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来週の株式相場に向けて=4万円台回復で最高値更新は視野に入ったのか
配信日時:2025/06/27 17:44
配信元:MINKABU
27日の日経平均株価は、前日比566円高の4万150円と大幅に4日続伸。前日の米株高を好感するなか、1月7日につけた年初来高値(4万83円)を約5カ月半ぶりに更新した。
中東情勢が緊張緩和に向かったほか、米半導体大手のエヌビディア<NVDA>が最高値を更新し、更にトランプ関税に対する警戒感が後退したことも東京市場の買い要因に働いた。米国ではS&P500種指数が最高値を視野に入れるなど上昇基調を強めるなか、「東京市場は出遅れ感が強い」(市場関係者)と指摘されてきた。長らく3万8500円近辺を上値抵抗線としてきた日経平均株価が一気に上昇に転じた要因としては、やはり半導体関連株の上昇が大きい。この日も東京エレクトロン<8035.T>とソフトバンクグループ<9984.T>で日経平均株価を160円強押し上げている。
例年、東京市場の6月は需給関係が良く、海外投資家も12週連続で買い越しを記録している。一方、7月は上場投資信託(ETF)の分配金捻出の売りも警戒されるほか、7月9日には米相互関税の上乗せ分の一時停止期限を迎える。上昇ピッチは速く今後に向けて警戒要因も多く、いったんは調整局面を見込む声も少なくない。
ただ、日経平均株価は4万円を回復し年初来高値を更新したことで、次の節目は昨年12月27日の4万281円となる。ここを突破すれば昨年7月11日につけた4万2224円の最高値が視野に入る。「日経平均株価の採用銘柄で構成される1株当たり利益は、一時低下したものの足もとで回復しており4万円の株価水準に割高感はない」(アナリスト)という。7月相場に向けての展開は「カギを握るのは半導体を含むAI関連株。その人気が高まれば、夏相場に向け最高値更新も期待できる」(同)と前向きな見方も出ている。米テック株の上昇の背景にあるのが、米利下げ観測の浮上による金利低下だ。来週は3日の米6月雇用統計など重要経済指標の発表があり、その結果への注目度も高まりそうだ。
上記以外の来週のスケジュールでは、海外では30日に中国6月製造業PMI、1日に米6月ISM製造業景況指数、米5月JOLTS求人件数、2日に米6月ADP雇用統計、3日には米6月ISM非製造業景況指数が発表される。4日は米国が独立記念日で休場となる。1日に酒類販売大手のコンステレーション・ブランズ<STZ>が決算発表を行う。
国内では30日は5月鉱工業生産、1日に6月日銀短観、10年国債入札、2日に6月マネタリーベース、3日に30年債入札、4日に5月家計調査が発表される。30日にしまむら<8227.T>、高島屋<8233.T>、象印マホービン<7965.T>、1日にアークランズ<9842.T>、2日にダイセキ<9793.T>、3日にキユーピー<2809.T>、クスリのアオキホールディングス<3549.T>、4日に安川電機<6506.T>、ハイデイ日高<7611.T>が決算発表を行う。30日にレント<372A.T>、リップス<373A.T>、4日にヒット<378A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万9500~4万800円前後。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
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