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午後:債券サマリー 先物は続落、米債券安や株高が影響

配信日時:2022/07/11 15:36 配信元:MINKABU
 11日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。米労働市場の力強さを背景に、前週末の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)したことが国内債に影響した。  米労働省が8日に発表した6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比37万2000人の増加と市場予想を大きく上回ったほか、平均時給は前月に比べ0.3%上昇した。これを受けて同日の米債券市場では、米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げに動きやすくなるとの見方が広がり、米長期金利が上昇した流れが東京市場に波及。10日に投開票された参院選で自民党が単独で改選過半数を確保したことなどが好感され、日経平均株価が続伸したことも安全資産とされる債券の重荷となった。日銀の黒田総裁はこの日の支店長会議で「2%の物価安定の目標の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、長短金利操作付き量的・質的金融緩和を継続する」「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」などと述べたが材料視されず、債券先物は後場寄り直後に148円80銭まで下押す場面があった。なお、あす12日は財務省による5年債入札が予定されている。  先物9月限の終値は前週末比23銭安の149円01銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べ横ばいの0.245%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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