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米外為市場サマリー:米物価上昇観測などを背景に一時146円90銭台に上伸

配信日時:2025/07/09 07:50 配信元:MINKABU
 8日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=146円58銭前後と前日と比べて50銭強のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=171円86銭前後と同80銭強のユーロ高・円安だった。  トランプ米大統領は7日、日本や韓国など複数の貿易相手国に対する新しい関税率を明らかにした。関税の発動が米物価上昇につながれば米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きにくくなるとの観測が広がりやすく、米長期金利が上昇するなかでドル買い・円売りが先行。日銀は米関税による日本経済への影響を見極める必要があることから早期の利上げに踏み切りにくいとの見方もあり、ドル円相場は一時146円98銭まで上伸した。ただ、高関税による世界経済の減速懸念もあることから一段のドル買いには慎重姿勢。この日にニューヨーク連銀が発表した6月の消費者調査で、1年先のインフレ期待が前月から低下したことを受け、米長期金利の上昇幅が縮小したこともドルの重荷となった。一方、貿易交渉で米政府と欧州連合(EU)の合意が近いとの思惑などからユーロ買い・ドル売りが優勢で、対円でもユーロが買われた。  ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1725ドル前後と前日に比べて0.0015ドル程度のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS

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