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藤商事 Research Memo(1):大型タイトルを2022年1月に投入、前機種を上回るヒットに期待
配信日時:2022/01/17 15:21
配信元:FISCO
■要約
藤商事<6257>は、パチンコ・パチスロ遊技機の中堅メーカーで、新規性のある演出の企画開発力に定評がある。ジャンルとしては、「ホラー」系を中心に、若年層向けに「萌え」「アニメ」、シニア向けに「時代劇」に注力している。無借金経営で手元キャッシュは170億円超と潤沢にあり、財務の健全性は高い。
1. 2022年3月期第2四半期累計業績の概要
2022年3月期第2四半期累計(2021年4月−9月)の連結業績は、売上高で前年同期比18.2%増の7,823百万円、営業損失で3,428百万円(前年同期は3,373百万円の損失)とおおむね計画通りの進捗となった。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響でパチンコホールの経営環境は厳しい状況が続いているものの、2022年1月末の旧規則機の撤去期限に向けて新規則機への入替が進んでいる。こうしたなか、同社のパチンコ遊技機販売台数も前年同期比53.4%増の25.5千台、売上高で同18.3%増の7,821百万円と増収に転じた。パネル販売やリユース機の販売比率が上昇したことにより平均販売単価は低下したが、売上総利益率の改善により売上総利益は同26.7%増となった。一方で研究開発費を中心に販管費が増加したことにより、営業損失は前年同期並みの水準にとどまった。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の業績は売上高で前期比28.5%増の34,600百万円、営業利益で同421.3%増の2,000百万円と期初計画を据え置いた。パチンコ遊技機では主力タイトルを下期に投入し、通期の販売台数は前期比27.7%増の90千台を見込む。特に、前期に追加増産により2.6万台を超える販売台数を記録した「Pとある魔術の禁書目録(インデックス)」の後継機種「Pとある科学の超電磁砲(レールガン)」を2022年1月に投入する予定になっており、前作を上回る販売台数が期待される。一方、パチスロ遊技機も2年ぶりに新機種を投入した。費用面では、研究開発費等の増加が見込まれるものの、増収効果で吸収できる見通しだ。また、半導体等の部材不足の影響が懸念されるものの、リユース品の活用等により現時点で生産面の影響は出ていないもようだ。
3. 重点施策
同社は成長に向けた重点施策として、前期に引き続き「稼働力向上」を掲げている。徹底した遊技者目線をベースに、市場ニーズの追求と斬新なアイデアを取り混ぜながら、稼働力の高い新機種を開発・投入していくことで、販売台数の増加を目指していく。また、2023年3月期以降、スマートパチンコ、スマートパチスロの投入が見込まれており、同社はその開発を推進していく。スマートパチンコは循環式、スマートパチスロはデジタル式となり、球やメダルに触れることがなくなるため感染防止対策にもつながる。詳細な規格は今後明らかとなる見通しだが、市場縮小が続いている遊技機業界の活性化につながる可能性があり、その内容が注目される。
■Key Points
・ホール軒数の減少傾向が続くも、2022年1月末の旧規則機の撤去期限に向けた入替によりパチンコ遊技機の需要は回復見込み
・2022年1月に期待の大型タイトル「Pとある科学の超電磁砲(レールガン)」を投入し、通期で大幅な増収増益を見込む
・2023年3月期以降に導入が見込まれるスマートパチンコ、スマートパチスロの開発を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SI>
藤商事<6257>は、パチンコ・パチスロ遊技機の中堅メーカーで、新規性のある演出の企画開発力に定評がある。ジャンルとしては、「ホラー」系を中心に、若年層向けに「萌え」「アニメ」、シニア向けに「時代劇」に注力している。無借金経営で手元キャッシュは170億円超と潤沢にあり、財務の健全性は高い。
1. 2022年3月期第2四半期累計業績の概要
2022年3月期第2四半期累計(2021年4月−9月)の連結業績は、売上高で前年同期比18.2%増の7,823百万円、営業損失で3,428百万円(前年同期は3,373百万円の損失)とおおむね計画通りの進捗となった。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響でパチンコホールの経営環境は厳しい状況が続いているものの、2022年1月末の旧規則機の撤去期限に向けて新規則機への入替が進んでいる。こうしたなか、同社のパチンコ遊技機販売台数も前年同期比53.4%増の25.5千台、売上高で同18.3%増の7,821百万円と増収に転じた。パネル販売やリユース機の販売比率が上昇したことにより平均販売単価は低下したが、売上総利益率の改善により売上総利益は同26.7%増となった。一方で研究開発費を中心に販管費が増加したことにより、営業損失は前年同期並みの水準にとどまった。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の業績は売上高で前期比28.5%増の34,600百万円、営業利益で同421.3%増の2,000百万円と期初計画を据え置いた。パチンコ遊技機では主力タイトルを下期に投入し、通期の販売台数は前期比27.7%増の90千台を見込む。特に、前期に追加増産により2.6万台を超える販売台数を記録した「Pとある魔術の禁書目録(インデックス)」の後継機種「Pとある科学の超電磁砲(レールガン)」を2022年1月に投入する予定になっており、前作を上回る販売台数が期待される。一方、パチスロ遊技機も2年ぶりに新機種を投入した。費用面では、研究開発費等の増加が見込まれるものの、増収効果で吸収できる見通しだ。また、半導体等の部材不足の影響が懸念されるものの、リユース品の活用等により現時点で生産面の影響は出ていないもようだ。
3. 重点施策
同社は成長に向けた重点施策として、前期に引き続き「稼働力向上」を掲げている。徹底した遊技者目線をベースに、市場ニーズの追求と斬新なアイデアを取り混ぜながら、稼働力の高い新機種を開発・投入していくことで、販売台数の増加を目指していく。また、2023年3月期以降、スマートパチンコ、スマートパチスロの投入が見込まれており、同社はその開発を推進していく。スマートパチンコは循環式、スマートパチスロはデジタル式となり、球やメダルに触れることがなくなるため感染防止対策にもつながる。詳細な規格は今後明らかとなる見通しだが、市場縮小が続いている遊技機業界の活性化につながる可能性があり、その内容が注目される。
■Key Points
・ホール軒数の減少傾向が続くも、2022年1月末の旧規則機の撤去期限に向けた入替によりパチンコ遊技機の需要は回復見込み
・2022年1月に期待の大型タイトル「Pとある科学の超電磁砲(レールガン)」を投入し、通期で大幅な増収増益を見込む
・2023年3月期以降に導入が見込まれるスマートパチンコ、スマートパチスロの開発を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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