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C&R社 Research Memo(4):2022年2月期第2四半期累計業績は主力事業の収益拡大により過去最高を更新
配信日時:2021/11/08 15:34
配信元:FISCO
■業績動向
1. 2022年2月期第2四半期累計業績の概要
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2022年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比14.0%増の21,035百万円、営業利益で同48.2%増の2,157百万円、経常利益で同47.3%増の2,173百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同45.4%増の1,406百万円と2ケタ増収増益となり、半期ベースで過去最高を更新した。また、期初会社計画に対しても売上高、各利益ともに上回って着地している。
売上高については、主力のクリエイティブ分野(日本)が前年同期比16.3%増と好調に推移したほか、前年同期はコロナ禍のマイナス影響を受けて落ち込んでいた医療分野も、同13.7%増と回復に転じ過去最高を更新するなど、すべての事業セグメントで増収となった。期初計画比でもクリエイティブ分野(日本)におけるゲーム、Web分野が好調に推移したほか、「漫画LABO」においてヒット作が生まれたことなどが上振れ要因となった。一方、営業利益もクリエイティブ分野(日本)が前年同期比59.2%増と大幅増益となったほか、医療分野も同24.0%増と回復し、全体利益をけん引した。
事業別売上高を同社が開示している売上構成比から試算すると、プロデュース事業は前年同期比20.9%増の7,362百万円、エージェンシー(派遣)事業は同8.8%増の8,834百万円、エージェンシー(紹介)事業は同6.4%増の2,944百万円、ライツマネジメント事業他は同28.2%増の1,893百万円となり、プロデュース事業とライツマネジメント事業他が2ケタ増となった。プロデュース事業では、テレビ・映像、ゲーム、Web等のクリエイティブ分野(日本)が好調に推移したこと、ライツマネジメント事業他では、電子書籍販売やYouTube「The Online Creators」※の運用収入、中国向けの版権化収入などが伸長した。
※YouTubeで活躍するクリエイターの制作、収益化、ブランディング等の支援を行いながら、クリエイターの価値向上をサポートしているほか、企業やテレビ番組のYouTubeチャンネルの運用受託を行っている。
一方、売上総利益はプロデュース事業が同47.2%増の2,434百万円と大幅増となり、売上総利益率も前年同期の27.1%から33.1%と大幅に上昇した。主にテレビ・映像、ゲーム分野の生産性が向上したことにより、利益率が上昇した。テレビ・映像分野では、番組制作スタッフの共有による最適化に取り組んだこと、また、ゲーム分野ではリモートワーク体制の浸透が生産性の向上に寄与したものと見られる。エージェンシー(派遣)事業は同5.2%増の2,028百万円、エージェンシー(紹介)事業は同8.7%増の2,921百万円と堅調に推移し、ライツマネジメント事業他は同17.8%増の730百万円となった。
販管費は人件費やシステム関連費用等の増加により、前年同期比9.6%増となったものの、増収効果により販管費率は同1.1ポイント低下の28.3%となった。なお、出社率については緊急事態宣言が続いたこともあり、平均で30~40%の水準で推移した。同社では、コロナ収束後においても出社率は50%程度が最適水準になるものと見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SI>
1. 2022年2月期第2四半期累計業績の概要
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2022年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比14.0%増の21,035百万円、営業利益で同48.2%増の2,157百万円、経常利益で同47.3%増の2,173百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同45.4%増の1,406百万円と2ケタ増収増益となり、半期ベースで過去最高を更新した。また、期初会社計画に対しても売上高、各利益ともに上回って着地している。
売上高については、主力のクリエイティブ分野(日本)が前年同期比16.3%増と好調に推移したほか、前年同期はコロナ禍のマイナス影響を受けて落ち込んでいた医療分野も、同13.7%増と回復に転じ過去最高を更新するなど、すべての事業セグメントで増収となった。期初計画比でもクリエイティブ分野(日本)におけるゲーム、Web分野が好調に推移したほか、「漫画LABO」においてヒット作が生まれたことなどが上振れ要因となった。一方、営業利益もクリエイティブ分野(日本)が前年同期比59.2%増と大幅増益となったほか、医療分野も同24.0%増と回復し、全体利益をけん引した。
事業別売上高を同社が開示している売上構成比から試算すると、プロデュース事業は前年同期比20.9%増の7,362百万円、エージェンシー(派遣)事業は同8.8%増の8,834百万円、エージェンシー(紹介)事業は同6.4%増の2,944百万円、ライツマネジメント事業他は同28.2%増の1,893百万円となり、プロデュース事業とライツマネジメント事業他が2ケタ増となった。プロデュース事業では、テレビ・映像、ゲーム、Web等のクリエイティブ分野(日本)が好調に推移したこと、ライツマネジメント事業他では、電子書籍販売やYouTube「The Online Creators」※の運用収入、中国向けの版権化収入などが伸長した。
※YouTubeで活躍するクリエイターの制作、収益化、ブランディング等の支援を行いながら、クリエイターの価値向上をサポートしているほか、企業やテレビ番組のYouTubeチャンネルの運用受託を行っている。
一方、売上総利益はプロデュース事業が同47.2%増の2,434百万円と大幅増となり、売上総利益率も前年同期の27.1%から33.1%と大幅に上昇した。主にテレビ・映像、ゲーム分野の生産性が向上したことにより、利益率が上昇した。テレビ・映像分野では、番組制作スタッフの共有による最適化に取り組んだこと、また、ゲーム分野ではリモートワーク体制の浸透が生産性の向上に寄与したものと見られる。エージェンシー(派遣)事業は同5.2%増の2,028百万円、エージェンシー(紹介)事業は同8.7%増の2,921百万円と堅調に推移し、ライツマネジメント事業他は同17.8%増の730百万円となった。
販管費は人件費やシステム関連費用等の増加により、前年同期比9.6%増となったものの、増収効果により販管費率は同1.1ポイント低下の28.3%となった。なお、出社率については緊急事態宣言が続いたこともあり、平均で30~40%の水準で推移した。同社では、コロナ収束後においても出社率は50%程度が最適水準になるものと見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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