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ムサシ Research Memo(7):独自開発製品「RoDA」でデジタルアーカイブ分野へも展開(1)
配信日時:2024/07/10 13:17
配信元:FISCO
*13:17JST ムサシ Research Memo(7):独自開発製品「RoDA」でデジタルアーカイブ分野へも展開(1)
■中長期成長戦略
(3) デジタルアーカイブへの展開:「RoDA」の活用
ムサシ<7521>は、メディアコンバート事業で蓄積した経験と技術を生かしてデジタルアーカイブシステム「RoDA(ローダ)」を独自開発している。この「RoDA」を使うことで、様々なスキャナー・デジタルカメラで作成された高精細な画像を効率的に圧縮し、高精細なままストレスフリーでの閲覧が可能になる。
貴重な文化遺産をインターネットに公開することで、一般の利用や研究の連携を促進したいとのニーズは多いが、「RoDA」を使うことで、これらのニーズに対応することが可能になる。さらに資料を電子化することで、スローファイアー(酸性紙劣化)による破損や散逸の危機から守ることができる。また同社では、システム開発から運営管理、コンテンツ作成までを一貫してサポートしており、ユーザーはワンストップで問題解決ができるのも特長だ。
また「RoDA」は、美術館や博物館、図書館などで所蔵されている貴重な文化資産だけでなく、災害や身近な生活記録、企業保有のデジタル資産などを「次世代に伝承する」ためのツールとして様々な分野で導入され始めており、今後の展開が楽しみである。
2. 業務用ろ過フィルター事業
同社は、富士フイルムの業務用ろ過フィルター「ミクロフィルター」の販売代理店事業を展開している。
富士フイルムのミクロフィルターはこの市場では後発組(先発は主に外資系企業)であるが、独自の非対称膜構造による優れたろ過機能やロングライフ(長寿命)をセールスポイントに着実に販売を伸ばしている。同社の事業は2018年1月にスタートし順調に拡大してきた。残念ながら2021年3月期にはコロナ禍の影響により売上高は落ち込んだが、2022年3月期の売上高は、647百万円(前期比20.0%増)、2023年3月期は698百万円(同7.9%増)と回復したが、2024年3月期は半導体業界の影響を受けて593百万円(同15.0%減)となった。しかし進行中の2025年3月期は、半導体業界を中心に回復が見込まれ、売上高は708百万円(同19.4%増)と予想されている。需要がこれまでの食品・飲料向け中心から、半導体向けなどのエレクトロニクス業界向けに広がりつつあるのは注目に値する。
3. 印刷システム機材
この事業は、デジタル化の流れやインターネット通販事業者の台頭などにより、印刷需要低迷と販売価格の下落など厳しい事業環境にあるため、同社は収益力の改善を主眼においた業績の回復を図っている。
(1) オリジナル商品の販売に注力
a) 同社が販売する「多目的プリンター」(T3-OPX)は、プリンターヘッドの高さが自動で調整されることで様々な厚みに対応し、多種多様な材料に出力が可能である。具体的には、段ボール素材、紙袋、和紙、不織布、木箱など様々な素材や高さがある成型済み素材への印刷が可能となった。ブランドオーナー向けの次世代プリントソリューションとして多くの需要が期待できる。
b) カッティングプロッター「FB9000PRO」を発売:カッティングプロッターとは、シート状の素材をペン状のカッターで図柄に合わせて自由な形状にカットする機械のことである。パッケージ、POP、シールなどショップの販促物や製箱など様々な用途に活用できる。
c) 業務管理ソフト「M Booster」を発売:見積りから納品まで、印刷業のすべての工程を一貫して管理できるシステムの拡販を図り、印刷会社のDXをサポートする。
(2) 新しいビジネス分野の開拓:「シールラベル印刷」「パッケージ印刷」「オンライン講座」等に注力
印刷会社が他社との差別化を図ることができる印刷後加工分野や、利益率を効率的に上げるためのセミナー等の開催に注力する。
(3) 印刷分野に特化したソフトウェアビジネスの拡大
印刷会社が持つDTP技術を活かして、WEBのコンテンツ制作・配信ができるノーコードツールなど印刷分野に特化した商品の拡販を図る。
(4) 商品諸掛の削減等による事業経費の削減
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SO>
(3) デジタルアーカイブへの展開:「RoDA」の活用
ムサシ<7521>は、メディアコンバート事業で蓄積した経験と技術を生かしてデジタルアーカイブシステム「RoDA(ローダ)」を独自開発している。この「RoDA」を使うことで、様々なスキャナー・デジタルカメラで作成された高精細な画像を効率的に圧縮し、高精細なままストレスフリーでの閲覧が可能になる。
貴重な文化遺産をインターネットに公開することで、一般の利用や研究の連携を促進したいとのニーズは多いが、「RoDA」を使うことで、これらのニーズに対応することが可能になる。さらに資料を電子化することで、スローファイアー(酸性紙劣化)による破損や散逸の危機から守ることができる。また同社では、システム開発から運営管理、コンテンツ作成までを一貫してサポートしており、ユーザーはワンストップで問題解決ができるのも特長だ。
また「RoDA」は、美術館や博物館、図書館などで所蔵されている貴重な文化資産だけでなく、災害や身近な生活記録、企業保有のデジタル資産などを「次世代に伝承する」ためのツールとして様々な分野で導入され始めており、今後の展開が楽しみである。
2. 業務用ろ過フィルター事業
同社は、富士フイルムの業務用ろ過フィルター「ミクロフィルター」の販売代理店事業を展開している。
富士フイルムのミクロフィルターはこの市場では後発組(先発は主に外資系企業)であるが、独自の非対称膜構造による優れたろ過機能やロングライフ(長寿命)をセールスポイントに着実に販売を伸ばしている。同社の事業は2018年1月にスタートし順調に拡大してきた。残念ながら2021年3月期にはコロナ禍の影響により売上高は落ち込んだが、2022年3月期の売上高は、647百万円(前期比20.0%増)、2023年3月期は698百万円(同7.9%増)と回復したが、2024年3月期は半導体業界の影響を受けて593百万円(同15.0%減)となった。しかし進行中の2025年3月期は、半導体業界を中心に回復が見込まれ、売上高は708百万円(同19.4%増)と予想されている。需要がこれまでの食品・飲料向け中心から、半導体向けなどのエレクトロニクス業界向けに広がりつつあるのは注目に値する。
3. 印刷システム機材
この事業は、デジタル化の流れやインターネット通販事業者の台頭などにより、印刷需要低迷と販売価格の下落など厳しい事業環境にあるため、同社は収益力の改善を主眼においた業績の回復を図っている。
(1) オリジナル商品の販売に注力
a) 同社が販売する「多目的プリンター」(T3-OPX)は、プリンターヘッドの高さが自動で調整されることで様々な厚みに対応し、多種多様な材料に出力が可能である。具体的には、段ボール素材、紙袋、和紙、不織布、木箱など様々な素材や高さがある成型済み素材への印刷が可能となった。ブランドオーナー向けの次世代プリントソリューションとして多くの需要が期待できる。
b) カッティングプロッター「FB9000PRO」を発売:カッティングプロッターとは、シート状の素材をペン状のカッターで図柄に合わせて自由な形状にカットする機械のことである。パッケージ、POP、シールなどショップの販促物や製箱など様々な用途に活用できる。
c) 業務管理ソフト「M Booster」を発売:見積りから納品まで、印刷業のすべての工程を一貫して管理できるシステムの拡販を図り、印刷会社のDXをサポートする。
(2) 新しいビジネス分野の開拓:「シールラベル印刷」「パッケージ印刷」「オンライン講座」等に注力
印刷会社が他社との差別化を図ることができる印刷後加工分野や、利益率を効率的に上げるためのセミナー等の開催に注力する。
(3) 印刷分野に特化したソフトウェアビジネスの拡大
印刷会社が持つDTP技術を活かして、WEBのコンテンツ制作・配信ができるノーコードツールなど印刷分野に特化した商品の拡販を図る。
(4) 商品諸掛の削減等による事業経費の削減
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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