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オプショントレーダーユウ:「2022年のマーケットは、波乱の展開へ」【FISCOソーシャルレポーター】
配信日時:2022/01/02 12:00
配信元:FISCO
以下は、フィスコソーシャルレポーターのプショントレーダー「ユウ」氏(ブログ:Yのマーケットの見方)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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ブログ「Yのマーケットの見方」のオプショントレーダーユウです。
今回は、2022年のマーケットの展望について書きたいと思います。
当方は、2022年のマーケットは、波乱の展開になると見ています。
先般のFOMC(連邦公開市場委員会)で、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備理事会)は、タカ派にスタンスを変更しました。
FRBは、インフレと戦う姿勢を鮮明にしました。
インフレが経済に実害を及ぼす水準に上昇してしまったのです。
米国11月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で6.8%です。
FRBの中長期的なインフレ目標は2%ですので、はるか上に突き抜けています。
テーパリングは、来年3月に終了予定、利上げは最短で来年3月との見通しも出ています。
となると、今後の関心はインフレを抑え込めるかということになります。
当方は、難しいと見ています。
FRBのインフレ抑制は、完全に出遅れたと見ているからです。
したがって、今後、FRBはさらに強い金融引き締めスタンスを取らざるを得ない状況に追い込まれる可能性があると見ています。
現時点のマーケットは、金利を大幅に引き上げるという認識はないと思います。
したがって、インフレがさらに加速してしまった場合には、金利大幅上昇への懸念が高まり、マーケットに大きな影響を及ぼすと見ています。
いずれにせよ、ここから金利引き上げに向かう中でコロナのオミクロン株の感染拡大は、悪いニュースです。
オミクロン株は、これまで報道されているかぎり、その感染力は強いとのことです。
たとえ、報道されているように重症化はあまりしないとしても、各国の経済活動の制限が強まり、特に、新興国での感染拡大は、サプライチェーンの混乱を深刻なものとする可能性があります。
そうなると、資材、部品不足から、インフレにさらに圧力がかかることになりかねません。
このような経済環境の中で、2022年はマーケットのボラティリティは上昇すると見ています。
米国の金融引き締めによりマーケットの流動性が減っていき、マーケットは不安定になると思われます。
ボラティリティが上がるということは、オプショントレーダーの当方としては悪いことではなく逆に儲けるチャンスと言えます。
また、よく言われることですが、株式投資をしている投資家さんもオプションを活用すれば投資の自由度が増します。
たとえば、現物株をそのまま保有したいのであれば、プットオプションを買っておくことにより株式市場急落の保険になります。
特に、株式市場が暴落した場合は、買っておいたプットオプションが大幅に値上がりし、株式投資の損失をかなりカバーしてくれるかもしれません。
簡単な例ですが、日経225オプションで、27000プットを1枚買っておけば、日経225が、27000円以下になれば、225先物ラージ1枚売っているのとだいたい同じ経済効果が得られます。
つまり、日経225の27000円以下で、2700万円空売りしているのとほぼ同じということです。
オプションの買いは、最大損失は買値ですので損失も限定されていて安心です。
この機会に、ぜひ、オプションの活用もご検討されたらと思います。
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執筆者名:ユウ
ブログ名:Yのマーケットの見方
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ブログ「Yのマーケットの見方」のオプショントレーダーユウです。
今回は、2022年のマーケットの展望について書きたいと思います。
当方は、2022年のマーケットは、波乱の展開になると見ています。
先般のFOMC(連邦公開市場委員会)で、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備理事会)は、タカ派にスタンスを変更しました。
FRBは、インフレと戦う姿勢を鮮明にしました。
インフレが経済に実害を及ぼす水準に上昇してしまったのです。
米国11月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で6.8%です。
FRBの中長期的なインフレ目標は2%ですので、はるか上に突き抜けています。
テーパリングは、来年3月に終了予定、利上げは最短で来年3月との見通しも出ています。
となると、今後の関心はインフレを抑え込めるかということになります。
当方は、難しいと見ています。
FRBのインフレ抑制は、完全に出遅れたと見ているからです。
したがって、今後、FRBはさらに強い金融引き締めスタンスを取らざるを得ない状況に追い込まれる可能性があると見ています。
現時点のマーケットは、金利を大幅に引き上げるという認識はないと思います。
したがって、インフレがさらに加速してしまった場合には、金利大幅上昇への懸念が高まり、マーケットに大きな影響を及ぼすと見ています。
いずれにせよ、ここから金利引き上げに向かう中でコロナのオミクロン株の感染拡大は、悪いニュースです。
オミクロン株は、これまで報道されているかぎり、その感染力は強いとのことです。
たとえ、報道されているように重症化はあまりしないとしても、各国の経済活動の制限が強まり、特に、新興国での感染拡大は、サプライチェーンの混乱を深刻なものとする可能性があります。
そうなると、資材、部品不足から、インフレにさらに圧力がかかることになりかねません。
このような経済環境の中で、2022年はマーケットのボラティリティは上昇すると見ています。
米国の金融引き締めによりマーケットの流動性が減っていき、マーケットは不安定になると思われます。
ボラティリティが上がるということは、オプショントレーダーの当方としては悪いことではなく逆に儲けるチャンスと言えます。
また、よく言われることですが、株式投資をしている投資家さんもオプションを活用すれば投資の自由度が増します。
たとえば、現物株をそのまま保有したいのであれば、プットオプションを買っておくことにより株式市場急落の保険になります。
特に、株式市場が暴落した場合は、買っておいたプットオプションが大幅に値上がりし、株式投資の損失をかなりカバーしてくれるかもしれません。
簡単な例ですが、日経225オプションで、27000プットを1枚買っておけば、日経225が、27000円以下になれば、225先物ラージ1枚売っているのとだいたい同じ経済効果が得られます。
つまり、日経225の27000円以下で、2700万円空売りしているのとほぼ同じということです。
オプションの買いは、最大損失は買値ですので損失も限定されていて安心です。
この機会に、ぜひ、オプションの活用もご検討されたらと思います。
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執筆者名:ユウ
ブログ名:Yのマーケットの見方
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