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ギックス Research Memo(6):中長期的な事業投資のため通期業績予想を下方修正
配信日時:2024/06/28 13:36
配信元:FISCO
*13:36JST ギックス Research Memo(6):中長期的な事業投資のため通期業績予想を下方修正
■今後の見通し
1. 2024年6月期の業績見通し
ギックス<9219>の2024年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比22.6%増の2,067百万円、営業利益が同57.6%減の148百万円、経常利益が同57.9%減の147百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同62.1%減の93百万円としている。2024年6月期より連結決算に移行しているため、前期比は参考値である。2024年4月15日に業績予想の修正を公表しており、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が期初予想を下回る見込みである。同社では、2026年6月期に売上高40億円を目標としており、その後のさらなる成長も視野に入れた中長期的な事業投資を積極的に実施している。2024年6月期においても、将来期待されるプロダクトの「種」の開発や、新規顧客開拓、人材の確保及び育成の推進など、多くの先行投資を行っている。これらの結果、当期に見込まれる投資費用が期初予想を超えることとなった。期初予想の営業利益375百万円と修正後営業利益148百万円との差額227百万円の内訳としては、DD&RD関連、プロダクト開発を含む新規事業開発、営業力強化のための関連費用など、成長投資や新規事業開拓に関連した費用が190百万円と大部分を占め、そのほかは採用関連費用の先行投資が22百万円、外部パートナーの単価アップが15百万円である。期初時点では上期にある程度の事業投資を行い、下期の投資は緩やかになる見通しであったが、事業投資を進めていく中で、研究開発や新規事業の「種」への投資を加速させることが将来の成長につながると判断した。売上高については、需要好調を追い風に期初予想どおりの案件獲得が進んでおり、利益減少額の大部分が投資費用の増加によるものであることを鑑みれば、中長期的な成長に向けた事業投資の進捗は好調に推移しているものと弊社では見ている。
2. 重点施策
同社では、2024年6月期の重点施策として(1)既存クライアント向け縦横展開の推進、(2)「マイグル」の拡販、(3)中長期的な事業投資の強化を掲げている。それぞれの施策の具体的な取り組みは以下のとおりである。
(1) 既存クライアント向け縦横展開の推進
既存クライアント向けに関しては、縦横展開によるDI思想の継続的な浸透を推進することで、DIコンサルティング・DIプラットフォームの取扱高の増加を図る。既取引部門・取り組み中の領域におけるDIサービスの利用継続・拡大である縦展開と、クライアント企業の未取引部門・新規領域へのDIサービスの提供である横展開を同時並行で実施する縦横展開は、既存クライアントを中心に高いニーズを持って受け止められている。また、DIコンサルティングに対する需要が増進しており、新テーマや新部署での取り組み拡大にも注力する。
(2) 「マイグル」の拡販
「マイグル」の拡販に関しては、追加機能を活用しながら既存・新規クライアントの双方に注力する。大手クライアントの自社アプリへの組み込みを推進し、同製品の継続利用を図るとともに、「マイグル」の機能強化投資や新プロダクトへの研究開発投資なども継続的に行う。利用実績のある「マイグル」を強化することで、成功確度の高い成長を狙えると弊社では見ている。
(3) 中長期的な事業投資の強化
中長期的な事業投資の強化に関しては、「マイグル」の機能強化投資や新プロダクトの「種」への研究開発投資など、DD&RD領域に対して継続投資を行う。また、研究開発以外にも、新規サービスを事業として立ち上げるための投資を行う。「マイグル」は多くのキャンペーンでの利用実績があるが、機能追加により活用の選択肢が広がることで一層の利用が見込まれる。また、新規顧客獲得に向けた外部リソースを活用した営業活動強化のほか、イベント出展費用などの広告宣伝費、人材採用費の増加などを見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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1. 2024年6月期の業績見通し
ギックス<9219>の2024年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比22.6%増の2,067百万円、営業利益が同57.6%減の148百万円、経常利益が同57.9%減の147百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同62.1%減の93百万円としている。2024年6月期より連結決算に移行しているため、前期比は参考値である。2024年4月15日に業績予想の修正を公表しており、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が期初予想を下回る見込みである。同社では、2026年6月期に売上高40億円を目標としており、その後のさらなる成長も視野に入れた中長期的な事業投資を積極的に実施している。2024年6月期においても、将来期待されるプロダクトの「種」の開発や、新規顧客開拓、人材の確保及び育成の推進など、多くの先行投資を行っている。これらの結果、当期に見込まれる投資費用が期初予想を超えることとなった。期初予想の営業利益375百万円と修正後営業利益148百万円との差額227百万円の内訳としては、DD&RD関連、プロダクト開発を含む新規事業開発、営業力強化のための関連費用など、成長投資や新規事業開拓に関連した費用が190百万円と大部分を占め、そのほかは採用関連費用の先行投資が22百万円、外部パートナーの単価アップが15百万円である。期初時点では上期にある程度の事業投資を行い、下期の投資は緩やかになる見通しであったが、事業投資を進めていく中で、研究開発や新規事業の「種」への投資を加速させることが将来の成長につながると判断した。売上高については、需要好調を追い風に期初予想どおりの案件獲得が進んでおり、利益減少額の大部分が投資費用の増加によるものであることを鑑みれば、中長期的な成長に向けた事業投資の進捗は好調に推移しているものと弊社では見ている。
2. 重点施策
同社では、2024年6月期の重点施策として(1)既存クライアント向け縦横展開の推進、(2)「マイグル」の拡販、(3)中長期的な事業投資の強化を掲げている。それぞれの施策の具体的な取り組みは以下のとおりである。
(1) 既存クライアント向け縦横展開の推進
既存クライアント向けに関しては、縦横展開によるDI思想の継続的な浸透を推進することで、DIコンサルティング・DIプラットフォームの取扱高の増加を図る。既取引部門・取り組み中の領域におけるDIサービスの利用継続・拡大である縦展開と、クライアント企業の未取引部門・新規領域へのDIサービスの提供である横展開を同時並行で実施する縦横展開は、既存クライアントを中心に高いニーズを持って受け止められている。また、DIコンサルティングに対する需要が増進しており、新テーマや新部署での取り組み拡大にも注力する。
(2) 「マイグル」の拡販
「マイグル」の拡販に関しては、追加機能を活用しながら既存・新規クライアントの双方に注力する。大手クライアントの自社アプリへの組み込みを推進し、同製品の継続利用を図るとともに、「マイグル」の機能強化投資や新プロダクトへの研究開発投資なども継続的に行う。利用実績のある「マイグル」を強化することで、成功確度の高い成長を狙えると弊社では見ている。
(3) 中長期的な事業投資の強化
中長期的な事業投資の強化に関しては、「マイグル」の機能強化投資や新プロダクトの「種」への研究開発投資など、DD&RD領域に対して継続投資を行う。また、研究開発以外にも、新規サービスを事業として立ち上げるための投資を行う。「マイグル」は多くのキャンペーンでの利用実績があるが、機能追加により活用の選択肢が広がることで一層の利用が見込まれる。また、新規顧客獲得に向けた外部リソースを活用した営業活動強化のほか、イベント出展費用などの広告宣伝費、人材採用費の増加などを見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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