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ファーマF Research Memo(7):通信販売事業の好調持続で2ケタ増収、各利益は積極投資の継続により横ばい予想
配信日時:2021/10/15 15:07
配信元:FISCO
■今後の見通し
1. 2022年7月期の業績見通し
ファーマフーズ<2929>の2022年7月期の連結業績については、売上高が前期比29.7%増の60,631百万円、営業利益が同1.8%増の5,773百万円、経常利益が同0.4%増の5,788百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%増の4,021百万円を見込んでいる。また、第2四半期累計では売上高が前年同期比36.6%増の27,850百万円、営業利益が1,108百万円(前年同期は81百万円の損失)、経常利益が1,119百万円(同49百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が535百万円(同446百万円の損失)と、損益が大幅に改善する見込みだ。なお、広告宣伝費を上期に重点的に投資し、下期は定期顧客の増加や広告宣伝費のコントロールを想定しているため、下期偏重の計画となっている。
引き続き通信販売事業が好調に推移する見込みであることに加え、2021年8月に子会社化した明治薬品の新規連結も寄与することから、2ケタ増収としている。一方、利益面では、広告宣伝や研究開発への積極投資を継続することにより横ばいの予想としている。なお、広告宣伝費はインターネット、紙媒体、テレビを中心に300億円程度を想定している。「ニューモ(R)育毛剤」だけに依存せず、次期大型ヒット商品の育成とCRMに注力する方針であるものの、CPO及びLTVの動向次第で媒体、商品間の広告宣伝費の配分を大胆に変更する予定である。
2022年7月期は「中期経営計画2026」の初年度のため、同社では種まきのステージと位置付けている。このため増収率に比べて増益率が小幅にとどまる計画としているが、2022年7月期も収益拡大基調に変化はないことから、上振れの可能性が高いと弊社では見ている。
2. セグメント別見通し
(1) 機能性素材事業
機能性素材事業の売上高は前期比1.7%増の2,900百万円を見込んでいる。主力の「ファーマギャバ(R)」が堅調に推移することに加え、OEM事業に引き続き注力する。
海外販売強化のため、各国において必要な許認可の取得を迅速に行うほか、販売拡大とともに、海外市場での安定供給のため、海外における生産体制を構築していく。また、販売体制構築のため、海外市場に対応する人材の増強を図り、主力の北米・中国に加え、今後市場拡大が見込まれる東南アジア地域での展開に注力する方針だ。
(2) 通信販売事業
通信販売事業の売上高は前期比18.1%増の51,400百万円を見込んでいる。引き続き「ニューモ(R)育毛剤」や「ヘアボーテ(R) エクラ ボタニカルエアカラーフォーム」が好調に推移するほか、新商品のまつ毛美容液なども寄与する予定である。
(3) バイオメディカル事業
バイオメディカル事業では一時金収入が剥落することから、売上高は前期比73.3%減の100百万円を見込んでいる。抗PAD2抗体の研究開発や次世代抗体作製に注力する。
(4) その他
明治薬品の売上高は6,000百万円を見込んでいる。製薬会社向け製造受託やドラッグストア向け販売で50億円の売上を予定している。加えて、同社の通販ノウハウを取り入れたリピート通販で10億円の売上を目指す。なお、明治薬品は販路や設備など事業の重複がほとんどなく、シナジーを生みやすいことから、3年以内に設備投資計画を作成し、5年以内に新設備を稼動させる計画だ。
越境ECの売上高は230百万円を見込んでいる。越境ECは中国及びベトナム向けに2021年6月開始した。当面はTmall Global(天猫国際)内広告やインフルエンサー広告の運用を徐々に拡大させ、販売基盤の構築を推進する方針だ。なお、2021年8月は前月比6.7倍の出荷と好調に推移しており、中国の「独身の日(11月11日)」に向けて出稿量拡大とPDCAを改善中である。
なお、明治薬品及び越境ECについては、今後の事業拡大を見据えてセグメントの追加・変更を検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<YM>
1. 2022年7月期の業績見通し
ファーマフーズ<2929>の2022年7月期の連結業績については、売上高が前期比29.7%増の60,631百万円、営業利益が同1.8%増の5,773百万円、経常利益が同0.4%増の5,788百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%増の4,021百万円を見込んでいる。また、第2四半期累計では売上高が前年同期比36.6%増の27,850百万円、営業利益が1,108百万円(前年同期は81百万円の損失)、経常利益が1,119百万円(同49百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が535百万円(同446百万円の損失)と、損益が大幅に改善する見込みだ。なお、広告宣伝費を上期に重点的に投資し、下期は定期顧客の増加や広告宣伝費のコントロールを想定しているため、下期偏重の計画となっている。
引き続き通信販売事業が好調に推移する見込みであることに加え、2021年8月に子会社化した明治薬品の新規連結も寄与することから、2ケタ増収としている。一方、利益面では、広告宣伝や研究開発への積極投資を継続することにより横ばいの予想としている。なお、広告宣伝費はインターネット、紙媒体、テレビを中心に300億円程度を想定している。「ニューモ(R)育毛剤」だけに依存せず、次期大型ヒット商品の育成とCRMに注力する方針であるものの、CPO及びLTVの動向次第で媒体、商品間の広告宣伝費の配分を大胆に変更する予定である。
2022年7月期は「中期経営計画2026」の初年度のため、同社では種まきのステージと位置付けている。このため増収率に比べて増益率が小幅にとどまる計画としているが、2022年7月期も収益拡大基調に変化はないことから、上振れの可能性が高いと弊社では見ている。
2. セグメント別見通し
(1) 機能性素材事業
機能性素材事業の売上高は前期比1.7%増の2,900百万円を見込んでいる。主力の「ファーマギャバ(R)」が堅調に推移することに加え、OEM事業に引き続き注力する。
海外販売強化のため、各国において必要な許認可の取得を迅速に行うほか、販売拡大とともに、海外市場での安定供給のため、海外における生産体制を構築していく。また、販売体制構築のため、海外市場に対応する人材の増強を図り、主力の北米・中国に加え、今後市場拡大が見込まれる東南アジア地域での展開に注力する方針だ。
(2) 通信販売事業
通信販売事業の売上高は前期比18.1%増の51,400百万円を見込んでいる。引き続き「ニューモ(R)育毛剤」や「ヘアボーテ(R) エクラ ボタニカルエアカラーフォーム」が好調に推移するほか、新商品のまつ毛美容液なども寄与する予定である。
(3) バイオメディカル事業
バイオメディカル事業では一時金収入が剥落することから、売上高は前期比73.3%減の100百万円を見込んでいる。抗PAD2抗体の研究開発や次世代抗体作製に注力する。
(4) その他
明治薬品の売上高は6,000百万円を見込んでいる。製薬会社向け製造受託やドラッグストア向け販売で50億円の売上を予定している。加えて、同社の通販ノウハウを取り入れたリピート通販で10億円の売上を目指す。なお、明治薬品は販路や設備など事業の重複がほとんどなく、シナジーを生みやすいことから、3年以内に設備投資計画を作成し、5年以内に新設備を稼動させる計画だ。
越境ECの売上高は230百万円を見込んでいる。越境ECは中国及びベトナム向けに2021年6月開始した。当面はTmall Global(天猫国際)内広告やインフルエンサー広告の運用を徐々に拡大させ、販売基盤の構築を推進する方針だ。なお、2021年8月は前月比6.7倍の出荷と好調に推移しており、中国の「独身の日(11月11日)」に向けて出稿量拡大とPDCAを改善中である。
なお、明治薬品及び越境ECについては、今後の事業拡大を見据えてセグメントの追加・変更を検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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