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ウェーブロックHD Research Memo(7):金属調加飾フィルムの成長でアドバンステクノロジー事業大幅増益(2)
配信日時:2025/06/25 11:07
配信元:FISCO
*11:07JST ウェーブロックHD Research Memo(7):金属調加飾フィルムの成長でアドバンステクノロジー事業大幅増益(2)
■ウェーブロックホールディングス<7940>の業績動向
(2) アドバンストテクノロジー事業
アドバンストテクノロジー事業の売上高は前期比4.3%増の6,094百万円、営業利益は同191.4%増の121百万円となった。売上高は光学フィルムなど仕入販売商品などが減少したものの、金属調加飾フィルムを中心としたデコレーション&ディスプレー分野の伸長によりカバーし、過去最高を更新した。利益の増減要因を見ると、人件費や海外出張費、開発費、減価償却費などで200百万円の減益要因があったが、自動車向け販売の増収や歩留まり改善効果により291百万円の増益要因となった。営業利益率が2.0%(前期0.7%)と低水準に留まっているが、ここ数年実施してきた設備投資によって減価償却負担が重くなっているためで、EBITDAマージンでは7.9%(同6.2%)とマテリアルソリューション事業の6.8%を上回っている。計画比では売上高で405百万円、営業利益で28百万円下回った。仕入販売商品の減少に加えて、デコレーション&ディスプレー分野も北米EVメーカーにおける部品不足に伴う生産停止等の影響を受け、計画をやや下回ったことが要因だ。
なお、四半期ベースの営業利益推移を見ると、第4四半期に7百万円の損失計上となった。金属調加飾フィルムの売上が採用車種の販売不振に伴い前四半期比で減少したことや、それに伴って在庫評価損を計上したことが主因だ。欧米におけるEV市場の成長が一時的に鈍化した影響で、金属調加飾フィルムの売上高も計画比ではやや下回ったものと見られ、販売にも一部影響を与えたと見られる。
デコレーション&ディスプレー分野の売上高は、前期比22.8%増の3,993百万円となった。自動車向けに金属調加飾フィルムの採用が国内外で広がったことが要因だ。地域別では、主力の北米向けが主要顧客先の採用車種で一時生産停止の影響があったものの、エンブレム成型加工品が複数車種で採用されたことから1.4倍増となった。また、インド・東南アジア向けについても環境面からエンブレム用途でメッキ代替品としての新規採用が進み同1.2倍増となったほか、日本向けも前期に生産停止していた自動車メーカーの生産が復調したことで同1.2倍増となった。前期に落ち込んだ中国市場向けは複数のEV車種のエンブレムに新規採用されたことで同3.4倍増と急回復した。なお、第1四半期の収益は本格量産を開始した成型加工品の歩留まり改善に手間取り損失を計上したが、第2四半期以降は歩留まり改善とともに収益性も向上した。
一方、高透明多層フィルムは欧州自動車メーカーの採用車種の生産終了に伴い販売数量が落ち込んだ。同社は営業体制を刷新し、EV充電スタンドカバー等の新規用途の開拓を進めたものの、新規採用車種の車両量産開始時期が遅れたこともあり、売上の回復時期は2026年3月期以降にずれ込んだ。
コンバーティング分野の売上高は、顧客先からの受注量減少により前期比7.9%減の832百万円となった。また、その他分野の売上高は、韓国向けのテレビモニター用導光板の販売減少により同24.7%減の1,268百万円となったが、仕入販売品のため利益への影響は軽微であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(2) アドバンストテクノロジー事業
アドバンストテクノロジー事業の売上高は前期比4.3%増の6,094百万円、営業利益は同191.4%増の121百万円となった。売上高は光学フィルムなど仕入販売商品などが減少したものの、金属調加飾フィルムを中心としたデコレーション&ディスプレー分野の伸長によりカバーし、過去最高を更新した。利益の増減要因を見ると、人件費や海外出張費、開発費、減価償却費などで200百万円の減益要因があったが、自動車向け販売の増収や歩留まり改善効果により291百万円の増益要因となった。営業利益率が2.0%(前期0.7%)と低水準に留まっているが、ここ数年実施してきた設備投資によって減価償却負担が重くなっているためで、EBITDAマージンでは7.9%(同6.2%)とマテリアルソリューション事業の6.8%を上回っている。計画比では売上高で405百万円、営業利益で28百万円下回った。仕入販売商品の減少に加えて、デコレーション&ディスプレー分野も北米EVメーカーにおける部品不足に伴う生産停止等の影響を受け、計画をやや下回ったことが要因だ。
なお、四半期ベースの営業利益推移を見ると、第4四半期に7百万円の損失計上となった。金属調加飾フィルムの売上が採用車種の販売不振に伴い前四半期比で減少したことや、それに伴って在庫評価損を計上したことが主因だ。欧米におけるEV市場の成長が一時的に鈍化した影響で、金属調加飾フィルムの売上高も計画比ではやや下回ったものと見られ、販売にも一部影響を与えたと見られる。
デコレーション&ディスプレー分野の売上高は、前期比22.8%増の3,993百万円となった。自動車向けに金属調加飾フィルムの採用が国内外で広がったことが要因だ。地域別では、主力の北米向けが主要顧客先の採用車種で一時生産停止の影響があったものの、エンブレム成型加工品が複数車種で採用されたことから1.4倍増となった。また、インド・東南アジア向けについても環境面からエンブレム用途でメッキ代替品としての新規採用が進み同1.2倍増となったほか、日本向けも前期に生産停止していた自動車メーカーの生産が復調したことで同1.2倍増となった。前期に落ち込んだ中国市場向けは複数のEV車種のエンブレムに新規採用されたことで同3.4倍増と急回復した。なお、第1四半期の収益は本格量産を開始した成型加工品の歩留まり改善に手間取り損失を計上したが、第2四半期以降は歩留まり改善とともに収益性も向上した。
一方、高透明多層フィルムは欧州自動車メーカーの採用車種の生産終了に伴い販売数量が落ち込んだ。同社は営業体制を刷新し、EV充電スタンドカバー等の新規用途の開拓を進めたものの、新規採用車種の車両量産開始時期が遅れたこともあり、売上の回復時期は2026年3月期以降にずれ込んだ。
コンバーティング分野の売上高は、顧客先からの受注量減少により前期比7.9%減の832百万円となった。また、その他分野の売上高は、韓国向けのテレビモニター用導光板の販売減少により同24.7%減の1,268百万円となったが、仕入販売品のため利益への影響は軽微であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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