注目トピックス 日本株
アライドアーキ Research Memo(1):2021年12月期第3四半期まで想定を上回る大幅な増収増益を実現
配信日時:2022/01/06 15:11
配信元:FISCO
■要約
1. 事業概要
アライドアーキテクツ<6081>は、創業以来、自社開発のマーケティングSaaSツール※やSNS活用を中心としたソリューション提供により、『顧客企業と人々をつなぐ』BtoBビジネスを展開している。
※SaaSとは、ソフトウェアをネットワーク経由で必要な分だけ提供するサービス形態のこと。
新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)による環境変化がデジタルシフトを加速するなかで、これまで培ってきたSNSマーケティング支援ノウハウを生かし、「マーケティングDX支援企業」※1として圧倒的ポジションを確立することを新たな中期テーマに掲げるとともに、「マーケティングDX支援」の単一セグメントのもと、「SaaS事業」(マーケティングDX支援ツール)、「海外SaaS事業」(広告クリエイティブ制作のプラットフォーム)、「ソリューション事業」(デジタル人材※2によるマーケティングDX戦略支援)、「中国進出支援事業」(中国向けプロモーション支援)の4つの事業を手掛けている。マーケティングDXへの流れを追い風とする国内事業の成長加速や、投資回収期に入った海外事業の収益貢献により、同社グループは新たな成長ステージに入ってきた。
※1 同社では、マーケティングDX(デジタルトランスフォーメーション)を「デジタル技術・デジタル人材によって業務プロセスや手法を変革し、人と企業の関係性を高めること」と定義している。
※2 同社では、SaaSやSNSなどのデジタル技術・手法に詳しく、それらを生かした施策やサービスを実行できる人材(SNS広告の運用人材、SNSのアカウント運用人材)のことを「デジタル人材」と定義している。エンジニア、WEBデザイナー、クリエイティブ・ディレクター等を含む。
2. 2021年12月期第3四半期累計の業績
2021年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比55.2%増の4,535百万円、営業利益が同4.4倍の575百万円と想定を上回る大幅な増収増益となった。コロナ禍をきっかけとしたマーケティングDXの需要拡大等により、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」が拡大した。さらに「海外SaaS事業」についても、ゲーム会社からの3D動画制作ニーズの取り込みなどにより、売上高の大きな成長を見せた。「中国進出支援事業」は、コロナ禍の影響によりインバウンド需要が低迷しているものの、越境EC需要でカバーし堅調に推移している。損益面でも、顧客獲得・維持コスト(広告宣伝費や人員増など)や将来に向けた開発コスト(既存プロダクトの強化や新サービスの開発など)が若干増加したものの、増収に伴う収益の底上げや管理コストの削減により大幅な営業増益を実現し、営業利益率は12.7%(前年同期は4.5%)に大きく改善した。活動面でも、新サービスの開発やデジタル人材の拡充などに取り組み、一定の成果を残すことができた。
3. 2021年12月期の業績予想
2021年12月期の連結業績について同社は、上期業績が想定を上回るスピードで拡大していることを踏まえ、期初予想から2度目の上方修正を公表した(2021年8月10日付)。修正後の業績予想については、売上高を前期比31.2%増の5,500百万円、営業利益を同100.9%増の600百万円とし、大幅な増収増益を見込んでいる。第3四半期においては、再度の上方修正はないものの、修正後の業績予想に対してハイペースで進捗しており、第4四半期についても、ここまでの流れを引き継ぎ、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」を中心に各事業が伸長する想定のようだ。さらに、第3四半期においては「海外SaaS」事業の成長が著しく、今後の収益貢献が期待される。
損益面でも、将来に向けた先行費用を増やすものの、増収による収益の底上げにより大幅な増益を実現し、営業利益率も10.9%(前期は7.1%)に大きく改善する見通しである。なお、第3四半期実績との比較で見ると明らかに保守的な予想水準となっているのは、コロナ禍の長期化等に伴う経済情勢の不確実性を慎重に見ていることや、成長加速のための先行費用を積極投入していく方針を反映したものである。
4. 今後の方向性
マーケティング領域におけるDXへの流れが加速するなかで、「SaaSツール」(自社開発のマーケティングSaaSツールの提供)と「デジタル人材」(SNS運用等のマーケティング施策の実行ができる人材の提供)の両輪から、顧客企業のマーケティング効率を格段に向上させるDX支援を提供し、「マーケティングDX支援企業」として圧倒的ポジションを目指す方向性である。特に、「SaaSツール」については、多様なサービスラインナップの強みを生かして、より盤石な顧客基盤を構築するとともに、アップセル、クロスセルにより顧客単価の引き上げにも取り組む。また、「デジタル人材」については、顧客企業のマーケティングDX戦略を包括的に支援する質の高い人材を拡充していく方針である。
■Key Points
・2021年12月期第3四半期累計はマーケティングDXの需要拡大を受け、想定を上回る増収増益を実現
・活動面においても、新サービスの開発や既存サービスの機能強化、デジタル人材の拡充などに取り組み、一定の成果を残す
・2021年12月期の業績予想を2度にわたって上方修正。第3四半期同様、通期業績も大幅な増収増益を見込む
・「マーケティングDX支援企業」として圧倒的ポジショニングの確立を新たな中期テーマに掲げ、SaaS強化とデジタル人材の拡充に取り組む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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1. 事業概要
アライドアーキテクツ<6081>は、創業以来、自社開発のマーケティングSaaSツール※やSNS活用を中心としたソリューション提供により、『顧客企業と人々をつなぐ』BtoBビジネスを展開している。
※SaaSとは、ソフトウェアをネットワーク経由で必要な分だけ提供するサービス形態のこと。
新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)による環境変化がデジタルシフトを加速するなかで、これまで培ってきたSNSマーケティング支援ノウハウを生かし、「マーケティングDX支援企業」※1として圧倒的ポジションを確立することを新たな中期テーマに掲げるとともに、「マーケティングDX支援」の単一セグメントのもと、「SaaS事業」(マーケティングDX支援ツール)、「海外SaaS事業」(広告クリエイティブ制作のプラットフォーム)、「ソリューション事業」(デジタル人材※2によるマーケティングDX戦略支援)、「中国進出支援事業」(中国向けプロモーション支援)の4つの事業を手掛けている。マーケティングDXへの流れを追い風とする国内事業の成長加速や、投資回収期に入った海外事業の収益貢献により、同社グループは新たな成長ステージに入ってきた。
※1 同社では、マーケティングDX(デジタルトランスフォーメーション)を「デジタル技術・デジタル人材によって業務プロセスや手法を変革し、人と企業の関係性を高めること」と定義している。
※2 同社では、SaaSやSNSなどのデジタル技術・手法に詳しく、それらを生かした施策やサービスを実行できる人材(SNS広告の運用人材、SNSのアカウント運用人材)のことを「デジタル人材」と定義している。エンジニア、WEBデザイナー、クリエイティブ・ディレクター等を含む。
2. 2021年12月期第3四半期累計の業績
2021年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比55.2%増の4,535百万円、営業利益が同4.4倍の575百万円と想定を上回る大幅な増収増益となった。コロナ禍をきっかけとしたマーケティングDXの需要拡大等により、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」が拡大した。さらに「海外SaaS事業」についても、ゲーム会社からの3D動画制作ニーズの取り込みなどにより、売上高の大きな成長を見せた。「中国進出支援事業」は、コロナ禍の影響によりインバウンド需要が低迷しているものの、越境EC需要でカバーし堅調に推移している。損益面でも、顧客獲得・維持コスト(広告宣伝費や人員増など)や将来に向けた開発コスト(既存プロダクトの強化や新サービスの開発など)が若干増加したものの、増収に伴う収益の底上げや管理コストの削減により大幅な営業増益を実現し、営業利益率は12.7%(前年同期は4.5%)に大きく改善した。活動面でも、新サービスの開発やデジタル人材の拡充などに取り組み、一定の成果を残すことができた。
3. 2021年12月期の業績予想
2021年12月期の連結業績について同社は、上期業績が想定を上回るスピードで拡大していることを踏まえ、期初予想から2度目の上方修正を公表した(2021年8月10日付)。修正後の業績予想については、売上高を前期比31.2%増の5,500百万円、営業利益を同100.9%増の600百万円とし、大幅な増収増益を見込んでいる。第3四半期においては、再度の上方修正はないものの、修正後の業績予想に対してハイペースで進捗しており、第4四半期についても、ここまでの流れを引き継ぎ、「SaaS事業」及び「ソリューション事業」を中心に各事業が伸長する想定のようだ。さらに、第3四半期においては「海外SaaS」事業の成長が著しく、今後の収益貢献が期待される。
損益面でも、将来に向けた先行費用を増やすものの、増収による収益の底上げにより大幅な増益を実現し、営業利益率も10.9%(前期は7.1%)に大きく改善する見通しである。なお、第3四半期実績との比較で見ると明らかに保守的な予想水準となっているのは、コロナ禍の長期化等に伴う経済情勢の不確実性を慎重に見ていることや、成長加速のための先行費用を積極投入していく方針を反映したものである。
4. 今後の方向性
マーケティング領域におけるDXへの流れが加速するなかで、「SaaSツール」(自社開発のマーケティングSaaSツールの提供)と「デジタル人材」(SNS運用等のマーケティング施策の実行ができる人材の提供)の両輪から、顧客企業のマーケティング効率を格段に向上させるDX支援を提供し、「マーケティングDX支援企業」として圧倒的ポジションを目指す方向性である。特に、「SaaSツール」については、多様なサービスラインナップの強みを生かして、より盤石な顧客基盤を構築するとともに、アップセル、クロスセルにより顧客単価の引き上げにも取り組む。また、「デジタル人材」については、顧客企業のマーケティングDX戦略を包括的に支援する質の高い人材を拡充していく方針である。
■Key Points
・2021年12月期第3四半期累計はマーケティングDXの需要拡大を受け、想定を上回る増収増益を実現
・活動面においても、新サービスの開発や既存サービスの機能強化、デジタル人材の拡充などに取り組み、一定の成果を残す
・2021年12月期の業績予想を2度にわたって上方修正。第3四半期同様、通期業績も大幅な増収増益を見込む
・「マーケティングDX支援企業」として圧倒的ポジショニングの確立を新たな中期テーマに掲げ、SaaS強化とデジタル人材の拡充に取り組む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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