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アイリック Research Memo(10):保険領域に関するNo.1ソリューションカンパニーを目指す
配信日時:2025/09/08 13:10
配信元:FISCO
*13:10JST アイリック Research Memo(10):保険領域に関するNo.1ソリューションカンパニーを目指す
■成長戦略
1. 新3か年計画(2026年6月期~2028年6月期)
市場環境として、年間保険料総額で生命保険マーケットは28兆円、損害保険マーケットは9兆円が払い込まれる巨大マーケットであり、保険販売チャネルについては保険ショップ経由での加入シェアが上昇基調である。さらに、損害保険業界の諸問題が顕在化したため保険業法改正が見込まれており、比較推奨販売の徹底による販売プロセスのデジタル化の必要性が高まることも予想される。こうした市場環境の中でアイリックコーポレーション<7325>は、自社開発の「保険IQシステム」を活用して生産性の高い「保険クリニック」を展開するだけでなく、業界唯一の商品比較システムである「AS」シリーズを中心としたソリューションを保険代理店・銀行・保険会社等に対して提供できる強みを持っている。同社はこの強みを生かし、中長期的成長イメージとして、保険領域に関するNo.1ソリューションカンパニー(保険ショップNo.1×保険ソリューションNo.1)を目指している。
2022年6月に策定した前3か年計画(2023年6月期~2025年6月期)では、1年目を「再始動の年」、2年目を「投資継続の年」、3年目を「成長の年」と位置付けた。最終年度2025年6月期の実績は売上高が9,424百万円、営業利益が741百万円となり、計画目標値(2025年6月期売上高8,495百万円~8,795百万円、営業利益700百万円~1,000百万円)に対して、売上高は3ヶ年CAGR(年平均成長率)21.9%となりレンジ上限を超過達成、営業利益はレンジ内での着地となった。Web広告強化による認知度向上効果などにより、2025年6月期の新規来店件数は2022年6月期比57.0%増の20,065人、Web集客の割合は同13.5ポイント上昇して45.2%となった。また広告宣伝費については、マス広告からWeb広告へのシフトや効率的運用により、当初計画の2025年6月期1,055百万円に対して実績は614百万円となり、計画に対して大幅な効率化を達成した。
2025年8月に公表した新3か年計画(2026年6月期~2028年6月期)では、さらなる成長と資本効率の両立の実現を目指し、最終年度となる2028年6月期の目標値として売上高15,205百万円、営業利益1,578百万円、営業利益率10.4%、ROE20.0%を掲げた。売上高はCAGR17.3%を想定し、成長投資を吸収しながら営業利益率とROEの向上も推進する。セグメント別の2028年6月期の計画は、保険クリニック事業の売上高が8,046百万円で営業利益(全社費用等調整前)が1,051百万円、FA事業の売上高が2,680百万円で営業利益が157百万円、ソリューション事業の売上高が1,850百万円で営業利益が794百万円、システム事業の売上高が2,628百万円で営業利益が324百万円としている。
主要KPIとして、保険クリニック事業の「保険クリニック」店舗数(直営、LA、FCの合計)は、2025年6月期の283店舗から2028年6月期に363店舗、2031年6月期に500店舗を目指す。直営店の新規出店を加速するほか、FCの新規加盟や既存加盟店舗の拡大、M&Aなどを活用し、重点施策として「保険クリニック」のさらなるブランド力向上(マーケティング強化や新規出店など)、出店スピードにあわせた人材の育成(「保険IQシステム」や配属後の育成プログラムによる未経験者の早期戦力化など)、M&Aで譲り受けた店舗の収益性改善・向上、新たな出店エリアの開拓などを推進する。FA事業では同社の法人事業とLAの訪問型販売事業の融合を図り、保険領域にとどまらない総合金融企業IFA(Independent Financial Advisor)ビジネスの展開を目指す。ソリューション事業では生命保険募集人約120万人市場をターゲットとして、「AS」シリーズを中心とする「AS Platform」導入社数の拡大により、2028年6月期の代理店・銀行のID数10,000(2023年6月期実績5,987)、保険会社のMRR(Monthly Recurring Revenue)50,000千円(同29,424千円)の達成を目指す。システム事業ではAI-OCRの開発で培った技術を生かし、保険業界以外もターゲットとしてAIプロダクト・AIソリューション戦略を推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 新3か年計画(2026年6月期~2028年6月期)
市場環境として、年間保険料総額で生命保険マーケットは28兆円、損害保険マーケットは9兆円が払い込まれる巨大マーケットであり、保険販売チャネルについては保険ショップ経由での加入シェアが上昇基調である。さらに、損害保険業界の諸問題が顕在化したため保険業法改正が見込まれており、比較推奨販売の徹底による販売プロセスのデジタル化の必要性が高まることも予想される。こうした市場環境の中でアイリックコーポレーション<7325>は、自社開発の「保険IQシステム」を活用して生産性の高い「保険クリニック」を展開するだけでなく、業界唯一の商品比較システムである「AS」シリーズを中心としたソリューションを保険代理店・銀行・保険会社等に対して提供できる強みを持っている。同社はこの強みを生かし、中長期的成長イメージとして、保険領域に関するNo.1ソリューションカンパニー(保険ショップNo.1×保険ソリューションNo.1)を目指している。
2022年6月に策定した前3か年計画(2023年6月期~2025年6月期)では、1年目を「再始動の年」、2年目を「投資継続の年」、3年目を「成長の年」と位置付けた。最終年度2025年6月期の実績は売上高が9,424百万円、営業利益が741百万円となり、計画目標値(2025年6月期売上高8,495百万円~8,795百万円、営業利益700百万円~1,000百万円)に対して、売上高は3ヶ年CAGR(年平均成長率)21.9%となりレンジ上限を超過達成、営業利益はレンジ内での着地となった。Web広告強化による認知度向上効果などにより、2025年6月期の新規来店件数は2022年6月期比57.0%増の20,065人、Web集客の割合は同13.5ポイント上昇して45.2%となった。また広告宣伝費については、マス広告からWeb広告へのシフトや効率的運用により、当初計画の2025年6月期1,055百万円に対して実績は614百万円となり、計画に対して大幅な効率化を達成した。
2025年8月に公表した新3か年計画(2026年6月期~2028年6月期)では、さらなる成長と資本効率の両立の実現を目指し、最終年度となる2028年6月期の目標値として売上高15,205百万円、営業利益1,578百万円、営業利益率10.4%、ROE20.0%を掲げた。売上高はCAGR17.3%を想定し、成長投資を吸収しながら営業利益率とROEの向上も推進する。セグメント別の2028年6月期の計画は、保険クリニック事業の売上高が8,046百万円で営業利益(全社費用等調整前)が1,051百万円、FA事業の売上高が2,680百万円で営業利益が157百万円、ソリューション事業の売上高が1,850百万円で営業利益が794百万円、システム事業の売上高が2,628百万円で営業利益が324百万円としている。
主要KPIとして、保険クリニック事業の「保険クリニック」店舗数(直営、LA、FCの合計)は、2025年6月期の283店舗から2028年6月期に363店舗、2031年6月期に500店舗を目指す。直営店の新規出店を加速するほか、FCの新規加盟や既存加盟店舗の拡大、M&Aなどを活用し、重点施策として「保険クリニック」のさらなるブランド力向上(マーケティング強化や新規出店など)、出店スピードにあわせた人材の育成(「保険IQシステム」や配属後の育成プログラムによる未経験者の早期戦力化など)、M&Aで譲り受けた店舗の収益性改善・向上、新たな出店エリアの開拓などを推進する。FA事業では同社の法人事業とLAの訪問型販売事業の融合を図り、保険領域にとどまらない総合金融企業IFA(Independent Financial Advisor)ビジネスの展開を目指す。ソリューション事業では生命保険募集人約120万人市場をターゲットとして、「AS」シリーズを中心とする「AS Platform」導入社数の拡大により、2028年6月期の代理店・銀行のID数10,000(2023年6月期実績5,987)、保険会社のMRR(Monthly Recurring Revenue)50,000千円(同29,424千円)の達成を目指す。システム事業ではAI-OCRの開発で培った技術を生かし、保険業界以外もターゲットとしてAIプロダクト・AIソリューション戦略を推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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