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IXナレッジ Research Memo(4):大手顧客からの安定受注、DX案件加速、人材マネジメント力が強み(1)
配信日時:2025/07/17 13:04
配信元:FISCO
*13:04JST IXナレッジ Research Memo(4):大手顧客からの安定受注、DX案件加速、人材マネジメント力が強み(1)
■アイエックス・ナレッジ<9753>の強み
1. 大手顧客からの安定受注
同社の強みは、コンサルティングからシステム開発、運用・保守に至るまで総合的かつ一貫したサービスを提供できる体制を整えていることである。加えて、創業以来長年にわたり構築してきた強固でバランスの取れた顧客基盤も安定した成長を支える大きな強みである。2025年3月期通期における主要顧客の動向を見ると、構成比の大きいトップ10社の顔触れは例年どおりであり、顧客構成は安定度が高い。トップ5社の売上構成比は59.1%に達し、5社の内訳はNTTデータグループ(産業分野など多様なエンドユーザーの案件)、日立グループ(産業、社会公共分野など多様なエンドユーザーの案件)、KDDIグループ(システム検証案件など)、NECグループ<6701>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>となっている。大手10社の構成比も71.5%と、上位集中度は高い。同社の過去の経験則では需要が好調な時期には、上位集中度が高まる傾向があるため、現在もそのフェーズに該当すると考えられる。また、売上構成比で11位以降の顧客は入れ替わりも頻繁にあり、顧客の新陳代謝やポートフォリオ管理が健全に行われていると言える。
更に、これらのユーザーとの取引で業務知識やノウハウを蓄積してきたことも強みとなっている。システム開発などで、ユーザーから同社の実績が評価され、大手システムインテグレーターを経由せずにエンドユーザーと直接取引があるのは、その表れと言える。
大手顧客からの安定受注には専門知識・技術等もさることながら、コミュニケーション力が不可欠である。最近のユーザーインタビューから、コミュニケーション力が同社の強みであり、選ばれる理由になっていることがわかる。同社は定期的にユーザーインタビューを実施し、顧客の評価を業務に反映させてきており、内容の一部は季刊誌「Knowledge Report」に掲載されている。(以下、一部を省略して紹介)“直近の開発で、本来は上流工程で考慮すべきことが製造・テスト工程で明らかになることがあったが、IKIさん(同社)には“稼働までに良いシステムを作る”という姿勢で色々動いていただいた。そうした粘り強さやお客様とのコミュニケーション力が強みだと思う。(大手ITベンダーA)”IKIさんの現場責任者の方はコミュニケーション能力が非常に高くチームの信頼関係が築かれている。メンバー一人ひとりの状況を把握されながら、上位層に対する報告などもしっかりやっていただいたことは本当に素晴らしかった。(大手ITベンダーB)
2. DX案件の実績が加速。取得資格数も増加中
同社では、DX支援を強化する施策を実践してきており、コロナ禍を経てその成果が顕在化している。特に同社が力を入れているのが、DXの基盤となるクラウド構築であり、それと並行して採用されるアジャイル開発などの要素技術である。2025年3月期通期は全社売上高の40.2%がDX案件売上高となった。前期(通期)から9.8ポイント上昇しており、DXが加速していることがわかる。DXを行うスキルを持った人材がプールされているかの指標としては、AWSやMicrosoft Azureが認定する資格の取得数がバロメーターとなる。2025年3月期末の取得資格数は累計で669であり、前年から81資格増えた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1. 大手顧客からの安定受注
同社の強みは、コンサルティングからシステム開発、運用・保守に至るまで総合的かつ一貫したサービスを提供できる体制を整えていることである。加えて、創業以来長年にわたり構築してきた強固でバランスの取れた顧客基盤も安定した成長を支える大きな強みである。2025年3月期通期における主要顧客の動向を見ると、構成比の大きいトップ10社の顔触れは例年どおりであり、顧客構成は安定度が高い。トップ5社の売上構成比は59.1%に達し、5社の内訳はNTTデータグループ(産業分野など多様なエンドユーザーの案件)、日立グループ(産業、社会公共分野など多様なエンドユーザーの案件)、KDDIグループ(システム検証案件など)、NECグループ<6701>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>となっている。大手10社の構成比も71.5%と、上位集中度は高い。同社の過去の経験則では需要が好調な時期には、上位集中度が高まる傾向があるため、現在もそのフェーズに該当すると考えられる。また、売上構成比で11位以降の顧客は入れ替わりも頻繁にあり、顧客の新陳代謝やポートフォリオ管理が健全に行われていると言える。
更に、これらのユーザーとの取引で業務知識やノウハウを蓄積してきたことも強みとなっている。システム開発などで、ユーザーから同社の実績が評価され、大手システムインテグレーターを経由せずにエンドユーザーと直接取引があるのは、その表れと言える。
大手顧客からの安定受注には専門知識・技術等もさることながら、コミュニケーション力が不可欠である。最近のユーザーインタビューから、コミュニケーション力が同社の強みであり、選ばれる理由になっていることがわかる。同社は定期的にユーザーインタビューを実施し、顧客の評価を業務に反映させてきており、内容の一部は季刊誌「Knowledge Report」に掲載されている。(以下、一部を省略して紹介)“直近の開発で、本来は上流工程で考慮すべきことが製造・テスト工程で明らかになることがあったが、IKIさん(同社)には“稼働までに良いシステムを作る”という姿勢で色々動いていただいた。そうした粘り強さやお客様とのコミュニケーション力が強みだと思う。(大手ITベンダーA)”IKIさんの現場責任者の方はコミュニケーション能力が非常に高くチームの信頼関係が築かれている。メンバー一人ひとりの状況を把握されながら、上位層に対する報告などもしっかりやっていただいたことは本当に素晴らしかった。(大手ITベンダーB)
2. DX案件の実績が加速。取得資格数も増加中
同社では、DX支援を強化する施策を実践してきており、コロナ禍を経てその成果が顕在化している。特に同社が力を入れているのが、DXの基盤となるクラウド構築であり、それと並行して採用されるアジャイル開発などの要素技術である。2025年3月期通期は全社売上高の40.2%がDX案件売上高となった。前期(通期)から9.8ポイント上昇しており、DXが加速していることがわかる。DXを行うスキルを持った人材がプールされているかの指標としては、AWSやMicrosoft Azureが認定する資格の取得数がバロメーターとなる。2025年3月期末の取得資格数は累計で669であり、前年から81資格増えた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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