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アライドアーキ Research Memo(6):通期業績予想を2度にわたって上方修正、大幅な増収増益を見込む
配信日時:2022/01/06 15:16
配信元:FISCO
■業績見通し
1. 2021年12月期の業績予想
2021年12月期の連結業績についてアライドアーキテクツ<6081>は、上期業績が想定を上回るスピードで拡大していることを踏まえ、期初予想から2度目の上方修正を公表した(2021年8月10日付)。修正後の業績予想については、売上高を前期比31.2%増の5,500百万円、営業利益を同100.9%増の600百万円とし、大幅な増収増益を見込んでいる。第3四半期においては、再度の上方修正はないものの、修正後の業績予想に対してハイペースで進捗しており、第4四半期についても、ここまで流れを引き継ぎ、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」を中心に各事業が伸長する想定のようだ。さらに、第3四半期においては「海外SaaS」事業の成長が著しく、今後の収益貢献が期待される。
2度にわたって上方修正を実施したのは、マーケティングDXの需要拡大を受けて、第1四半期及び第2四半期ともに想定を上回るペースで事業が拡大していることが主因である。加えて、利益面では、想定為替レートの見直しによる為替差益の変動及び持分法投資利益の変更を加味したことも、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益のプラス要因となっている。
第3四半期においては、再度の上方修正はないものの、修正後の業績予想に対してハイペースで進捗しており、第4四半期についても、ここまでの流れを引き継ぎ、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」を中心に各事業が伸長する想定のようだ。損益面でも、新サービスの開発や既存サービスの機能拡充、デジタル人材の拡充など、将来に向けた先行費用を増やすものの、増収による収益の底上げにより大幅な増益を実現し、営業利益率も10.9%(前期は7.1%)に大きく改善する見通しである。
なお、通期業績予想の達成のためには、第4四半期に売上高964百万円(前年同期比24.1%減)、営業利益24百万円(同85.5%減)を超過する必要があるが、第3四半期実績(売上高1,429百万円、営業利益176百万円)と比較すると明らかに保守的な水準となっている。コロナ禍の長期化等に伴う経済情勢の不確実性を慎重に見ていることや、成長加速に向けた先行費用を積極投入していく方針を反映したものである。
2. 弊社の見方及び2022年12月期業績の考え方
弊社でも、第3四半期実績や好調な外部環境を勘案すれば、同社の業績予想は明らかに保守的な水準であるとの見方をしている。とりわけ売上高予想については、「SaaSツール」による顧客基盤の積み上げや「デジタル人材」の提供等を通じた顧客単価の向上を勘案すれば、さらなる上振れの可能性にも注意が必要であろう。一方、利益予想については、先行費用のかけ方次第と言えるが、少なくとも現時点の利益予想は最低限達成すべき水準として捉えている。弊社では、この好機を逃さず将来に向けた先行費用を積極投入し、他社に先駆けて圧倒的ポジションを目指す同社の方向性は、本格的な成長フェーズを迎えるにあたって理にかなった戦略であると評価している。注目すべきは、トップラインの伸びやその中身はもちろん、先行費用の投入によって、いかに今後の事業拡大や価値提供に向けて支援体制を整えていくのかにある。特に、「SaaSツール」の機能強化や「デジタル人材」の拡充のほか、それに伴う顧客層の拡大や顧客単価の向上の動きなどは、今後の成長性を評価するうえで重要な判断材料になると捉えている。これらの取り組みが順調に進捗し、好調な外部環境が継続すれば、2022年12月期も2021年12月期を上回るようなトップラインの伸びを実現するポテンシャルは十分に期待できよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<YM>
1. 2021年12月期の業績予想
2021年12月期の連結業績についてアライドアーキテクツ<6081>は、上期業績が想定を上回るスピードで拡大していることを踏まえ、期初予想から2度目の上方修正を公表した(2021年8月10日付)。修正後の業績予想については、売上高を前期比31.2%増の5,500百万円、営業利益を同100.9%増の600百万円とし、大幅な増収増益を見込んでいる。第3四半期においては、再度の上方修正はないものの、修正後の業績予想に対してハイペースで進捗しており、第4四半期についても、ここまで流れを引き継ぎ、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」を中心に各事業が伸長する想定のようだ。さらに、第3四半期においては「海外SaaS」事業の成長が著しく、今後の収益貢献が期待される。
2度にわたって上方修正を実施したのは、マーケティングDXの需要拡大を受けて、第1四半期及び第2四半期ともに想定を上回るペースで事業が拡大していることが主因である。加えて、利益面では、想定為替レートの見直しによる為替差益の変動及び持分法投資利益の変更を加味したことも、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益のプラス要因となっている。
第3四半期においては、再度の上方修正はないものの、修正後の業績予想に対してハイペースで進捗しており、第4四半期についても、ここまでの流れを引き継ぎ、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」を中心に各事業が伸長する想定のようだ。損益面でも、新サービスの開発や既存サービスの機能拡充、デジタル人材の拡充など、将来に向けた先行費用を増やすものの、増収による収益の底上げにより大幅な増益を実現し、営業利益率も10.9%(前期は7.1%)に大きく改善する見通しである。
なお、通期業績予想の達成のためには、第4四半期に売上高964百万円(前年同期比24.1%減)、営業利益24百万円(同85.5%減)を超過する必要があるが、第3四半期実績(売上高1,429百万円、営業利益176百万円)と比較すると明らかに保守的な水準となっている。コロナ禍の長期化等に伴う経済情勢の不確実性を慎重に見ていることや、成長加速に向けた先行費用を積極投入していく方針を反映したものである。
2. 弊社の見方及び2022年12月期業績の考え方
弊社でも、第3四半期実績や好調な外部環境を勘案すれば、同社の業績予想は明らかに保守的な水準であるとの見方をしている。とりわけ売上高予想については、「SaaSツール」による顧客基盤の積み上げや「デジタル人材」の提供等を通じた顧客単価の向上を勘案すれば、さらなる上振れの可能性にも注意が必要であろう。一方、利益予想については、先行費用のかけ方次第と言えるが、少なくとも現時点の利益予想は最低限達成すべき水準として捉えている。弊社では、この好機を逃さず将来に向けた先行費用を積極投入し、他社に先駆けて圧倒的ポジションを目指す同社の方向性は、本格的な成長フェーズを迎えるにあたって理にかなった戦略であると評価している。注目すべきは、トップラインの伸びやその中身はもちろん、先行費用の投入によって、いかに今後の事業拡大や価値提供に向けて支援体制を整えていくのかにある。特に、「SaaSツール」の機能強化や「デジタル人材」の拡充のほか、それに伴う顧客層の拡大や顧客単価の向上の動きなどは、今後の成長性を評価するうえで重要な判断材料になると捉えている。これらの取り組みが順調に進捗し、好調な外部環境が継続すれば、2022年12月期も2021年12月期を上回るようなトップラインの伸びを実現するポテンシャルは十分に期待できよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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