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【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝安も先物主導で切り返す (6月18日)

配信日時:2025/06/18 18:28 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  38364.16 高値  38885.15 安値  38364.16 大引け 38885.15(前日比 +348.41 、 +0.90% ) 売買高  16億2632万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆541億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は3日続伸、朝安後に大きく切り返す展開  2.欧米株市場は中東の有事リスクを控え軟調な値動き  3.ハト派寄りの植田日銀総裁の会見と円安が追い風に  4.先物絡め後場も上値指向続く、日経平均は高値引け  5.アドテストの異彩人気継続、レーザーテクも活況高 ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前日比299ドル安と反落した。中東情勢を巡る緊迫化でリスク回避の売りが優勢となった。  東京市場では、朝方は売りが先行し日経平均株価は安く始まったが、その後は一貫して水準を切り上げ高値引けとなった。  18日の東京市場は、中東の地政学リスクを背景に前日の欧米株が総じて軟調だったことからリスクオフの流れが意識され、朝方は先物に連動する形で日経平均がマイナス圏でスタートした。ところが、その後はすぐに前日終値を上回り、意外高ともいえる強調展開で下値を切り上げる動きに。外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことが輸出セクターを中心に追い風として意識されたほか、先物を絡めたインデックス買いが指数押し上げに寄与した。前日の日銀金融政策決定会合後の植田日銀総裁の記者会見について、ハト派寄りとの見方が広がり、これも円安と相まって投資家のセンチメントを強気に傾けた面もあったようだ。プライム市場全体の3分の2にあたる67%の銘柄が上昇した。なお、業種別では33業種中28業種が上昇し、値上がり上位には内需セクターが目立っている。  個別では、きょうも断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>が堅調だったほか、レーザーテック<6920>も商い増勢のなか大幅上昇、任天堂<7974>も買い人気を集めた。ファーストリテイリング<9983>が高く、良品計画<7453>、リクルートホールディングス<6098>も値を上げた。アドバンスクリエイト<8798>が値上がり率トップ、アステリア<3853>も急伸をみせた。日清オイリオグループ<2602>が大きく上値を伸ばしたほか、大成建設<1801>、メルカリ<4385>なども大幅に水準を切り上げた。  半面、三菱重工業<7011>、IHI<7013>など防衛関連株が売りに押され、フジクラ<5803>も値を下げた。日本製鉄<5401>が下落、商船三井<9104>も軟調だった。ミガロホールディングス<5535>が大幅安となり、gumi<3903>、プロレド・パートナーズ<7034>の下げも目立つ。セレス<3696>、GMOインターネット<4784>なども下値を探った。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、任天堂 <7974>、コナミG <9766>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約157円。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、フジクラ <5803>、ニデック <6594>、KDDI <9433>、三菱重 <7011>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約20円。  東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)パルプ・紙、(3)証券・商品、(4)鉱業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)金属製品、(2)その他金融業、(3)陸運業、(4)銀行業、(5)倉庫・運輸。 ■個別材料株 △タイミー <215A> [東証G]  モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を増額。 △日清オイリオ <2602> [東証P]  250万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △セリア <2782> [東証S]  大株主の売却意向に対応して自社株TOBを実施。 △IGポート <3791> [東証S]  サンリオ <8136> との資本業務提携を期待材料視。 △スピー <4499> [東証S]  米上院のステーブルコイン法案可決で物色人気化。 △ナノMRNA <4571> [東証G]  臨床試験の進捗状況を好感。 △アイズ <5242> [東証G]  「TikTok Shop」の運用支援サービスの提供開始。 △Mipox <5381> [東証S]  データセンター関連出遅れ株として人気化の兆し。 △リバーエレク <6666> [東証S]  データセンター向け高周波数製品で世界需要取り込みへ。 △セキド <9878> [東証S]  メディキューブの5月売上状況を公表。 ▼日本製鉄 <5401> [東証P]  ジェフリーズ証券では投資判断を格下げ。 ▼コーセル <6905> [東証P]  顧客の発注調整継続で前期業績は計画下振れ。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Aクリエイト <8798>、(2)アステリア <3853>、(3)日清オイリオ <2602>、(4)カルタHD <3688>、(5)島精機 <6222>、(6)任天堂 <7974>、(7)エンプラス <6961>、(8)ギフトHD <9279>、(9)大成建 <1801>、(10)マルマエ <6264>。  値下がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)gumi <3903>、(3)プロレド <7034>、(4)リンクユーG <4446>、(5)JSB <3480>、(6)メンバーズ <2130>、(7)セレス <3696>、(8)GMOインタ <4784>、(9)サンケン <6707>、(10)Jマテリアル <6055>。 【大引け】  日経平均は前日比348.41円(0.90%)高の3万8885.15円。TOPIXは前日比21.40(0.77%)高の2808.35。出来高は概算で16億2632万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1092、値下がり銘柄数は461となった。東証グロース250指数は761.89ポイント(0.69ポイント高)。 [2025年6月18日] 株探ニュース

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