキ 1824 +42大幅反発。2日に第1四半期決算を発表、営業利益は74.2億円で前年同期比22.9%増となっている。据え置きの通期計画は115億円で前期比14.1%増であり、1-3月期は需要期で利益水準が膨らみやすいものの、増益率からみても順調な推移と受けとめられる状況のようだ。リニューアル案件やオフィス移転などによって需要が増加しているほか、高付加価値化などによって利益率も改善しているもよう。<2413> エムスリー 1843.5 +58大幅続伸。2日に25年3月期決算を発表、営業利益は630億円で前期比2.2%減となり、従来計画の670-700億円を下振れた。21億円の減損計上を考慮しても期待値以下の水準に。26年3月期は700億円で同11.2%増を見込むが、750億円程度のコンセンサスは下回る。ただ、発行済み株式数の2.95%に当たる2000万株、200億円を上限とする自社株買いを発表、意外感もあって株価の下支えに。<6758> ソニーG 3581 -151大幅反落。ロックスターゲームスでは、アクションゲーム「GTA6」の発売を2025年秋から26年5月26日に延期すると発表している。同タイトルはPlayStation 5、Xbox Series X向けに開発されており、同社にとっては業績寄与が後ずれすることになり、マイナス視される展開になっている。一方、任天堂は、スイッチ2の販売拡大にとってフォローとみられる状況になっているようだ。<4565> ネクセラ 901 -33大幅反落。2日に第1四半期の決算を発表している。営業損益は21.9億円の赤字となっているが、増収効果によって前年同期の30.8億円からは赤字幅が縮小している。研究開発費や販管費など吸収し切れていないものの、ほぼコンセンサス通りでサプライズは乏しいとみられる。本日は他の医薬品株の下落に引きずられている面があるほか、円高反転による一時金収入の目減りなどを警戒視する動きが優勢のようだ。<4506> 住友ファーマ 899 -42大幅反落。トランプ米大統領が医薬品に対する関税措置について「今後2週間内に発表する」と発言、関税への影響が警戒される形から、本日は医薬品セクターが業種別下落率のトップになっている。同社は直近、想定以上の上方修正が好感されて株価は急伸しており、利食い売り圧力なども強まりやすい状況にあったとみられる。また、同社は北米での売上構成比が高いとされ、相対的な関税の影響も大きいと懸念されている。<3415> 東京ベース 288 +26大幅反発。2日に4月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比8.2%増となり、6カ月連続でのプラス成長となっている。ECが同12.3%減少した一方、実店舗が同8.8%増と伸長した。日本海外ともにプラス成長、日本の実店舗においてはインバウンド需要が好調だったもよう。3月の同1.2%増から伸び率は拡大、他の衣料品専門店各社が増収率を落とす中で、ポジティブな見方が強まっているようだ。<7453> 良品計画 5031 +262大幅続伸。2日に4月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.8%増となり、15カ月連続でのプラス成長となっている。客数が同3.8%増加したほか、客単価も同5.8%上昇。前月の同20.5%増からは伸び率鈍化も、他の衣料品専門店各社との比較では伸び率が高水準ともなっている。月後半からは2ケタ増に回帰しているもよう。生活雑貨、食品が2ケタ増と牽引する形に。<9021> JR西 3191 +104大幅続伸。2日に25年3月期決算を発表。営業益は1802億円で前期比0.2%増となり、従来計画の1700億円を上回る。また、26年3月期は1900億円で同5.5%増と予想。中計目標1850億円や市場コンセンサスを上回る。万博効果などが押し上げ要因につながる。25年3月期年間配当金は84.5円で従来計画から10.5円増額。26年3月期は86円を計画。2000万株を上限とする自社株買いも発表した。<6809> TOA 1034 +99急伸。2日に25年3月期決算を発表、営業利益は35.9億円で前期比18.5%増となり、従来予想の37億円をやや下回ったが、第3四半期までの減益決算からは増益転換に。26年3月期は45億円で同25.4%増と連続2ケタ増益見通しに。放送システムの販売増や原材料価格の上昇一服などが寄与するもよう。年間配当金は前期比2円増の42円を計画。想定以上のガイダンスがポジティブインパクトにつながった形に。
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2025/05/07 15:56
本日の注目個別銘柄
AOKI HD、DTS、伊藤ハム米久など
<2296> 伊藤ハム米久 4945 +440大幅続伸。前引け後に25年3月期決算を発表、後場からは一段高の展開になった。営業利益は196億円で前期比12.4%減、第3四半期決算時に下方修正した水準で着地。一方、26年3月期は265億円で同35.4%増の見通し、食肉事業の回復を見込んでいるもよう。想定以上の回復見通しと捉えられた。また、先に経営統合10周年記念配当175円の実施を発表したが、あらためてプラス視される展開にもなったようだ。<7422> 東邦レマック 470 +80ストップ高比例配分。株主優待制度の変更を発表している。12月期末300株以上保有株主に500円分のクオカードを贈呈する。500株以上保有株主には6月中間期末にも500円分のクオカードを贈呈。これまでは、100株以上保有株主に対して、期末にフィットパートナーサイトにて使用可能な40%の割引クーポン券を贈呈していた(3000株以上保有株主には中間期末にも贈呈)。<9064> ヤマトHD 2077.5 +105大幅反発。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は142億円で前期比64.5%減となったが、従来計画の100億円は上振れ着地。26年3月期は400億円で同2.8倍の見通し、コンセンサスはやや下振れも、大幅増益ガイダンスを受けて買い安心感が先行する展開になっている。市場の回復が鈍い中、宅配便の取扱数量は伸び悩みを見込むが、単価や収益性を重視することによって、販売単価の上昇を見込んでいるようだ。<4206> アイカ工 3522 +181大幅続伸。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は274億円で前期比8.4%増となり、従来想定線での着地。期末配当金は66円計画から70円に引き上げ。26年3月期営業利益は290億円で同5.8%増の見通し、年間配当金は前期比10円増の136円を計画。加えて、発行済み株式数の3.58%に当たる225万株、60億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は5月12日から12月30日まで。<6632> JVCKW 1184.5 +104.5大幅続伸。前日に25年3月期決算を発表、事業利益は253億円で前期比26.4%増となり、追加の損失引当金計上もあった中で従来予想の230億円を上振れた。年間配当金も13円から15円に増額。26年3月期事業利益は200億円で同21.0%減を見込む。ただ、関税のマイナス影響を強めに織り込んでおり、保守的との見方が優勢。230万株、20億円を上限とする自社株買い発表、連続増配計画なども支援。<9682> DTS 4565 +470急伸。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は145億円で前期比15.8%増となり、従来予想の133億円を上振れ着地に。期末配当金も従来計画の60円から77円に引き上げ。26年3月期営業利益は155億円で同7.0%増の見通し、年間配当金は前期比13円増の140円を計画。また、上限25億円の自己株式取得実施も発表している。さらに、28年3月期営業利益187億円などを目標とする中期計画も発表。<8214> AOKI HD 1419 +155急伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。25年3月期営業利益は従来予想の150億円から156億円、前期比12.6%増に引き上げ。フレッシャーズの堅調推移などが背景のようだ。投資有価証券売却益計上などで、純利益は80億円から95.5億円に引き上げ。業績の上振れに伴い、期末配当金も40円から60円に引き上げ、年間では前期比25円増の75円配当となる。<5838> 楽天銀行 5075 -436大幅続落。前日は日銀金融政策決定会合の結果発表を受けて売り優勢となり、本日も売り圧力の強い状況が継続している。本日、銀行セクターは業種別下落率のトップにもなる。日銀では物価見通しを引き下げ、CPIの2.0%到達時期を従来の26年度から27年度に後ずれする方向で修正している。関税の影響などを考慮しているもよう。追加利上げの実施タイミングはこれまでの想定よりも後ずれするとの見方が優勢になっている。<6724> エプソン 1920 -99.5大幅反落。前日に25年3月期の決算を発表している。事業利益は896億円で前期比38%増となり、従来計画の850億円を上振れ着地。在庫の積み増しなどが上振れ要因となったもよう。一方、26年3月期は750億円で同16%減の見通しとし、コンセンサスを200億円程度下振れている。為替のマイナス影響が大きいほか、米国関税の影響なども織り込んではいるが、下振れガイダンスをマイナス視する動きが先行。<2579> コカBJH 2408 -238大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、事業損益は65億円の赤字となり、前年同期からは13億円改善だが、市場予想との比較では5億円強下振れたもよう。相対的に小売価格が安いチャネルシフトが進んだことで、市場の期待ほどは改善が進まなかったようだ。また、4月の販売数量は前年同月比2%減となったもようで、価格上昇に伴う買い控えの影響も想定されている。通期業績計画の上振れ余地などは縮小との見方になった。
<ST>
2025/05/02 16:02
本日の注目個別銘柄
ビプロジー、北海電力、村田製など
<3092> ZOZO 1423.5 -30.5大幅続落。前日に25年3月期決算を発表、営業益は648億円で前期比7.8%増となり、市場予想を25億円程度下振れ。26年3月期は698億円で同7.8%増を見込むが、コンセンサスは730億円程度だった。LYST社買収に伴う費用などが想定以上に膨らむもよう。なお、発行済み株式数の1.12%に当たる1000万株、100億円を上限とする自社株買いを発表したが、株主還元策に沿ったものとして影響は限定的。<9509> 北海電力 777 +100ストップ高。前日に25年3月期決算を発表。経常利益は641億円で前期比26.6%減となったが、4月24日に上方修正を発表済み。一方、26年3月期は400億円で同37.5%減を見込む。前期からの費用期ずれを考慮すると、市場の期待以上とも受け止められた。また、年間配当金は前期比10円増の30円を計画。泊3号機再稼働までは引き上げ余地は限定的とみられていたため、ポジティブな反応へとつながったようだ。<5214> 日電硝 3400 +126大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は79億円で前年同期比10.3倍の水準となっている。市場予想も30億円程度上振れている。通期予想は従来の200億円から230億円、前期比3.8倍に上方修正。ディスプレイ用ガラスでの生産性改善効果などが収益を想定以上に押し上げる要因へ。同ガラスの需要減速リスクなども指摘されていた中、想定以上の滑り出しを受けて買い安心感が強まる展開。<9022> JR東海 3217 +286大幅反発。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は7028億円で前期比15.7%増となり、従来予想の6500億円を上振れた。26年3月期は6670億円で同5.1%減の見通しで、費用増による減益を見込む。ただ、コンセンサスも減益予想であるため、大きなインパクトはない。同時に発行済み株式数の4.57%に当たる4500万株、1000億円を上限とする自社株買いを発表しており、需給面での期待材料に。<8056> ビプロジー 5373 +700ストップ高。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は391億円で前期比17.4%増となり、従来予想の355億円を大幅に上振れ。期末配当金も50円から60円に引き上げている。26年3月期営業利益は426億円で同9.0%増の見通し、コンセンサスを20億円強上回る水準となっている。期待以上の好決算がポジティブ視されているほか、本日からは上限100億円の自社株買い取得期間入りともなる。<9104> 商船三井 4563 -176大幅続落。前日の前引け後に決算発表、その後、急落した後にやや下げ渋ったが、本日はあらためて売りが先行した。26年3月期経常益は1500億円、前期比64.3%減を見込み、市場コンセンサスを1000億円程度下振れ。つれて、年間配当金は25年3月期の360円から150円に減配計画。ガイダンスリスクは警戒されていたが、大幅減配方針にネガティブサプライズ続く。前日終値ベースでの配当利回りは3.2%水準。<4768> 大塚商会 2879.5 +-291.5大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は212億円で前年同期比22.8%増となっている。10月のWindows10サポート終了を前に更新需要が本格化し、PCの販売台数が拡大しているもよう。ただ、こうした需要増加への期待はもともと高く、市場予想は10億円程度下回っているもよう。利益率の上昇が想定よりも限定的だったようだ。通期予想の850億円、前期比14.3%増は据え置き。<6196> ストライク 3435 +504ストップ高比例配分。前日に上半期決算を発表、営業益は24.4億円で前年同期比34.2%減となったが、すでに4月23日に下方修正を発表済み。通期予想の84.1億円、前期比24.1%増は今回も据え置きとなった。一方、配当方針の変更を新たに発表、配当性向の目安をこれまでの35%から50%に変更した。つれて、25年9月期以降の年間配当金は180円にする予定と。従来25年9月期は102円の計画であった。<8035> 東エレク 21210 -15小反落。前日に25年3月期の決算を発表している。営業利益は6973億円で前期比52.8%増となり、市場予想を100億円近く上振れ。26年3月期は7270億円で同4.3%増の見通しとし、ほぼコンセンサス水準となっている。WFEの見通しなどにも変化はなく、決算インパクトは限定的と捉えられる。中国市場への規制など不透明感は残るものの、ガイダンスリスク後退などは短期的な安心感につながる形へ。<6981> 村田製 1930.5 -283.5急落。前日に25年3月期決算を発表、営業益は2797億円で前期比29.8%増となったが、市場予想は300億円近く下振れ。減損や構造改革費用計上などが要因。また、26年3月期は2200億円で同21.3%減を見込み、3450億円程度のコンセンサスを大きく下回る。発行済み株式数の4.13%に当たる7700万株、1000億円を上限とする自社株買い実施も発表したが、ガイダンスの大幅下振れが嫌気された。
<ST>
2025/05/01 16:23
本日の注目個別銘柄
住友ファーマ、キッコマン、ニコンなど
<6701> NEC 3476 +231大幅続伸。28日に25年3月期決算を発表。営業益は2565億円で前期比36.4%増となり、市場予想を150億円程度上振れた。一方、26年3月期調整後営業益は3100億円で同8.0%増を見込み、コンセンサスは100億円程度下回るが、リスクバッファ、構造改革費用がそれぞれ100億円見込まれており、実質的には期待以上のガイダンスと捉えられた。米関税影響があっても達成できる数字とされ、買い安心感に。<6526> ソシオネクスト 1532.5 +47大幅反発。28日に25年3月期決算を発表。営業利益は250億円で前期比29.6%減となり、ガイダンスからは10億円程度上振れ。一方、26年3月期は140億円で同44.0%の大幅減益を見通み、コンセンサスを100億円程度下振れる。ただ、為替130円前提であり、この部分が市場予想との乖離の大きなものになっているようだ。商談獲得は順調に進んでいるもようでもあり、目先の悪材料出尽くし感につながる形へ。<6920> レーザーテック 13290 +405下げ渋って反発。28日に第3四半期決算を発表、1-3月期営業益は156億円で前年同期比40.7%減となり、250億円程度の市場予想を大幅に下回る。四半期ごとの業績のブレは大きいものの、通期受注高は1400億円程度まで低下するとされ、こちらは従来の見方より水準が悪化した。ただ、ここまで警戒感も先行していたとみられるほか、来年度の受注見通しに関して、より確度が強まっているもようで、あく抜け感に。<6758> ソニーG 3771 +251大幅反発。半導体子会社であるソニーセミコンダクタソリューションズの株式上場を前提としたスピンオフを検討と報じられている。年内にも上場する可能性があり、親会社が子会社の一部株式を保有し続けられる「パーシャルスピンオフ」と呼ばれる手法の活用を考えているもようだ。経営の効率化につながるとみられるほか、再編による企業価値の顕在化が株価の見直し要因につながっていくとの期待も先行。<4661> OLC 3033 -112大幅反落。28日に25年3月期の決算を発表、営業利益は1721億円で前期比4.0%増となったが、26年3月期は1600億円で同7.0%減と想定外の減益ガイダンスに。コンセンサスは1900億円近いレベルであったとみられる。入園者計画が弱いほか、先行投資負担増が減益要因につながる見通しのようだ。なお、長期経営戦略も発表、こちらは積極的な成長投資や株主還元強化などポジティブな見方も多いもよう。<2801> キッコマン 1395.5 -148大幅続落。28日に25年3月期決算を発表、営業益は737億円で前期比10.4%増となり、ほぼ市場想定線に。一方、26年3月期見通しは752億円で同2.0%増を見込み、780億円程度のコンセンサスを下回る。また、中期計画を発表したが、28年3月期事業利益は814億円とし、年平均成長率は3%の見方にとどまった。ROE目標も12%以上で、25年3月期実績値と同水準。物足りなさがあるとの見方に。<9023> 東京メトロ 1811 -151.5大幅続落。28日に25年3月期決算を発表。営業利益は869億円で前期比13.9%増となり、従来計画の880億円を下振れた。26年3月期は887億円で同2.0%増を見込んでおり、950億円超のレベルであったコンセンサスを下回る。また、中期計画を発表したものの、28年3月期目標は930億円にとどまっており、市場目線は1000億円以上とみられていた中、ネガティブな反応が優勢に。<7731> ニコン 1369.5 -140大幅続落。28日に25年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の190億円から25億円に引き下げ、コンセンサスは210億円程度であったとみられる。固定資産の減損、棚卸資産評価損、構造改革費用などの一時費用を142億円計上したことが主因だが、映像事業とデジタルマニュファクチャリング事業の売上高下振れなども織り込んだ。年間配当金も従来計画の55円から前期比横ばいの50円に引き下げ。<4506> 住友ファーマ 787 +100ストップ高比例配分。一昨日に25年3月期の業績上方修正を発表している。コア営業利益は従来予想の300億円から432億円に引き上げ、前期は1330億円の赤字であった。北米セグメントにおいて進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」などが想定を上回っているもよう。減損損失を計上するものの、営業利益も210億円から288億円に引き上げ、150億円程度の市場コンセンサスを大幅に上回る水準になっている。<7949> 小松ウオール 1780 +300ストップ高比例配分。一昨日に25年3月期決算を発表、営業利益は36.4億円で前期比0.1%減となり、従来予想の38億円は下振れた。一方、26年3月期は40.6億円で同11.7%増を見込む。同時に株主還元方針の変更を発表、これまでのDOE3%下限から6%を目安と、26年3月期の年間配当金は130円を計画。前期は65円の水準であった。一昨日終値をベースとした配当利回りは8.8%の水準となる。
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2025/04/30 16:08
本日の注目個別銘柄
愛知鋼、アンリツ、きんでんなど
<7003> 三井E&S 1826 +168急伸。米政府が造船業を巡って、日本に安全保障と経済の両面で協力を求めることが分かったと伝わっている。日米で商業船舶を軍事転用可能な仕様で建造するほか、日本企業に米西海岸の造船業へ投資を要請するようだ。国内造船業にとってはポジティブな流れとみられ、船舶用エンジンで国内トップの同社には思惑買いが先行する展開。本日は同社のほか、古野電気、名村造船所、ジャパンエンジンなども買い優勢となっている。<2212> 山崎パン 3296 +168大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表。営業利益は168億円で前年同期比1.8%増となり、ほぼ市場予想線上での着地となっている。通期予想は550億円、前期比6.0%増を据え置きだが、原材料価格のマイナス影響を引き下げており、数量増でカバーする計画のようだ。第1四半期に低調だった製パンの数量は4月に入って改善傾向、外食チェーンの値上げやコメ価格の高騰などが追い風になっているようだ。<3778> さくら 3355 -410急落。前引け後に25年3月期の決算を発表、営業利益は41.5億円で前期比4.7倍となり、従来予想の34億円を大きく上回る着地になっている。一方、26年3月期は38億円で同8.3%減と一転減益の見通しとしている。デジタルインフラへ積極投資、人材採用の強化などコストが大キック増加するもよう。先行投資のっ面が強いとはいえ、成長期待の高い銘柄と位置付けられ、減益見通しをネガティブ視する動きが優勢に。<6988> 日東電 2477 -153大幅反落。先週末に25年3月期の決算を発表、営業利益は1857億円で前期比33.4%増となり、市場想定に近い線での着地となった。一方、26年3月期は1700億円で同8.4%減の見通し。コンセンサスを200億円強下回っている。北米スマホ及びIT機器向けの部材が減益要因となるもよう。為替前提は146円のようだ。また、相互関税の直接的な影響、スマホ生産など間接的な影響は織り込んでいないもよう。<5482> 愛知鋼 8870 +1230急騰。先週末に25年3月期決算を発表、営業利益は120億円で前期比15.9%増となり、従来計画の100億円を上振れた。第3四半期までは15.3%減であったため、足元の収益回復は想定以上と評価が高まった。期末配当金も従来計画の70円から90円に増額。26年3月期営業利益も140億円で同16.5%増と連続2ケタ増益を見込み、特別配当金262円を実施、年間配当金は462円で前期比302円増配を計画。<1944> きんでん 3848 +427急伸。先週末に25年3月期決算を発表、営業利益は610億円で前期比42.9%増となり、従来予想の520億円を大きく上回った。26年3月期見通しは670億円で同9.9%増の見通しで、コンセンサスは590億円程度であったもよう。例年保守的な計画が目立つ中、期初からの市場想定上振れガイダンスにポジティブな見方。また、年間配当金も前期は82円から90円に引き上げ、今期は100円の計画としている。<6857> アドバンテス 5710 -290大幅反落。先週末に25年3月期決算を発表。営業利益は2282億円で前期比2.8倍となり、減損を計上しながらも市場予想を上振れた。一方、26年3月期は2420億円で同6.1%増を見込み、2900億円近かったコンセンサスを大幅に下振れ、本日の売り材料につながっている。なお、発行済み株式数の2.6%に当たる1900万株、700億円を上限とする自社株買いも発表、取得期間は5月7日から9月22日まで。<6754> アンリツ 1441.5 +162急伸。先週末に25年3月期決算を発表。営業利益は121億円で前期比35.0%増となり、市場予想を15億円程度上振れた。また、26年3月期は150億円で同23.7%増の見通しで、コンセンサスを25億円程度上回る水準であり、ポジティブ反応が優勢となった。通信計測事業の足元の受注好調を反映しているようだ。関税の影響は反映前とされているようだが、それを考慮してもガイダンスは想定以上と捉えられている。<4063> 信越化 4313 +267大幅続伸。先週末に25年3月期決算を発表したが、同時に発表した自社株買いの実施にポジティブなインパクトが強いようだ。発行済み株式数の10.2%に当たる2億株、5000億円を上限としており、取得期間は5月21日から26年4月24日まで。過去は年間1000億円程度の規模であった。なお、決算に関しては、前期営業利益実績が市場予想を100億円程度下振れ、今期第1四半期見通しも200億円程度下振れ。<6201> 豊田織 16225 +3000ストップ高比例配分。株式非公開化を検討していることがわかったと報じられている。トヨタなどが出資する特別目的会社を立ち上げ、同社に対するTOBを実施して買収する案が浮上しているもようだ。トヨタやグループ企業の出資のほか、金融機関からの融資で買収資金を賄う方向で検討のようだ。時価総額4.3兆円に対し、買収総額は6兆円規模となる可能性があるともされており、買収プレミアムへの期待が先行する形に。
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2025/04/28 16:04
本日の注目個別銘柄
ニデック、ルネサス、メタウォーターなど
<7201> 日産自 335 +5.3大幅続伸。前日に25年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の1200億円から850億円に、純損益は800億円の赤字から7000-7500億円の赤字に引き下げた。販売環境の悪化に加え、生産設備の減損や追加リストラ費用の特損計上などが背景。26年3月期にも追加費用計上の可能性が残るもようだが、減損計上自体は想定されていたほか、足元で円高進行が一服していることから、短期的なあく抜け期待に。<3231> 野村不HD 853.3 -26.8大幅続落。前日に25年3月期決算を発表。営業利益は1190億円で前期比6.1%増、従来計画1140億円を上振れた。一方、26年3月期は1220億円で同2.6%増を見込み、1250億円程度のコンセンサスを小幅に下振れた。サプライズは限定的なものの、足元の株価が堅調に推移していたため、利食い売りが先行したようだ。なお、新中計では、28年3月期事業利益1600億円(25年3月期1251億円)目標に。<7205> 日野自 443.1 -23.3大幅続落。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は575億円で市場予想を100億円強上振れた。一方、26年3月期は400億円で前期比30.4%減を見込み、550億円程度のコンセンサスを大きく下振れる。国内外での販売減少、円高の影響などを想定している。関税の影響など相対的に軽微とみられていた中、想定以上の下振れガイダンスとなる形に。直近では三菱ふそうとの統合効果に期待が先行しており、その反動も。<9551> メタウォーター 2050 +111大幅続伸。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は106億円で前期比7.3%増となり、従来計画の97億円を上振れている。一部大型受注の剥落はあったものの、受注高も5%増の2227億円と順調であった。26年3月期営業利益は115億円で同8.2%増の見通し。市場コンセンサスの108億円程度を上回る水準となっている。増収効果や粗利改善を見込んでいるもよう。想定以上に堅調な業績推移を評価する動きに。<6723> ルネサス 1774.5 +104.5大幅続伸。前日の朝に第1四半期決算を発表、その後はやや買いが優勢となったが、本日は米半導体株の上昇なども支援となり、上げ幅を広げる展開に。第1四半期のNon-GAAPベース営業利益は838億円で会社ガイダンス724-760億円を上振れ。4-6月期は769-808億円程度の水準を見込むもようだが、ガイダンスは保守的と評価。4-6月期のデバイス売上高は為替影響などを除き前四半期比5.3%増と。<7751> キヤノン 4332 +44大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は965億円で前年同期比20.5%増となり、市場予想を70億円程度下振れている。通期予想は従来の5190億円から4660億円、前期比66.6%増に下方修正、5030億円程度のコンセンサスも下振れている。ただ、為替円高のほか、関税の影響も前提を明確にしたうえで織り込む形になっており、目先のアク抜け感につながる格好でもあるようだ。<9706> 日空ビル 4072 +125大幅続伸。前日に25年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の346億円から385億円、前期比30.4%増にまで引き上げ。好調な訪日外国人旅客数や国内線旅客数の着実な回復で、羽田空港の旅客数が堅調推移、商品売上高や施設利用料収入が予想を上回ったほか、修繕費などの費用が想定を下振れたようだ。足元の円高で株価が低迷していたこともあって、ストレートにポジティブな反応が先行。<9509> 北海電力 683.8 +31.9大幅反発。前日に25年3月期の業績修正を発表している。経常利益は従来予想の430億円から640億円、前期比26.7%減にまで上方修正している。電源調達コストの低減や経営効率化の効果、燃料費など調整費の期ずれなどが要因。コンセンサスは460億円程度であり、上振れ幅の大きさがインパクトにつながっている。株主資本の積み上がりによって、26年3月期配当計画などへの期待も高まる展開に。<6702> 富士通 3080 +141大幅反発。前日に25年3月期決算を発表、営業益は2651億円で前期比65.4%増となり、2900億円程度の市場予想を下回ったが、構造改革に伴う一時的な費用計上が背景で、それを除けばほぼ想定線。26年3月期は3600億円で同35.8%増を見込み、コンセンサスの範囲内と捉えられた。ネガティブインパクトに乏しく安心感が先行。また、想定はされていたが、上限を1700億円とする自己株式の取得実施も発表。<6594> ニデック 2510.5 +278.5急伸。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は2402億円で前期比48.4%増となり、市場予想をやや上回る着地になった。また、26年3月期は2600億円で同8.2%増を見込み、コンセンサス2650億円は下振れだが、トランプ関税の影響懸念なども強まっていた中で、増益計画に安心感が先行した。また、新中計では28年3月期営業利益3500億円を目標としており、こちらは期待以上の水準と捉えられる。
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2025/04/25 16:25
本日の注目個別銘柄
キーウェア、KOA、レノバなど
<6196> ストライク 2881 -106大幅反落。前日に上半期業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の38.6億円から、一転大幅減益となる24.4億円、前年同期比34.2%減にまで引き下げ。案件成約までの期間長期化によって成約組数が当初計画を下回る見込みとなったほか、複数の大型案件において、M&A実行が第3四半期にずれ込んでいるもよう。通期計画は変更ないが、案件ずれ込み傾向の長期化などは懸念される状況でもあるようだ。<6999> KOA 807 -62大幅反落。前日に25年3月期の決算を発表。営業利益は11.8億円で前期比64.5%減益、従来計画11.5億円を小幅に上振れ。為替差損の減少などで、経常利益の上振れ幅は大きくなっている。一方、26年3月期営業利益は6.3億円で同46.4%減と大幅減益の見通し。年間配当金も40円から30円へと減配を見込んでいる。為替レート140円想定など保守的な要素もあるが、大幅減益ガイダンスをネガティブ視先行。<3799> キーウェア 836 +129急騰。株主優待制度の導入を発表している。9月末日及び3月末日において300株以上の株式を6カ月以上継続保有している株主を対象に、それぞれ3000円分のクオカードを贈呈する。25年9月末株主に関しては、制度導入初年度につき継続保有の条件は設けないとしている。長期株式保有の促進に加えて、株式の魅力向上や流動性の改善につなげることを目的としている。前日終値ベースでの優待利回りは2.8%の水準となる。<1945> 東京エネシス 1120 +71大幅続伸。前日に業績修正を発表している。営業利益は従来予想の10億円から26億円、前期比34.3%減に上方修正。自社設備修繕範囲の見直しなど経費の縮減、退職給付会計における数理計算上の差異の計上などが要因となっている。第3四半期累計では営業赤字となっていたため、営業減益ではあるものの、大幅な上方修正に買いインパクトが強まる状況のようだ。<6727> ワコム 521 +31大幅続伸。前日に25年3月期の業績修正を発表。営業利益は従来予想の85億円から100億円に上方修正。売上高は下振れるものの、円安効果や販管費の抑制などが奏効するようだ。一方、純利益は62億円から50億円に下方修正した。事業構造改革実施に伴う特別退職金などを特別損失に計上するようだ。年間配当金を20円から22円に引き上げていることもあって、本業ベースの上振れを好感する動きが優勢に。<9519> レノバ 644 +39大幅続伸。前日に25年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の20億円から40億円、前期比20.3%減にまで引き上げ。御前崎港バイオマスの計画外停止など損益バッファの未消化、唐津バイオマスの試運転収入の計上、その他開発費用の低減などが背景となっているもよう。株価が長期下落傾向にあった中、過度な損益悪化懸念後退で買い安心感が優勢になっている。<6653> 正興電 1212 +70大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11億円で前年同期比43.0%増となり、上半期予想は従来の10.5億円から13億円に上方修正した。電力部門及び環境エネルギー部門が引き続き堅調に推移する見込みで、現在の進捗率からはさらなる上振れも期待されるようだ。また、通期予想は26億円、前期比29.0%増を据え置いているが、こちらの上振れなども意識されているとみられる。<7309> シマノ 19320 -785大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は161億円で前年同期比20.3%増、従来想定144億円は上振れたが、棚卸資産評価替えの影響を除けば想定線。一方、25年12月期通期計画は700億円、前期比7.6%増を据え置いているが、為替平均レートの想定も据え置いており、やや警戒感が意識されたようだ。なお、経常利益に関しては、為替差損を織り込み、従来の950億円から883億円に下方修正した。<6807> 航空電子 2228 -55急反落。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は156億円で前期比8.3%増となり、従来計画の170億円は下振れた。一方、26年3月期は185億円で同18.5%増の見通しとしており、180億円程度のコンセンサスをやや上回る。為替相場前提は140円としている。ただ、米国の関税に関しては、スマホなどにおける間接的な影響は織り込んでいないもようであり、不透明感は意識されたようだ。<6954> ファナック 3542 +45大幅続伸。前日に25年3月期決算を発表、営業利益は1588億円で前期比11.9%増となり、市場予想をやや上回る着地になった。1-3月期受注高も2114億円で前年同期比21.9%増と順調推移。26年3月期見通しは非開示とし、不透明感は残る状況だが、足元で米中貿易摩擦に沈静化の兆しが見えていることから、売り材料視される形にはなっていない。500億円を上限とする自社株買いを発表したことも支援材に。
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2025/04/24 15:53
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