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ソフト99 Research Memo(7):ネットキャッシュは200億円超と潤沢、収益性指標も2期連続で上昇
配信日時:2025/07/14 12:07
配信元:FISCO
*12:07JST ソフト99 Research Memo(7):ネットキャッシュは200億円超と潤沢、収益性指標も2期連続で上昇
■ソフト99コーポレーション<4464>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2025年3月期末の資産合計は、前期末比2,092百万円増加の64,635百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金・有価証券が578百万円、売上債権が68百万円それぞれ増加した。固定資産では有形固定資産が113百万円増加したほか、ファインケミカルセグメントにおける新基幹システムの導入によって無形固定資産が316百万円増加した。また、有価証券の償還及び再投資や保有株式の含み益増加等により投資有価証券が1,023百万円増加した。
負債合計は前期末比147百万円増加の8,062百万円となった。有利子負債が105百万円、未払金及び未払費用が32百万円それぞれ減少した一方で、未払法人税等が61百万円増加したほか、株式市場の好調を受け繰延税金負債が98百万円増加した。また、純資産は同1,944百万円増加の56,572百万円となった。利益剰余金が1,989百万円増加したほか、自己株式の取得により自己株式が154百万円増加(減少要因)した。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は87.5%と高水準を維持しており、実質無借金経営でネットキャッシュも222億円と潤沢にあることから、財務基盤は健全な状態にあると言える。また、収益性に関しては売上高営業利益率で13.6%、ROICで8.6%、ROEで5.2%といずれも2期連続で上昇し、中期経営計画の目標水準(売上高営業利益率11.9%、ROIC8.1%、ROE4.9%)をいずれもクリアした。ポーラスマテリアル事業の拡大により利益率が上昇したことに加えて、資本コストを意識した経営により自己株式を取得するなど株主資本の最適化に取り組んだことが奏功したものと見られる。ただ、同社の株式時価総額は350億円程度で純資産の6割程度の水準に留まっており、これはROEの水準が同社の想定する資本コスト(5.5~6.0%程度)を下回っていることが一因と考えられる。ROEの向上をさらに進めるためには、保有する潤沢な資金(現金及び預金、有価証券並びに投資有価証券で約303億円)を、M&Aも含めて成長性の見込める事業あるいは高付加価値が見込める製品・サービスに投下しROICを引き上げていくこと、また資本効率性の観点から自己株式取得など株式還元を充実させていくことがポイントになると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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3. 財務状況と経営指標
2025年3月期末の資産合計は、前期末比2,092百万円増加の64,635百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金・有価証券が578百万円、売上債権が68百万円それぞれ増加した。固定資産では有形固定資産が113百万円増加したほか、ファインケミカルセグメントにおける新基幹システムの導入によって無形固定資産が316百万円増加した。また、有価証券の償還及び再投資や保有株式の含み益増加等により投資有価証券が1,023百万円増加した。
負債合計は前期末比147百万円増加の8,062百万円となった。有利子負債が105百万円、未払金及び未払費用が32百万円それぞれ減少した一方で、未払法人税等が61百万円増加したほか、株式市場の好調を受け繰延税金負債が98百万円増加した。また、純資産は同1,944百万円増加の56,572百万円となった。利益剰余金が1,989百万円増加したほか、自己株式の取得により自己株式が154百万円増加(減少要因)した。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は87.5%と高水準を維持しており、実質無借金経営でネットキャッシュも222億円と潤沢にあることから、財務基盤は健全な状態にあると言える。また、収益性に関しては売上高営業利益率で13.6%、ROICで8.6%、ROEで5.2%といずれも2期連続で上昇し、中期経営計画の目標水準(売上高営業利益率11.9%、ROIC8.1%、ROE4.9%)をいずれもクリアした。ポーラスマテリアル事業の拡大により利益率が上昇したことに加えて、資本コストを意識した経営により自己株式を取得するなど株主資本の最適化に取り組んだことが奏功したものと見られる。ただ、同社の株式時価総額は350億円程度で純資産の6割程度の水準に留まっており、これはROEの水準が同社の想定する資本コスト(5.5~6.0%程度)を下回っていることが一因と考えられる。ROEの向上をさらに進めるためには、保有する潤沢な資金(現金及び預金、有価証券並びに投資有価証券で約303億円)を、M&Aも含めて成長性の見込める事業あるいは高付加価値が見込める製品・サービスに投下しROICを引き上げていくこと、また資本効率性の観点から自己株式取得など株式還元を充実させていくことがポイントになると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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