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ウェーブロックHD Research Memo(12):配当性向35%以上を目安に安定的な配当を継続する方針
配信日時:2025/06/25 11:12
配信元:FISCO
*11:12JST ウェーブロックHD Research Memo(12):配当性向35%以上を目安に安定的な配当を継続する方針
■株主還元策と企業価値向上に向けた取り組み
1. 株主還元策
ウェーブロックホールディングス<7940>は、株主還元策として配当性向35%以上を目安にしつつ、単年度の業績変化に左右されない安定的な配当を維持することを基本方針とし、状況によって株式分割や自己株式の取得などを含めた株主還元も検討する考えである。この基本方針に基づき、2025年3月期の1株当たり配当金は前期と同額の30.0円(配当性向48.6%)とし、2026年3月期についても同額の30.0円(同43.7%)を予定している。今後、配当性向が35%を下回る状況になれば増配を検討する。
収益力の強化・成長性の獲得により資本コストを上回るROEを目指す
2. 企業価値向上に向けた取り組み
同社のPBRは長らく1倍を下回る状態が続いており(2025年3月期末のBPSは1,968円、PBRは0.29倍※)、企業価値を高めてこの状態を改善することが重要な経営課題の1つであると同社では考えている。PBRで1倍割れの水準が続いているのは、ROEが2025年3月期で3.2%と同社の株主資本コスト(6%程度)を大きく下回っていることに加え、主力事業であるマテリアルソリューション事業が成熟市場のなかで低成長かつ収益力が低いため、将来の成長イメージが投資家に伝わりにくいことが要因と弊社では考えている。
※ 2025年5月19日終値572円で換算。
こうしたなか、同社は企業価値を高めるために、(1) 中期経営計画を着実に実行し、成長分野を中心とした既存事業の拡大とM&Aによる新たな事業拡大ルートを創出することで、収益力の強化と成長性を獲得、(2) 投資の判断は資本コスト超過を基準とするなど、経営資源を適切に配分していくこと、(3) 低コストな有利子負債の活用により資本コストを抑制すること、の3点に取り組み、収益拡大とともに2027年3月期のROEを6.3%と資本コスト並みの水準への引き上げを図る。また同時に、配当方針に基づき業績向上に応じた増配を目指すほか、IR活動についても株主や投資家との対話並びに適切な情報開示を行い、同社の成長性に対する認識を広めていくことで、PBR1倍超を目指す。弊社では、中期的な成長ドライバーとなる自動車向けの金属調加飾フィルム及びパーツ成形品の順調な拡大と収益性向上が続けば、同社業績に対する成長期待も自ずと高まると見ており、その動向に注目している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
1. 株主還元策
ウェーブロックホールディングス<7940>は、株主還元策として配当性向35%以上を目安にしつつ、単年度の業績変化に左右されない安定的な配当を維持することを基本方針とし、状況によって株式分割や自己株式の取得などを含めた株主還元も検討する考えである。この基本方針に基づき、2025年3月期の1株当たり配当金は前期と同額の30.0円(配当性向48.6%)とし、2026年3月期についても同額の30.0円(同43.7%)を予定している。今後、配当性向が35%を下回る状況になれば増配を検討する。
収益力の強化・成長性の獲得により資本コストを上回るROEを目指す
2. 企業価値向上に向けた取り組み
同社のPBRは長らく1倍を下回る状態が続いており(2025年3月期末のBPSは1,968円、PBRは0.29倍※)、企業価値を高めてこの状態を改善することが重要な経営課題の1つであると同社では考えている。PBRで1倍割れの水準が続いているのは、ROEが2025年3月期で3.2%と同社の株主資本コスト(6%程度)を大きく下回っていることに加え、主力事業であるマテリアルソリューション事業が成熟市場のなかで低成長かつ収益力が低いため、将来の成長イメージが投資家に伝わりにくいことが要因と弊社では考えている。
※ 2025年5月19日終値572円で換算。
こうしたなか、同社は企業価値を高めるために、(1) 中期経営計画を着実に実行し、成長分野を中心とした既存事業の拡大とM&Aによる新たな事業拡大ルートを創出することで、収益力の強化と成長性を獲得、(2) 投資の判断は資本コスト超過を基準とするなど、経営資源を適切に配分していくこと、(3) 低コストな有利子負債の活用により資本コストを抑制すること、の3点に取り組み、収益拡大とともに2027年3月期のROEを6.3%と資本コスト並みの水準への引き上げを図る。また同時に、配当方針に基づき業績向上に応じた増配を目指すほか、IR活動についても株主や投資家との対話並びに適切な情報開示を行い、同社の成長性に対する認識を広めていくことで、PBR1倍超を目指す。弊社では、中期的な成長ドライバーとなる自動車向けの金属調加飾フィルム及びパーツ成形品の順調な拡大と収益性向上が続けば、同社業績に対する成長期待も自ずと高まると見ており、その動向に注目している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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