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ハマキョウ Research Memo(2):利益面で過去最高値を更新中、17期連続の増配目指す
配信日時:2022/06/13 15:52
配信元:FISCO
■業績動向
1. 2022年3月期連結決算
ハマキョウレックス<9037>の2022年3月期連結決算は、営業収益が前期比5.2%増の125,094百万円、営業利益が同5.2%増の11,114百万円、経常利益が同9.6%増の11,957百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.7%増の7,117百万円となった。着実に増益を確保し、利益面では前期に続いて過去最高を更新した。
前期は営業収益が減少していたが、当期に持ち直した格好となった。その背景にあるのは、前期は貨物自動車運送事業が新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けていたことである。当期においてはモノの動きが回復するとともに、緩やかながらも回復に向かったことが大きい。一方、物流センター事業は、14社の物流を新規受託したことにより好調を持続した。
利益面では、物流センター事業が物流センター運営の充実及び新規に受託したセンターが順次業績に寄与した結果、各利益は増益となった。ただ、貨物自動車運送事業は、荷動きは活発化し始めたものの、昨今の原油急騰による燃料価格上昇の影響を受けた。物流センター事業のセグメント利益は前期比13.0%増の9,310百万円と増益となった。同社の物流センター数は、前期末の128センターから2022年3月期末には130センターへ拡充した。そのスケールメリットを享受し、今後もさらなる伸びが見込まれている。一方、貨物自動車運送事業のセグメント利益は同22.3%減の1,798百万円と減益を余儀なくされた。コロナ禍の影響は薄れてきた印象がある一方、燃料価格の上昇が利益を圧迫している。同社の場合、リッター当たり1円の変動で、約35百万円の利益変動要因になると言う。
財務面では、有利子負債が前期の22,800百万円から22,697百万円と小幅ながら減少した。引き続き、子会社の近物レックスの借入れ返済を進めていく。2022年3月期末時点の自己資本比率は52.7%と前期の51.1%から改善し、財務体質は良好と言える。
2. 2023年3月期業績予想
2023年3月通期連結の業績予想は、営業収益が132,000百万円(前期比5.5%増)、営業利益が11,900百万円(同7.1%増)、経常利益が12,400百万円(同3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が7,300百万円(同2.6%増)と増収増益を見込む。2022年3月期に続いて過去最高益を更新する見通しとなる。注目すべきは配当金で、2022年3月期は10円増配の年間85円としたが、2023年3月期は年間90円と17期連続となる増配を見込む。
物流センター事業については、新規に15センターの獲得を目指す。2023年3月期もスケールメリットを享受することになりそうだ。収益環境もコロナ禍が一時に比べて落ち着いてきたことで、環境は好転してきたと言っていいだろう。一方の貨物自動車運送事業は、コロナ禍の影響は薄れてきたが、引き続き原油価格急騰に伴う軽油価格の上昇が収益を圧迫する要因として懸念材料となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
<EY>
1. 2022年3月期連結決算
ハマキョウレックス<9037>の2022年3月期連結決算は、営業収益が前期比5.2%増の125,094百万円、営業利益が同5.2%増の11,114百万円、経常利益が同9.6%増の11,957百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.7%増の7,117百万円となった。着実に増益を確保し、利益面では前期に続いて過去最高を更新した。
前期は営業収益が減少していたが、当期に持ち直した格好となった。その背景にあるのは、前期は貨物自動車運送事業が新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けていたことである。当期においてはモノの動きが回復するとともに、緩やかながらも回復に向かったことが大きい。一方、物流センター事業は、14社の物流を新規受託したことにより好調を持続した。
利益面では、物流センター事業が物流センター運営の充実及び新規に受託したセンターが順次業績に寄与した結果、各利益は増益となった。ただ、貨物自動車運送事業は、荷動きは活発化し始めたものの、昨今の原油急騰による燃料価格上昇の影響を受けた。物流センター事業のセグメント利益は前期比13.0%増の9,310百万円と増益となった。同社の物流センター数は、前期末の128センターから2022年3月期末には130センターへ拡充した。そのスケールメリットを享受し、今後もさらなる伸びが見込まれている。一方、貨物自動車運送事業のセグメント利益は同22.3%減の1,798百万円と減益を余儀なくされた。コロナ禍の影響は薄れてきた印象がある一方、燃料価格の上昇が利益を圧迫している。同社の場合、リッター当たり1円の変動で、約35百万円の利益変動要因になると言う。
財務面では、有利子負債が前期の22,800百万円から22,697百万円と小幅ながら減少した。引き続き、子会社の近物レックスの借入れ返済を進めていく。2022年3月期末時点の自己資本比率は52.7%と前期の51.1%から改善し、財務体質は良好と言える。
2. 2023年3月期業績予想
2023年3月通期連結の業績予想は、営業収益が132,000百万円(前期比5.5%増)、営業利益が11,900百万円(同7.1%増)、経常利益が12,400百万円(同3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が7,300百万円(同2.6%増)と増収増益を見込む。2022年3月期に続いて過去最高益を更新する見通しとなる。注目すべきは配当金で、2022年3月期は10円増配の年間85円としたが、2023年3月期は年間90円と17期連続となる増配を見込む。
物流センター事業については、新規に15センターの獲得を目指す。2023年3月期もスケールメリットを享受することになりそうだ。収益環境もコロナ禍が一時に比べて落ち着いてきたことで、環境は好転してきたと言っていいだろう。一方の貨物自動車運送事業は、コロナ禍の影響は薄れてきたが、引き続き原油価格急騰に伴う軽油価格の上昇が収益を圧迫する要因として懸念材料となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
<EY>
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