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フェローテク Research Memo(1):2022年3月期第2四半期の売上高・営業利益は第2四半期として最高業績に
配信日時:2022/01/18 16:11
配信元:FISCO
■要約
フェローテックホールディングス<6890>の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC(化学蒸着法炭化ケイ素)製品、磁性流体、サーモモジュールなどの様々な製品・装置・部品・素材等の製造である。加えて、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウエーハの研磨なども行う企業である。
1. 2022年3月期第2四半期の業績概要
2022年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比43.8%増の59,826百万円、営業利益が同174.3%増の10,733百万円、経常利益が同342.3%増の12,493百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は17,268百万円(前年同期は70百万円の利益)となり、売上高及び営業利益はいずれも第2四半期としては過去最高となった。事業別では、世界的な半導体不足を背景とした半導体製造装置メーカー及びデバイスメーカーからの旺盛な需要に支えられて、半導体等装置関連の売上高は35,895百万円(前年同期比24.7%増)、セグメント利益は7,104百万円(同226.3%増)となった。特にシリコンパーツの伸びが著しかった。また電子デバイスでも、パワー半導体基板が大きく寄与して売上高は12,213百万円(同71.6%増)、セグメント利益は3,052百万円(同63.4%増)となった。さらに営業外において、為替差益1,503百万円の計上(前年同期は1,187百万円の差損)があり、経常利益の伸びはさらに大きくなった。特別損益では、韓国子会社であるFerrotec Advanced Material Korea Corporation(以下、FTAK)の事業撤退損を特別損失として927百万円計上した一方で、ウエーハ事業子会社(持分法)の第三者割当増資(33億元)による持分変動利益9,327百万円を特別利益として計上したことなどから、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅増益となった。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期通期の業績は、売上高125,000百万円(前期比36.9%増)、営業利益22,500百万円(同133.4%増)、経常利益23,500百万円(同185.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益23,500百万円(同183.8%増)と予想している。好調な上期決算を受けて、期初予想(売上高105,000百万円、営業利益15,000百万円)から大幅に上方修正された。下期に入っても、半導体業界を取り巻く環境に大きな変化はなく、同社製品に対する需要も引き続き強含みで推移すると予想され、この予想が達成される可能性は高いだろう。むしろ、さらなる上積みがあるのかが焦点になると思われる。通期での設備投資額は32,000百万円(前期は14,297百万円)、減価償却費は8,000百万円(同9,155百万円)と計画している。
3. 中期経営計画は前倒し達成の可能性大
同社は、2024年3月期を最終年度とする新しい中期経営計画を発表している。この計画の定量的目標として、2023年3月期に売上高1,250億円、営業利益190億円(営業利益率15.2%)2024年3月期に売上高1,500億円、営業利益250億円(同率16.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円(売上高比率10.0%)、ROE15.0%、ROIC8.0%、自己資本比率40.0%超としている。しかし既に2022年3月期の予想を売上高1,250億円、営業利益225億円としていることから、この目標が1年前倒しで達成される可能性が高い。現時点でこの目標値に変更はないが、来春の決算発表時には目標値の変更あるいは新計画の発表が行われると思われる。
■Key Points
・石英、セラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い
・2022年3月期第2四半期は予想を大幅に上回って着地。通期予想も上方修正
・中期経営計画目標値を1年前倒しで達成の可能性大
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
フェローテックホールディングス<6890>の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC(化学蒸着法炭化ケイ素)製品、磁性流体、サーモモジュールなどの様々な製品・装置・部品・素材等の製造である。加えて、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウエーハの研磨なども行う企業である。
1. 2022年3月期第2四半期の業績概要
2022年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比43.8%増の59,826百万円、営業利益が同174.3%増の10,733百万円、経常利益が同342.3%増の12,493百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は17,268百万円(前年同期は70百万円の利益)となり、売上高及び営業利益はいずれも第2四半期としては過去最高となった。事業別では、世界的な半導体不足を背景とした半導体製造装置メーカー及びデバイスメーカーからの旺盛な需要に支えられて、半導体等装置関連の売上高は35,895百万円(前年同期比24.7%増)、セグメント利益は7,104百万円(同226.3%増)となった。特にシリコンパーツの伸びが著しかった。また電子デバイスでも、パワー半導体基板が大きく寄与して売上高は12,213百万円(同71.6%増)、セグメント利益は3,052百万円(同63.4%増)となった。さらに営業外において、為替差益1,503百万円の計上(前年同期は1,187百万円の差損)があり、経常利益の伸びはさらに大きくなった。特別損益では、韓国子会社であるFerrotec Advanced Material Korea Corporation(以下、FTAK)の事業撤退損を特別損失として927百万円計上した一方で、ウエーハ事業子会社(持分法)の第三者割当増資(33億元)による持分変動利益9,327百万円を特別利益として計上したことなどから、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅増益となった。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期通期の業績は、売上高125,000百万円(前期比36.9%増)、営業利益22,500百万円(同133.4%増)、経常利益23,500百万円(同185.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益23,500百万円(同183.8%増)と予想している。好調な上期決算を受けて、期初予想(売上高105,000百万円、営業利益15,000百万円)から大幅に上方修正された。下期に入っても、半導体業界を取り巻く環境に大きな変化はなく、同社製品に対する需要も引き続き強含みで推移すると予想され、この予想が達成される可能性は高いだろう。むしろ、さらなる上積みがあるのかが焦点になると思われる。通期での設備投資額は32,000百万円(前期は14,297百万円)、減価償却費は8,000百万円(同9,155百万円)と計画している。
3. 中期経営計画は前倒し達成の可能性大
同社は、2024年3月期を最終年度とする新しい中期経営計画を発表している。この計画の定量的目標として、2023年3月期に売上高1,250億円、営業利益190億円(営業利益率15.2%)2024年3月期に売上高1,500億円、営業利益250億円(同率16.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円(売上高比率10.0%)、ROE15.0%、ROIC8.0%、自己資本比率40.0%超としている。しかし既に2022年3月期の予想を売上高1,250億円、営業利益225億円としていることから、この目標が1年前倒しで達成される可能性が高い。現時点でこの目標値に変更はないが、来春の決算発表時には目標値の変更あるいは新計画の発表が行われると思われる。
■Key Points
・石英、セラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い
・2022年3月期第2四半期は予想を大幅に上回って着地。通期予想も上方修正
・中期経営計画目標値を1年前倒しで達成の可能性大
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
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