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バルテスHD Research Memo(1):ソフトウェアテストの専門企業。独自の教育メソッドに特色
配信日時:2025/09/02 12:01
配信元:FISCO
*12:01JST バルテスHD Research Memo(1):ソフトウェアテストの専門企業。独自の教育メソッドに特色
■要約
1. 2025年3月期の業績概要
バルテス・ホールディングス<4442>の2025年3月期の連結業績は、売上高が10,795百万円(前期比4.2%増)、営業利益が940百万円(同12.2%増)、経常利益が944百万円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が589百万円(同14.0%増)となった。ボトルネック解消施策の成果が現れ始め、特に第4四半期の受注が好調に拡大したことから、2025年2月に修正開示した予想を上回った。主な重要指標(以下、KPI)では、「月間単価(ソフトウェアテスト)」は810千円(同44千円増)、期中の案件数(全セグメント)は5,643件(同1,114件増)、期末の稼働エンジニア数は1,210名(正社員、契約社員、ビジネスパートナー合計で12名減、正社員は20名増)と順調に増加している。売上総利益率は29.7%(前期は28.9%)と改善した。一方で、販管費は同5.3%増にとどまったことから、営業利益は増益となった。
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、引き続き各KPIの上昇を目指し、売上高で12,000百万円(前期比11.2%増)、営業利益で650百万円(同30.0%減)、経常利益で647百万円(同31.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で390百万円(同33.8%減)を予想している。増収を見込んでいるものの「生成AIテストツール開発」への投資等(詳細後述)を4億円計画していることから、営業利益以下は大幅減益となる予想だ。会社は「仮にこの投資を行わなければ11.6%の営業増益になるが、将来の成長のために必要な投資と考えている」と述べている。足元は減益だが、将来の成長へ向けての過渡期と言えるだろう。
3. 新中期経営計画を発表
同社は2024年5月に中期経営計画を発表していたが、以前より開発を進めていた生成AIテスト設計ツール「TestScape」の開発が順調に進み、実装の目途がついたことから、現状の生成AI技術面のリードを保つため「生成AIテストツール開発への積極投資を行う」ことに基本方針を転換した。この基本方針の転換を反映し、生成AI技術向上によるソフトウェアテスト事業の生産性向上戦略を加味した「新中期経営計画」として新たな3ヶ年計画を2025年6月に発表した。この新中期経営計画では、今後3年間で12億円(4億円×3ヶ年)の生成AIテストツール開発投資を行う予定だが、これにより人に依存しないビジネス化を進め、IT人材採用難の状況下でも継続的な利益拡大が可能となる。数値目標としては、2028年3月期に売上高170.0億円、営業利益18.8億円を目指す。
■Key Points
・主力はソフトウェアテストサービス事業。今後は生成AIテストツール開発で成長を図る
・2026年3月期は30.9%の営業減益予想。生成AIテストツール開発への投資によるもので実態は堅調
・新中期経営計画で2028年3月期に売上高170億円、営業利益18.8億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2025年3月期の業績概要
バルテス・ホールディングス<4442>の2025年3月期の連結業績は、売上高が10,795百万円(前期比4.2%増)、営業利益が940百万円(同12.2%増)、経常利益が944百万円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が589百万円(同14.0%増)となった。ボトルネック解消施策の成果が現れ始め、特に第4四半期の受注が好調に拡大したことから、2025年2月に修正開示した予想を上回った。主な重要指標(以下、KPI)では、「月間単価(ソフトウェアテスト)」は810千円(同44千円増)、期中の案件数(全セグメント)は5,643件(同1,114件増)、期末の稼働エンジニア数は1,210名(正社員、契約社員、ビジネスパートナー合計で12名減、正社員は20名増)と順調に増加している。売上総利益率は29.7%(前期は28.9%)と改善した。一方で、販管費は同5.3%増にとどまったことから、営業利益は増益となった。
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、引き続き各KPIの上昇を目指し、売上高で12,000百万円(前期比11.2%増)、営業利益で650百万円(同30.0%減)、経常利益で647百万円(同31.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で390百万円(同33.8%減)を予想している。増収を見込んでいるものの「生成AIテストツール開発」への投資等(詳細後述)を4億円計画していることから、営業利益以下は大幅減益となる予想だ。会社は「仮にこの投資を行わなければ11.6%の営業増益になるが、将来の成長のために必要な投資と考えている」と述べている。足元は減益だが、将来の成長へ向けての過渡期と言えるだろう。
3. 新中期経営計画を発表
同社は2024年5月に中期経営計画を発表していたが、以前より開発を進めていた生成AIテスト設計ツール「TestScape」の開発が順調に進み、実装の目途がついたことから、現状の生成AI技術面のリードを保つため「生成AIテストツール開発への積極投資を行う」ことに基本方針を転換した。この基本方針の転換を反映し、生成AI技術向上によるソフトウェアテスト事業の生産性向上戦略を加味した「新中期経営計画」として新たな3ヶ年計画を2025年6月に発表した。この新中期経営計画では、今後3年間で12億円(4億円×3ヶ年)の生成AIテストツール開発投資を行う予定だが、これにより人に依存しないビジネス化を進め、IT人材採用難の状況下でも継続的な利益拡大が可能となる。数値目標としては、2028年3月期に売上高170.0億円、営業利益18.8億円を目指す。
■Key Points
・主力はソフトウェアテストサービス事業。今後は生成AIテストツール開発で成長を図る
・2026年3月期は30.9%の営業減益予想。生成AIテストツール開発への投資によるもので実態は堅調
・新中期経営計画で2028年3月期に売上高170億円、営業利益18.8億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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