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恵和 Research Memo(7):地球の絆創膏事業の成長を核にしてドメインを大胆に変革する
配信日時:2023/11/16 16:37
配信元:FISCO
*16:37JST 恵和 Research Memo(7):地球の絆創膏事業の成長を核にしてドメインを大胆に変革する
■中期経営計画
恵和<4251>は、2023年8月に2023年12月期を初年度とする中期経営計画“DARWIN”(2023年12月期~2026年12月期)を策定した。“DARWIN”の名称には、変化をチャンスと捉え、事業ドメインを絶えず変革し、サステイナブルな成長を実現するという意思が込められている。この思いをもって、自然と社会との共通価値を「高品質な提供」を通じて実現するCSV(Creating Shared Value:共有価値の創造を軸とした経営)グループを目指すという経営ビジョンを掲げ、実現することとしている。具体的には、地球の絆創膏事業へのさらなる集中とマーケットの国際化を推進するとともに、光学シート事業は競争優位なセグメントに集中し、市場における顧客の絶対的信頼を得ることで事業ドメインをダイナミックに変革していく。また、ドメインの変革に合わせて各基盤(プラットフォーム)を構築することとしている。
経営戦略として次の5つの目標を掲げ、それぞれに具体的な戦略を描いている。
(1) 地球の絆創膏事業で世界の建造物やインフラの長寿命化に貢献する
・日本の屋根補修でのシェア拡大
・施工ネットワークの拡充
・下水・土木分野での採用
・海外展開の実現
(2) 光学シート事業で世界のディスプレイの高精細化に貢献する
・直下型ミニLED市場における存在感をより高める
・新市場向け製品ラインの拡張(VR、車載向け等)
・環境対応製品であらゆるフィルム・シートのシェアを拡大
・海外展開の強化(欧州、ベトナム、北米等)
(3) 新たなCSVビジネスの事業化
・転倒時の衝撃緩和床材事業
・次世代型有機薄膜太陽電池事業
・医療用フィルム事業
(4) 生活・環境イノベーション事業の成長
・クリーンエネルギー事業への投資
・従来事業の効率化を推進
(5) 基盤(プラットフォーム)の適正化
・ガバナンスの強化
・あらゆる分野における自動化の推進(HtoR)
・新技術への投資
・人的資本の強化
2026年12月期の目標として、連結の売上高290億円、営業利益67億円、ROIC17.2%(2023年12月期予想7.8%)を掲げている。2026年12月期には地球の絆創膏事業の売上高を50億円と、2023年12月期予想4億円の約12.5倍とし、この4年間で光学シート事業に次ぐ主力事業に育て上げ、事業ポートフォリオを再構築する計画である。光学シート事業の売上高も197億円と、2023年12月期予想142億円の約1.4倍に成長させる計画だ。セグメント利益については、4年後の2026年12月期に地球の絆創膏事業では17.8億円と、2023年12月期予想の損失3.7億円から21.5億円改善し、光学シート事業においても81.2億円と2023年12月期予想58.5億円の約1.4倍の成長を目指す。また、全社共通経費は、ドメイン変革に合わせたプラットフォーム構築のための研究開発、基幹システムの更新などの投資を継続的に行い、2026年12月期には2023年12月期予想の32億円を5.2億円上回る37.2億円を投じることになる。
2023~2024年12月期は事業モデル再構築期間と位置づけ、光学シート事業、地球の絆創膏事業ともに設備投資を進める予定である。光学シート事業では、2023年12月期は「オパスキR」の生産能力の増強、省力化・効率化等に3,557百万円と大きな投資を予定しており(前期は702百万円の投資)、2024 年12月期から効果が発現する計画である。地球の絆創膏事業においては、2023年12月期は「KYOZIN Re-RoofR」のライン増設、製品価値向上等に1,091百万円の投資を予定し(前期は643百万円の投資)、今後の需要動向によって追加投資を検討する可能性はあるものの、2025年12月期中には効果が発現する計画としている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<AS>
恵和<4251>は、2023年8月に2023年12月期を初年度とする中期経営計画“DARWIN”(2023年12月期~2026年12月期)を策定した。“DARWIN”の名称には、変化をチャンスと捉え、事業ドメインを絶えず変革し、サステイナブルな成長を実現するという意思が込められている。この思いをもって、自然と社会との共通価値を「高品質な提供」を通じて実現するCSV(Creating Shared Value:共有価値の創造を軸とした経営)グループを目指すという経営ビジョンを掲げ、実現することとしている。具体的には、地球の絆創膏事業へのさらなる集中とマーケットの国際化を推進するとともに、光学シート事業は競争優位なセグメントに集中し、市場における顧客の絶対的信頼を得ることで事業ドメインをダイナミックに変革していく。また、ドメインの変革に合わせて各基盤(プラットフォーム)を構築することとしている。
経営戦略として次の5つの目標を掲げ、それぞれに具体的な戦略を描いている。
(1) 地球の絆創膏事業で世界の建造物やインフラの長寿命化に貢献する
・日本の屋根補修でのシェア拡大
・施工ネットワークの拡充
・下水・土木分野での採用
・海外展開の実現
(2) 光学シート事業で世界のディスプレイの高精細化に貢献する
・直下型ミニLED市場における存在感をより高める
・新市場向け製品ラインの拡張(VR、車載向け等)
・環境対応製品であらゆるフィルム・シートのシェアを拡大
・海外展開の強化(欧州、ベトナム、北米等)
(3) 新たなCSVビジネスの事業化
・転倒時の衝撃緩和床材事業
・次世代型有機薄膜太陽電池事業
・医療用フィルム事業
(4) 生活・環境イノベーション事業の成長
・クリーンエネルギー事業への投資
・従来事業の効率化を推進
(5) 基盤(プラットフォーム)の適正化
・ガバナンスの強化
・あらゆる分野における自動化の推進(HtoR)
・新技術への投資
・人的資本の強化
2026年12月期の目標として、連結の売上高290億円、営業利益67億円、ROIC17.2%(2023年12月期予想7.8%)を掲げている。2026年12月期には地球の絆創膏事業の売上高を50億円と、2023年12月期予想4億円の約12.5倍とし、この4年間で光学シート事業に次ぐ主力事業に育て上げ、事業ポートフォリオを再構築する計画である。光学シート事業の売上高も197億円と、2023年12月期予想142億円の約1.4倍に成長させる計画だ。セグメント利益については、4年後の2026年12月期に地球の絆創膏事業では17.8億円と、2023年12月期予想の損失3.7億円から21.5億円改善し、光学シート事業においても81.2億円と2023年12月期予想58.5億円の約1.4倍の成長を目指す。また、全社共通経費は、ドメイン変革に合わせたプラットフォーム構築のための研究開発、基幹システムの更新などの投資を継続的に行い、2026年12月期には2023年12月期予想の32億円を5.2億円上回る37.2億円を投じることになる。
2023~2024年12月期は事業モデル再構築期間と位置づけ、光学シート事業、地球の絆創膏事業ともに設備投資を進める予定である。光学シート事業では、2023年12月期は「オパスキR」の生産能力の増強、省力化・効率化等に3,557百万円と大きな投資を予定しており(前期は702百万円の投資)、2024 年12月期から効果が発現する計画である。地球の絆創膏事業においては、2023年12月期は「KYOZIN Re-RoofR」のライン増設、製品価値向上等に1,091百万円の投資を予定し(前期は643百万円の投資)、今後の需要動向によって追加投資を検討する可能性はあるものの、2025年12月期中には効果が発現する計画としている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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