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午後:債券サマリー 先物は反発、午後には148円51銭まで上伸する場面も

配信日時:2022/10/12 16:00 配信元:MINKABU
 12日の債券市場で、先物中心限月12月限は5営業日ぶりに反発。朝方こそ前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)した影響がみられたものの、その後は強含む展開となった。  国際通貨基金(IMF)は11日改定の世界経済見通しで2023年の成長率見通しを下方修正し、米国と欧州、中国の経済を失速と表現したことで、相対的に安全資産とされる債券が選好されたもよう。また、今晩の米9月卸売物価指数(PPI)や13日の米9月消費者物価指数(CPI)の発表を控えた買い戻しなども入ったようだ。午後に入り、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が「イングランド銀行(英中央銀行)が14日までの予定で実施している緊急国債買い入れプログラムを延長する可能性がある」と報じたことが伝えられると、英国など欧州主要国の国債利回り上昇が落ち着くとの思惑が台頭するとともに、時間外取引の米長期金利が低下。これが国内債に買いを誘うかたちで、債券先物は148円51銭まで上伸する場面があった。なお、この日に財務省が行った30年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が32銭と前回(9月6日)の11銭から拡大し、応札倍率は2.89倍と前回の3.28倍を下回った。  先物12月限の終値は前日比16銭高の148円41銭となった。一方、現物債市場で新発10年債の取引は、午後3時時点でまだ成立していない。 出所:MINKABU PRESS

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