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ギックス Research Memo(1):「縦横展開」をはじめとする各施策が奏功、事業投資に伴う費用増加により増収減益
配信日時:2024/06/28 13:31
配信元:FISCO
*13:31JST ギックス Research Memo(1):「縦横展開」をはじめとする各施策が奏功、事業投資に伴う費用増加により増収減益
■要約
1. 会社概要
ギックス<9219>は、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」をパーパス(目的)として掲げるデータインフォームド推進企業である。データインフォームドとは、人間の判断にデータを加える事で判断業務をアップグレードする考え方を指す。戦略コンサルティングと高度なアナリティクス能力を組み合わせた新しいタイプのプロフェッショナルサービス集団として、クライアント企業の経営課題解決、競争力強化のために判断業務の変革を支援している。
同社が提供するデータインフォームドサービスは、「個別課題解決」と「共通課題解決」に大別される。「個別課題解決」は、業務上の判断をデータインフォームドに変革するためのサービスを提供する「DIコンサルティング」と、継続的なDI判断を可能とするクラウドネイティブなデータ基盤を提供する「DIプラットフォーム」の2つのサービスからなる。「共通課題解決」は、DIコンサルティング、DIプラットフォームを提供する中で得られたノウハウや保有ツール群を活用し開発したソフトウェアサービスである「DIプロダクト」を提供している。具体的には、商業施設・観光事業向けキャンペーンツール「マイグル」がある。同社では、これらのサービスを通じて、データに基づく論理的思考や合理的判断により、人間の判断が効率化・高度化していく社会の実現を目指している。
2. 2024年6月期第3四半期の業績動向
2024年6月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比27.7%増の1,628百万円、営業利益が同45.1%減の186百万円、経常利益が同45.1%減の185百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同48.0%減の120百万円となった。(2024年6月期より連結決算に移行しているため、前年同期比は参考値。)前期に引き続き、特に大手クライアント企業において、既取引部門や取り組み中の領域におけるDIサービスの利用継続・拡大(縦)と、既存クライアント社内の新規領域へのDIサービスの提供(横)の2方向からなる縦横展開が奏功し、さらにトヨタモビリティパーツ(株)と共同開発した「AI整備見積りシステム」といった新たな取り組みが開始するなど、DIコンサルティング及びDIプラットフォームの取扱高が増加した。DIプロダクトにおいては、JR東海グループの駅商業施設で使える共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」と「マイグル」の連携開始などもあり、好調に進捗した。一方で、前期の突発的な高利益率案件が発生しなかったことや、成長投資・人員増に伴う費用、イベント出展による広告宣伝費の増加などにより前年同期比で減益となったが、売上高は順調に拡大しており、通期目標達成の蓋然性は高いと弊社では見ている。
3. 2024年6月期の業績予想
2024年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比22.6%増の2,067百万円、営業利益が同57.6%減の148百万円、経常利益が同57.9%減の147百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同62.1%減の93百万円としている。2024年4月15日に業績予想の修正を公表しており、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が期初予想を下回る見込みである。同社では、2026年6月期に売上高40億円を目標としており、その後のさらなる成長も視野に入れた中長期的な事業投資を積極的に実施している。2024年6月期においても、将来期待されるプロダクトの「種」の開発や、新規顧客開拓、人材の確保及び育成の推進など、多くの先行投資を行っている。これらの結果、当期に見込まれる投資費用が期初予想を超えることとなった。売上高については、需要好調を追い風に期初予想どおりの案件獲得が進んでおり、利益減少額の大部分が投資費用の増加によるものであることを鑑みれば、中長期的な成長に向けた事業投資の進捗が好調に推移しているものと弊社では見ている。
■Key Points
・戦略コンサルティングと高度なアナリティクス能力を融合したデータインフォームド推進企業
・2024年6月期第3四半期は、縦横展開が奏功し増収となるも、成長投資・人員増に伴う費用やイベント出展による広告宣伝費の増加などにより減益
・2024年6月期は、事業投資の加速を要因として各利益の下方修正を発表。市場環境や案件の獲得状況は好調であり、中長期的な成長に期待
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
<AS>
1. 会社概要
ギックス<9219>は、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」をパーパス(目的)として掲げるデータインフォームド推進企業である。データインフォームドとは、人間の判断にデータを加える事で判断業務をアップグレードする考え方を指す。戦略コンサルティングと高度なアナリティクス能力を組み合わせた新しいタイプのプロフェッショナルサービス集団として、クライアント企業の経営課題解決、競争力強化のために判断業務の変革を支援している。
同社が提供するデータインフォームドサービスは、「個別課題解決」と「共通課題解決」に大別される。「個別課題解決」は、業務上の判断をデータインフォームドに変革するためのサービスを提供する「DIコンサルティング」と、継続的なDI判断を可能とするクラウドネイティブなデータ基盤を提供する「DIプラットフォーム」の2つのサービスからなる。「共通課題解決」は、DIコンサルティング、DIプラットフォームを提供する中で得られたノウハウや保有ツール群を活用し開発したソフトウェアサービスである「DIプロダクト」を提供している。具体的には、商業施設・観光事業向けキャンペーンツール「マイグル」がある。同社では、これらのサービスを通じて、データに基づく論理的思考や合理的判断により、人間の判断が効率化・高度化していく社会の実現を目指している。
2. 2024年6月期第3四半期の業績動向
2024年6月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比27.7%増の1,628百万円、営業利益が同45.1%減の186百万円、経常利益が同45.1%減の185百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同48.0%減の120百万円となった。(2024年6月期より連結決算に移行しているため、前年同期比は参考値。)前期に引き続き、特に大手クライアント企業において、既取引部門や取り組み中の領域におけるDIサービスの利用継続・拡大(縦)と、既存クライアント社内の新規領域へのDIサービスの提供(横)の2方向からなる縦横展開が奏功し、さらにトヨタモビリティパーツ(株)と共同開発した「AI整備見積りシステム」といった新たな取り組みが開始するなど、DIコンサルティング及びDIプラットフォームの取扱高が増加した。DIプロダクトにおいては、JR東海グループの駅商業施設で使える共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」と「マイグル」の連携開始などもあり、好調に進捗した。一方で、前期の突発的な高利益率案件が発生しなかったことや、成長投資・人員増に伴う費用、イベント出展による広告宣伝費の増加などにより前年同期比で減益となったが、売上高は順調に拡大しており、通期目標達成の蓋然性は高いと弊社では見ている。
3. 2024年6月期の業績予想
2024年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比22.6%増の2,067百万円、営業利益が同57.6%減の148百万円、経常利益が同57.9%減の147百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同62.1%減の93百万円としている。2024年4月15日に業績予想の修正を公表しており、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が期初予想を下回る見込みである。同社では、2026年6月期に売上高40億円を目標としており、その後のさらなる成長も視野に入れた中長期的な事業投資を積極的に実施している。2024年6月期においても、将来期待されるプロダクトの「種」の開発や、新規顧客開拓、人材の確保及び育成の推進など、多くの先行投資を行っている。これらの結果、当期に見込まれる投資費用が期初予想を超えることとなった。売上高については、需要好調を追い風に期初予想どおりの案件獲得が進んでおり、利益減少額の大部分が投資費用の増加によるものであることを鑑みれば、中長期的な成長に向けた事業投資の進捗が好調に推移しているものと弊社では見ている。
■Key Points
・戦略コンサルティングと高度なアナリティクス能力を融合したデータインフォームド推進企業
・2024年6月期第3四半期は、縦横展開が奏功し増収となるも、成長投資・人員増に伴う費用やイベント出展による広告宣伝費の増加などにより減益
・2024年6月期は、事業投資の加速を要因として各利益の下方修正を発表。市場環境や案件の獲得状況は好調であり、中長期的な成長に期待
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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