本日の注目個別銘柄

あさくま、八洲電機、八十二銀など

配信日時:2024/04/18 15:36 配信元:FISCO
<4901> 富士フイルム 3343.0 -108.0大幅反落。前日に中期経営計画、並びに24年3月期の業績修正を発表。24年3月期営業利益は従来予想の2900億円から2770億円、前期比1.4%増に引き下げ。ヘルスケアなどが下振れの中心となっている。また、25年3月期の業績予想も発表、営業利益は
3000億円、同8.3%増を予想も、市場予想の3180億円程度を下回っている。なお、27年3月期の中計目標値としては3600億円を掲げている。


<7678> あさくま 2523 +301急伸。株主優待制度の拡充を発表している。これまでは、1月末100株以上保有株主に対して、グループ店舗で使用できる食事券を年間4000円分提供していたが、新たに、7月末100株以上保有株主に対して、抽選によってグレード化された商品や食事券が提供される。最も高額な商品は30000円相当で100名に提供。抽選漏れの株主に対しても、3000円分の食事券が提供されることになるようだ。


<6995> 東海理電 2379 -42大幅続落。同社が製造したプリウス向け後席ドアハンドルの開スイッチにおいて、トヨタ自動車がリコールの届出を国土交通省などに対して行ったと発表した。過去に製造したスイッチに不具合が発生する恐れがある。今回のリコールに関する同社の費用見積額は110億円となっているもよう。24年3月期の営業費用として業績に反映するとしている。短期的な業績悪化要因につながるほか、信頼性の低下懸念なども意識された。


<3153> 八洲電機 1577 +82大幅反発。前日に24年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の37億円から38.5億円、前期比37.7%増に引き上げ。各事業部門とも第4四半期において事業環境が想定以上に良好で、業績が好調に推移しているようだ。2月に続く上方修正で、前期トータルでは4度目の上方修正となる形になっており、良好なモメンタムの継続をポジティブに捉える動き。


<4241> アテクト 702 -92急落。前日に24年3月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来予想の1.6億円から0.7億円、前期比63.1%減に引き下げ。原材料費の上昇、PIM事業における受注減少の影響などが響くもよう。1-3月期は営業赤字となる形に。また、PIM事業における固定資産の減損を4.3億円、特別損失に計上するとし、純損益は1億円の黒字予想から2.5億円の赤字予想に引き下げ。


<6920> レーザーテック 37510 +80売り先行も反発。蘭ASMLの決算が嫌気され、前日は後場から下げ幅を大きく広げたが、後場からプラス圏に浮上した。ASMLの1-3月期決算は、EUV露光装置の販売低迷で純利益が前年同期比37%減と大幅減益。受注高も同5%減となり、それぞれ市場予想を下回った。前日の下げで織り込まれていたほか、後場週場に発表された台湾のTSMCの1Q決算が市場予想を上回ったため、買い直された。


<1605> INPEX 2373 -55大幅続落。前日のNY原油相場でWTI5月限は前日比3.1%安と大幅に3日続落の展開となっており、同社を始め石油関連株のさえない動きが目立っている。イスラエルによる対イラン報復が現在まで見送られている中、前週末に米エネルギー情報局が発表した原油在庫の増加が、引き続き原油相場の重しとなっているようだ。3月以降の株価急騰の反動も強まる形に。


<8359> 八十二銀 1024.5 +61.7大幅反発。一部メディア報道によると、6月に開催予定の株主総会において、海外業務を手掛ける「国際統一基準行」の資格返上を求める株主提案が初めて出されたことが分かったと伝わっている。株主側では、国際統一基準行であるために同行のPBRが低迷していると問題視しているようだ。国際統一基準行の達成すべき自己資本比率8%以上に対して、国内基準行は4%以上であり、資産の有効活用につなげやすくなるとの見方に。


<6146> ディスコ 54130 +890大幅続伸。24年3月期営業利益が前期比6%増の1170億円強になったもようと、一部で伝わった。従来の会社予想を90億円近く上回り、一転して4年連続の最高益になったもよう。市場コンセンサスの1143億円も上回る水準とされる。朝方は出尽くし感が先行する形になったが、地合い改善とともに買いが優勢となった。生成AI市場の拡大で、半導体関連の中でも相対的にメリットが大きいとされ、先高期待は依然高い。


<4343> イオンファン 2240 +123急反発。いちよし証券ではフェアバリュー2800円を継続しているものの、レーティングを「B」から「A」に引き上げている。24年2月期決算を受けても大きな見方に変化がない中、その後の株価の下落を考慮したとしている。中国の損益改善は遅れているものの、新機種投入効果によるメダルの回復、低年齢層をターゲットとしたクレーンゲーム「キッズプライズ」の好調推移などから、日本は堅調に推移していると評価。



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