寄り付き概況

日経平均は111円安でスタート、ソフトバンクGやTDKなどが下落

配信日時:2022/07/12 09:21 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26701.00;-111.30TOPIX;1907.68;-6.98


[寄り付き概況]

 12日の日経平均は111.30円安の26701.00円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日11日の米国株式市場は下落。ダウ平均は164.31ドル安の31173.84ドル、ナスダックは262.71ポイント安の11372.60で取引を終了した。新型コロナ感染拡大で、中国都市の一部が再び都市封鎖入りし世界経済の成長を一段と妨げるとの懸念に寄り付き後、下落。今週、発表されるインフレ指標や企業決算シーズン入りで冴えない見通しなどを警戒した売り圧力も強く、終日軟調に推移した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなり、中でも、ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%を超す下げでダウ平均(0.5%下落)より下落率が大きく、東京市場のハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。また、日経平均が昨日までの3日続伸で700円を超す上げとなったことから、短期的な戻り待ちの売りも出やすかった。一方、外為市場で1ドル=137円30前後と昨日15時頃に比べ30銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京株式市場で輸出株などの株価の支えとなった。また、国内企業の3-5月期決算発表が増えており、引き続き好業績銘柄に資金が向かいやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された6月の国内企業物価指数は、前年同月比9.2%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同8.9%上昇だった。

 セクター別では、鉱業、非鉄金属、精密機器、石油石炭製品、機械などが値下がり率上位、電気・ガス業、保険業、海運業、医薬品、倉庫運輸関連などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、カシオ<6952>、安川電<6506>、SMC<6273>、住友化<4005>、ファナック<6954>、村田製<6981>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>、INPEX<1605>などが下落。他方、7&iHD<3382>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、JR東<9020>、東京海上<8766>、KDDI<9433>、NTT<9432>、武田薬<4502>、東電力HD<9501>などが上昇している。

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