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ファーマF Research Memo(3):機能性素材事業、通信販売事業、バイオメディカル事業を展開
配信日時:2021/10/15 15:03
配信元:FISCO
■事業概要
ファーマフーズ<2929>は、「Bio Business Triangle」をコンセプトとして、バイオテクノロジーを基軸に、「機能性素材事業(Bio seeds)」「通信販売事業(Bio value)」「バイオメディカル事業(Bio medical)」の3事業を展開している。事業展開としては、機能性素材事業で収益基盤を構築し、事業の裾野を拡大し、通信販売事業で機能性素材事業の技術シーズを基に事業基盤の拡大を図り、これらの技術、収益を基盤にしてバイオメディカル事業を推進している。なお同社は、研究開発・マーケティング・営業及び製造方法・生産工程の確立や衛生管理面の確認等を行い、製品の生産を社外の協力工場に委託するファブレス企業である。
直近5期間(2018年7月期~2021年7月期)のセグメント別売上高及び営業利益については、機能性素材事業は採用企業の増加に伴って売上高、営業利益とも順調に拡大している。通信販売事業は2018年11月発売の「ニューモ(R)育毛剤」がヒット商品となり、全体の収益に大きく寄与している。バイオメディカル事業は開発段階であり、共同研究やライセンス供与に係る一時金収入を都度売上計上している。
主力製品「ファーマギャバ(R)」はGABA生産トップシェア
1. 機能性素材事業
機能性素材事業は、独自の機能性食品素材を研究、開発し、食品分野を中心に販売している。主な機能性素材製品としては、「ファーマギャバ(R)」「ボーンペップ(R)」「Cerepron(R)(セレプロン)」「ランペップ(R)」「ファーマバイオミックス」「HGP(R)」「iHA(R)」「モリンガ」などがある。
(1) ファーマギャバ(R)
「ファーマギャバ(R)」は同社の主力商品である。GABAは動植物や微生物で生産される非タンパク系のアミノ酸の一種で、脳内で抑制系の神経伝達物質として働くと言われている。同社はGABA生産乳酸菌を食品中より分離し、醗酵法によってGABAを生産する方法を確立し、「ファーマギャバ(R)」として販売している。「ファーマギャバ(R)」は「ストレス緩和」「疲労感の軽減」「血圧の改善」及び「睡眠の質の改善」などの機能性表示に対応可能で、機能性表示食品への採用が拡大している。機能性表示食品制度におけるGABA届出件数は2021年6月末時点で503件とトップの採用実績を維持しており、食品メーカーによるGABAの採用拡大がトップシェアである同社の「ファーマギャバ(R)」の受注拡大につながっている。
また、「筋肉量増加」「認知機能改善」及び「肌弾力の改善」等の効果も見出しており、「ファーマギャバ(R)」のエビデンス強化を推進している。そのほか海外にも展開しており、北米、中国、東南アジア等で積極的に営業拡大を行い、採用が拡大している。「ファーマギャバ(R)」はハラール認証を取得したことから、イスラム教徒の多い東南アジア圏への営業も本格化する予定だ。
(2) ボーンペップ(R)
「ボーンペップ(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、骨の成長を促す成分として開発された。代表的な採用商品として、ロート製薬の「セノビック」がある。
(3) Cerepron(R)
「Cerepron(R)」は酵母由来の機能性素材で、美白効果が期待できる「食べる美白素材(活性酵母エキス末)」である。特に海外市場では美白に対するニーズが高まっており、東南アジアを中心に採用が拡大している。
(4) ランペップ(R)
「ランペップ(R)」は卵白タンパク由来の機能性素材で、血管拡張、血流改善効果を有する成分として開発された。血流改善や運動疲労軽減に関わる製品、ダイエット関連製品、男性機能製品に採用されている。
(5) ファーマバイオミックス
「ファーマバイオミックス」は葉酸強化卵が生産可能な飼料用サプリメントである。国内ではJA全農たまご(株)の「しんたまご」「赤いしんたまご」に、海外では韓国・プルムワンの機能性卵に採用されている。
(6) HGP(R)
「HGP(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、発毛・育毛を促す成分として開発された。経口摂取により効果を実証する研究結果が得られており、国内のメーカー等で採用が進んでいる。
(7) iHA(R)
「iHA(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、ヒアルロン酸産生を促す成分として開発された。動物試験において効果を実証する研究結果が得られており、同社通信販売事業及び国内メーカーの商品に採用が進んでいる。
(8) モリンガ
「モリンガ」は、スーパーフードとして知られており、古来よりインド医学のアーユルヴェーダで生薬として使用されている。抗老化作用があるという研究結果が得られており、食品・サプリメントでの採用・商品化が進んでいる。
なお、OEM事業では、各種機能性素材の販売のほか、受託生産のOEMだけでなく機能性素材の開発で培ったエビデンスを生かしたOEM事業として、健康食品やサプリメント等の企画・販売を、国内及び海外で進めている。今後は注力分野として自社製品のOEM事業拡大を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<YM>
ファーマフーズ<2929>は、「Bio Business Triangle」をコンセプトとして、バイオテクノロジーを基軸に、「機能性素材事業(Bio seeds)」「通信販売事業(Bio value)」「バイオメディカル事業(Bio medical)」の3事業を展開している。事業展開としては、機能性素材事業で収益基盤を構築し、事業の裾野を拡大し、通信販売事業で機能性素材事業の技術シーズを基に事業基盤の拡大を図り、これらの技術、収益を基盤にしてバイオメディカル事業を推進している。なお同社は、研究開発・マーケティング・営業及び製造方法・生産工程の確立や衛生管理面の確認等を行い、製品の生産を社外の協力工場に委託するファブレス企業である。
直近5期間(2018年7月期~2021年7月期)のセグメント別売上高及び営業利益については、機能性素材事業は採用企業の増加に伴って売上高、営業利益とも順調に拡大している。通信販売事業は2018年11月発売の「ニューモ(R)育毛剤」がヒット商品となり、全体の収益に大きく寄与している。バイオメディカル事業は開発段階であり、共同研究やライセンス供与に係る一時金収入を都度売上計上している。
主力製品「ファーマギャバ(R)」はGABA生産トップシェア
1. 機能性素材事業
機能性素材事業は、独自の機能性食品素材を研究、開発し、食品分野を中心に販売している。主な機能性素材製品としては、「ファーマギャバ(R)」「ボーンペップ(R)」「Cerepron(R)(セレプロン)」「ランペップ(R)」「ファーマバイオミックス」「HGP(R)」「iHA(R)」「モリンガ」などがある。
(1) ファーマギャバ(R)
「ファーマギャバ(R)」は同社の主力商品である。GABAは動植物や微生物で生産される非タンパク系のアミノ酸の一種で、脳内で抑制系の神経伝達物質として働くと言われている。同社はGABA生産乳酸菌を食品中より分離し、醗酵法によってGABAを生産する方法を確立し、「ファーマギャバ(R)」として販売している。「ファーマギャバ(R)」は「ストレス緩和」「疲労感の軽減」「血圧の改善」及び「睡眠の質の改善」などの機能性表示に対応可能で、機能性表示食品への採用が拡大している。機能性表示食品制度におけるGABA届出件数は2021年6月末時点で503件とトップの採用実績を維持しており、食品メーカーによるGABAの採用拡大がトップシェアである同社の「ファーマギャバ(R)」の受注拡大につながっている。
また、「筋肉量増加」「認知機能改善」及び「肌弾力の改善」等の効果も見出しており、「ファーマギャバ(R)」のエビデンス強化を推進している。そのほか海外にも展開しており、北米、中国、東南アジア等で積極的に営業拡大を行い、採用が拡大している。「ファーマギャバ(R)」はハラール認証を取得したことから、イスラム教徒の多い東南アジア圏への営業も本格化する予定だ。
(2) ボーンペップ(R)
「ボーンペップ(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、骨の成長を促す成分として開発された。代表的な採用商品として、ロート製薬の「セノビック」がある。
(3) Cerepron(R)
「Cerepron(R)」は酵母由来の機能性素材で、美白効果が期待できる「食べる美白素材(活性酵母エキス末)」である。特に海外市場では美白に対するニーズが高まっており、東南アジアを中心に採用が拡大している。
(4) ランペップ(R)
「ランペップ(R)」は卵白タンパク由来の機能性素材で、血管拡張、血流改善効果を有する成分として開発された。血流改善や運動疲労軽減に関わる製品、ダイエット関連製品、男性機能製品に採用されている。
(5) ファーマバイオミックス
「ファーマバイオミックス」は葉酸強化卵が生産可能な飼料用サプリメントである。国内ではJA全農たまご(株)の「しんたまご」「赤いしんたまご」に、海外では韓国・プルムワンの機能性卵に採用されている。
(6) HGP(R)
「HGP(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、発毛・育毛を促す成分として開発された。経口摂取により効果を実証する研究結果が得られており、国内のメーカー等で採用が進んでいる。
(7) iHA(R)
「iHA(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、ヒアルロン酸産生を促す成分として開発された。動物試験において効果を実証する研究結果が得られており、同社通信販売事業及び国内メーカーの商品に採用が進んでいる。
(8) モリンガ
「モリンガ」は、スーパーフードとして知られており、古来よりインド医学のアーユルヴェーダで生薬として使用されている。抗老化作用があるという研究結果が得られており、食品・サプリメントでの採用・商品化が進んでいる。
なお、OEM事業では、各種機能性素材の販売のほか、受託生産のOEMだけでなく機能性素材の開発で培ったエビデンスを生かしたOEM事業として、健康食品やサプリメント等の企画・販売を、国内及び海外で進めている。今後は注力分野として自社製品のOEM事業拡大を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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