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午後:債券サマリー 先物は小幅続落、リスク回避の買い先行も失速

配信日時:2022/02/14 15:31 配信元:MINKABU
 14日の債券市場で、先物中心限月3月限は小幅続落。リスク回避目的の買いが先行したものの、上値を追う勢いには乏しく下げに転じた。  債券先物は午前に一時150円27銭まで上伸した。米ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が11日の記者会見で「ロシアによるウクライナ侵攻がいつ始まってもおかしくない」などと述べたことをきっかけに、一時2.06%まで上昇していた米長期金利が1.9%台前半に低下した流れが東京市場に波及。また、日銀が10日に10年物国債を0.25%の利回りで無制限に買い取る「指し値オペ」を14日に実施すると発表し、一段の国内金利上昇を牽制する姿勢をみせたことも買い安心感につながった。ただ、10日に発表された米1月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことなどから米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締め観測は根強く、投資家の多くは上値に対して慎重姿勢。日銀の指し値オペに関しても市場実勢を上回る水準で設定されたことから効果は限定的で、応札額と落札額はともにゼロとなった。時間外取引で米長期金利が1.9%台半ばに上昇すると国内債にも売りが流入し、午後には債券先物が150円02銭まで軟化する場面があった。  先物3月限の終値は10日に比べて1銭安の150円06銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、10日に比べて0.010%低下の0.215%だった。 出所:MINKABU PRESS

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