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注目!!結城はるみの特選テーマ株「宇宙関連9銘柄と今後の展望」
配信日時:2025/06/23 17:52
配信元:FISCO
*17:52JST 注目!!結城はるみの特選テーマ株「宇宙関連9銘柄と今後の展望」
こんにちは!
「結城はるみの日本株チャンネル」を運営しております結城はるみです。
今回は、今後も需要拡大が見込める期待のテーマ株である宇宙開発の現状と今後の成長予測、関連株9銘柄をご紹介します。
かつて政府主導で進められてきた宇宙開発は、今や民間企業が主導的役割を担う「ニュースペース時代」へと移行しています。世界各国が宇宙開発を戦略的分野と位置づけ予算を増額する中、日本企業も宇宙産業への参入を加速させています。近年、宇宙関連銘柄の上場や株価の活況が目立ち、私たち個人投資家にとっても重要なテーマ株となっています。
新たな潮流である「ニュースペース」は、日本政府は宇宙基本計画の後押しを受け、開発サイクルの短期や低コスト化などを背景に、イノベーションを重視した小型衛星の開発・打上げやデータ活用などを中心に展開されています。
宇宙関連の主要な市場セグメント別成長率(年平均成長率予測 2024-2030年)は、衛星通信サービス分野で15%、地球観測・リモートセンシングは22%、宇宙旅行・宇宙ステーションは25%、宇宙デブリ除去は35%、月面・小惑星資源開発:は20%とも試算されています。
なかでも、多数の小型衛星を一つのシステムとして機能させ多数の衛星で地球全体をカバーする「小型衛星コンステレーション」と「データサービス市場」の成長率が高く、2025年以降さらに加速すると予測されています。
小型衛星コンステレーション市場は次世代の通信インフラとして低軌道衛星コンステレーションの展開が加速しています。2027年までに世界で1万基以上の小型衛星が打ち上げられると予測され、以下の市場が急拡大する見込みです。ちなみに、通信衛星コンステレーションビジネスで業界をリードしているのはイーロン・マスク氏が率いる米SpaceXです。
・地球観測市場: 年率17%成長で2030年に約100億ドル規模へ
・衛星通信市場: 年率20%成長で2030年に約700億ドル規模へ
・衛星測位補強サービス: 年率25%成長で2030年に約150億ドル規模へ
それでは、今後成長期待が高い宇宙関連銘柄をチェックしましょう。
新興市場では、民間月面探査ミッションを推進する宇宙スタートアップ企業のispace<9348>。同社は自社開発の小型月着陸船を用いた月面探査を計画しており、2026年にはミッション3、2027年にはミッション4の打ち上げを予定しています。
Synspective(シンスペクティブ)<290A>は、小型SAR(合成開口レーダー)衛星コンステレーションを構築し、観測データの販売や解析を伴うソリューションを提供。天候や時間帯に依存しないデータ取得や広域を撮像できる特性を活かし、災害監視や海洋監視などに強みがあります。
Astroscale Holdings(アストロスケール)<186A>は、宇宙ごみ(スペースデブリ)除去技術を開発し、使用済み衛星やロケット部品を軌道上で除去する技術開発に取り組んでいます。米国、英国、フランスの政府機関からも受注を獲得しています。
QPS研究所<5595>は、九州発の宇宙ベンチャーで小型SAR衛星を開発・製造・運用し、取得したSAR画像データを販売しています。「宇宙戦略基金」など政府からも支援を受けており、九州電力やスカパーJSAT<9412>など民間企業とも実証研究を行っています。
大手企業では、三菱重工業<7011>が大型ロケットを設計・製造する代表的な企業。H-IIAロケットなどを開発・製造し、宇宙輸送システムの中核企業として、政府の宇宙開発計画において重要な役割を担っています。
IHI<7013>は、ロケットエンジンの心臓部であるターボポンプやガスジェット装置の開発・製造に強みを持つロケット飛翔体の総合メーカーです。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームなどの開発・製造も手掛けています。
三菱電機<6503>は通信・放送衛星から地球観測衛星、科学衛星まで幅広い分野で人工衛星を開発・製造しており、標準衛星プラットフォーム「DS2000」は国際競争力を持っています。
スカパーJSAT<9412>は、アジア最大規模の衛星通信事業者として、約30機の静止衛星を運用し、宇宙事業が利益の8割超を占める実質的な宇宙企業。安定した衛星通信事業をベースに、新たな衛星データビジネスへの展開を図っています。通信・放送サービスの拡充によるストック型ビジネスが強みです。
NEC<6701>は人工衛星の開発・製造を手掛けています。JAXAの宇宙戦略基金の採択を受け、2029年度末までに光通信衛星コンステレーションの軌道上実証を目指しており、次世代通信インフラの構築に向けた取り組みが本格化しています。
相場は循環物色を繰り返します。今の物色の波が終わっても、宇宙関連株は、再度、テーマ株として注目を浴びる息の長いテーマになりそうです。
他にも、これから市場規模が拡大しそうな要注目テーマや個別株などYouTubeでも発信しておりますので、是非「結城はるみの日本株チャンネル」もご覧くださいね♪
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執筆者名:結城はるみ
YouTube:結城はるみの日本株チャンネル
X(旧Twitter):@harusmile
<NH>
「結城はるみの日本株チャンネル」を運営しております結城はるみです。
今回は、今後も需要拡大が見込める期待のテーマ株である宇宙開発の現状と今後の成長予測、関連株9銘柄をご紹介します。
かつて政府主導で進められてきた宇宙開発は、今や民間企業が主導的役割を担う「ニュースペース時代」へと移行しています。世界各国が宇宙開発を戦略的分野と位置づけ予算を増額する中、日本企業も宇宙産業への参入を加速させています。近年、宇宙関連銘柄の上場や株価の活況が目立ち、私たち個人投資家にとっても重要なテーマ株となっています。
新たな潮流である「ニュースペース」は、日本政府は宇宙基本計画の後押しを受け、開発サイクルの短期や低コスト化などを背景に、イノベーションを重視した小型衛星の開発・打上げやデータ活用などを中心に展開されています。
宇宙関連の主要な市場セグメント別成長率(年平均成長率予測 2024-2030年)は、衛星通信サービス分野で15%、地球観測・リモートセンシングは22%、宇宙旅行・宇宙ステーションは25%、宇宙デブリ除去は35%、月面・小惑星資源開発:は20%とも試算されています。
なかでも、多数の小型衛星を一つのシステムとして機能させ多数の衛星で地球全体をカバーする「小型衛星コンステレーション」と「データサービス市場」の成長率が高く、2025年以降さらに加速すると予測されています。
小型衛星コンステレーション市場は次世代の通信インフラとして低軌道衛星コンステレーションの展開が加速しています。2027年までに世界で1万基以上の小型衛星が打ち上げられると予測され、以下の市場が急拡大する見込みです。ちなみに、通信衛星コンステレーションビジネスで業界をリードしているのはイーロン・マスク氏が率いる米SpaceXです。
・地球観測市場: 年率17%成長で2030年に約100億ドル規模へ
・衛星通信市場: 年率20%成長で2030年に約700億ドル規模へ
・衛星測位補強サービス: 年率25%成長で2030年に約150億ドル規模へ
それでは、今後成長期待が高い宇宙関連銘柄をチェックしましょう。
新興市場では、民間月面探査ミッションを推進する宇宙スタートアップ企業のispace<9348>。同社は自社開発の小型月着陸船を用いた月面探査を計画しており、2026年にはミッション3、2027年にはミッション4の打ち上げを予定しています。
Synspective(シンスペクティブ)<290A>は、小型SAR(合成開口レーダー)衛星コンステレーションを構築し、観測データの販売や解析を伴うソリューションを提供。天候や時間帯に依存しないデータ取得や広域を撮像できる特性を活かし、災害監視や海洋監視などに強みがあります。
Astroscale Holdings(アストロスケール)<186A>は、宇宙ごみ(スペースデブリ)除去技術を開発し、使用済み衛星やロケット部品を軌道上で除去する技術開発に取り組んでいます。米国、英国、フランスの政府機関からも受注を獲得しています。
QPS研究所<5595>は、九州発の宇宙ベンチャーで小型SAR衛星を開発・製造・運用し、取得したSAR画像データを販売しています。「宇宙戦略基金」など政府からも支援を受けており、九州電力やスカパーJSAT<9412>など民間企業とも実証研究を行っています。
大手企業では、三菱重工業<7011>が大型ロケットを設計・製造する代表的な企業。H-IIAロケットなどを開発・製造し、宇宙輸送システムの中核企業として、政府の宇宙開発計画において重要な役割を担っています。
IHI<7013>は、ロケットエンジンの心臓部であるターボポンプやガスジェット装置の開発・製造に強みを持つロケット飛翔体の総合メーカーです。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームなどの開発・製造も手掛けています。
三菱電機<6503>は通信・放送衛星から地球観測衛星、科学衛星まで幅広い分野で人工衛星を開発・製造しており、標準衛星プラットフォーム「DS2000」は国際競争力を持っています。
スカパーJSAT<9412>は、アジア最大規模の衛星通信事業者として、約30機の静止衛星を運用し、宇宙事業が利益の8割超を占める実質的な宇宙企業。安定した衛星通信事業をベースに、新たな衛星データビジネスへの展開を図っています。通信・放送サービスの拡充によるストック型ビジネスが強みです。
NEC<6701>は人工衛星の開発・製造を手掛けています。JAXAの宇宙戦略基金の採択を受け、2029年度末までに光通信衛星コンステレーションの軌道上実証を目指しており、次世代通信インフラの構築に向けた取り組みが本格化しています。
相場は循環物色を繰り返します。今の物色の波が終わっても、宇宙関連株は、再度、テーマ株として注目を浴びる息の長いテーマになりそうです。
他にも、これから市場規模が拡大しそうな要注目テーマや個別株などYouTubeでも発信しておりますので、是非「結城はるみの日本株チャンネル」もご覧くださいね♪
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執筆者名:結城はるみ
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