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ナガイレーベ Research Memo(1):2023年8月期第3四半期は営業減益となるも、通期予想は据え置き
配信日時:2023/08/04 14:11
配信元:FISCO
*14:11JST ナガイレーベ Research Memo(1):2023年8月期第3四半期は営業減益となるも、通期予想は据え置き
■要約
1. 2023年8月期第3四半期(実績)
ナガイレーベン<7447>は、医療白衣のコア市場※において国内シェア60%超のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。2023年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.2%減の13,187百万円、営業利益が同10.2%減の3,540百万円、経常利益が同10.4%減の3,598百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.4%減の2,480百万円となった。原材料や加工賃の上昇に伴い、2023年2月から価格改定を進めてきたが、一部でこれらの交渉が停滞したこともあり期ずれ案件が発生した。この結果、売上高は前年同期比で減収となった。一方で売上総利益率は、円安に対する先物予約の効果や海外物流費が一時期よりも落ち着いてきたこと、2023年2月からの価格改定効果が出始めたことなどから、43.8%となった。販管費は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)からの回復もあり広告宣伝費や旅費交通費が増加したことなどから同4.2%増となったが、予算の範囲内であった。この結果、営業利益は同10.2%減となったが、ほぼ計画線であったと言える。
※国内市場のうち同社のシェアが比較的高い市場のこと。ヘルスケアウェア、ドクターウェア、ユーティリティウェア・他、感染対策商品が該当する。
2. 2023年8月期(予想)
2023年8月期の連結業績は、売上高が前期比2.6%増の18,200百万円、営業利益が同9.1%減の4,574百万円、経常利益が同9.8%減の4,638百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.2%減の3,164百万円とする期初予想を据え置いている。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に特別利益を計上した反動により減益幅が大きくなっている。売上高は第3四半期の期ずれ案件を獲得することで通期で増収を予想しているが、為替(前期比で円安)の影響や加工賃の上昇などが続くと見ており、原価率がアップすることから営業利益は減益を見込んでいる。これに対し同社は、生産の効率化などさらなる収益性の改善を実施する一方で、製品価格の改定をさらに進めている。依然として事業環境やコスト面での不透明要因は残るが、現在のような事業環境が続くならば、この通期業績予想が達成される可能性は高いと弊社では見ている。
3. 中期経営計画
同社は、2022年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を発表した。数値目標としては、2025年8月期に売上高193億円、営業利益55億円を掲げている。足元では為替が円安に振れており同社業績に対しては逆風だが、売上高は拡大する見込みであり、価格改定も進めていることなどから、これらの目標が達成される可能性は有り得るだろう。一方で、株主還元の姿勢は変わらず、2022年8月期は年間60.0円の配当を実施し、2023年8月期も同額の配当を予定している。自己株式の取得にも前向きで、2022年8月期に612,700株(1,231百万円)の自己株式取得を行ったが、さらに2023年6月から12月末までに上限500,000株(上限1,000百万円)の自己株式取得を行うことを発表済みだ。このような株主還元に対する同社の一貫した姿勢は評価に値すると言える。
■Key Points
・2023年8月期第3四半期は前年同期比10.2%の営業減益となったが、ほぼ計画線
・2023年8月期の営業利益は期初予想を据え置き前期比9.1%減を見込む
・中期経営計画では2025年8月期に営業利益55億円を目指し、株主還元にも積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<YI>
1. 2023年8月期第3四半期(実績)
ナガイレーベン<7447>は、医療白衣のコア市場※において国内シェア60%超のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。2023年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.2%減の13,187百万円、営業利益が同10.2%減の3,540百万円、経常利益が同10.4%減の3,598百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.4%減の2,480百万円となった。原材料や加工賃の上昇に伴い、2023年2月から価格改定を進めてきたが、一部でこれらの交渉が停滞したこともあり期ずれ案件が発生した。この結果、売上高は前年同期比で減収となった。一方で売上総利益率は、円安に対する先物予約の効果や海外物流費が一時期よりも落ち着いてきたこと、2023年2月からの価格改定効果が出始めたことなどから、43.8%となった。販管費は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)からの回復もあり広告宣伝費や旅費交通費が増加したことなどから同4.2%増となったが、予算の範囲内であった。この結果、営業利益は同10.2%減となったが、ほぼ計画線であったと言える。
※国内市場のうち同社のシェアが比較的高い市場のこと。ヘルスケアウェア、ドクターウェア、ユーティリティウェア・他、感染対策商品が該当する。
2. 2023年8月期(予想)
2023年8月期の連結業績は、売上高が前期比2.6%増の18,200百万円、営業利益が同9.1%減の4,574百万円、経常利益が同9.8%減の4,638百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.2%減の3,164百万円とする期初予想を据え置いている。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に特別利益を計上した反動により減益幅が大きくなっている。売上高は第3四半期の期ずれ案件を獲得することで通期で増収を予想しているが、為替(前期比で円安)の影響や加工賃の上昇などが続くと見ており、原価率がアップすることから営業利益は減益を見込んでいる。これに対し同社は、生産の効率化などさらなる収益性の改善を実施する一方で、製品価格の改定をさらに進めている。依然として事業環境やコスト面での不透明要因は残るが、現在のような事業環境が続くならば、この通期業績予想が達成される可能性は高いと弊社では見ている。
3. 中期経営計画
同社は、2022年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を発表した。数値目標としては、2025年8月期に売上高193億円、営業利益55億円を掲げている。足元では為替が円安に振れており同社業績に対しては逆風だが、売上高は拡大する見込みであり、価格改定も進めていることなどから、これらの目標が達成される可能性は有り得るだろう。一方で、株主還元の姿勢は変わらず、2022年8月期は年間60.0円の配当を実施し、2023年8月期も同額の配当を予定している。自己株式の取得にも前向きで、2022年8月期に612,700株(1,231百万円)の自己株式取得を行ったが、さらに2023年6月から12月末までに上限500,000株(上限1,000百万円)の自己株式取得を行うことを発表済みだ。このような株主還元に対する同社の一貫した姿勢は評価に値すると言える。
■Key Points
・2023年8月期第3四半期は前年同期比10.2%の営業減益となったが、ほぼ計画線
・2023年8月期の営業利益は期初予想を据え置き前期比9.1%減を見込む
・中期経営計画では2025年8月期に営業利益55億円を目指し、株主還元にも積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<YI>
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