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ハークスレイ Research Memo(3):中食、店舗アセット&ソリューション、物流・食品加工の3事業を展開(1)
配信日時:2025/06/10 12:03
配信元:FISCO
*12:03JST ハークスレイ Research Memo(3):中食、店舗アセット&ソリューション、物流・食品加工の3事業を展開(1)
■ハークスレイ<7561>の事業概要
1. 中食事業
中食事業は、「つくりたてを“さらに”速く。」をうたう「ほっかほっか亭」による持ち帰り弁当や惣菜の販売のほか、各種パーティー・イベント・セレモニー等の需要に応えるケータリング事業を展開している。精米工場及び品質管理の研究機関を設置し、消費者に向け安心・安全な食を提供する取り組みを続けている。
「ほっかほっか亭」は2025年3月末時点で全国で817店舗を展開しており、約8割をFC店が占めている。同社は、約2割の直営店の運営及び本部機能を担う。同社の売上は主に店舗への食材等の卸売りとロイヤリティである。独自のFCシステムを構築しており、研修センターにて基本作業からピーク時運営、店舗管理研修などの店長研修を行っている。「ほっかほっか亭」の店舗は通常20~25坪で最適な店舗レイアウトを構築しており、出店費用の抑制につなげている。また、直営店をオーナーにレンタル型で提供し、チェーン加盟したうえで営業を開始できる制度もあり、オーナーの低資金開業を可能にしている。オーナーにとっては店舗運営などのノウハウを学べるほか低資産で増店できるため低リスクであり、同社にとっては事業を拡大できる仕組みとなっている。
同社ではコインランドリーチェーン「Wash&Shine!」も運営しており、ロードサイドに「ほっかほっか亭」と併設するケースが増えている。加えて、近年では外販チームを設置して大口受注の獲得を強化しており、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで各所で復活したイベント案件を受注し、堅調に推移している。
同社は中食事業(惣菜・弁当)のKPIとして、月次で既存店売上高(前年同月比)と店舗数を公開している。既存店売上高は2024年4月以降はほぼ前年同月を超える堅調な推移である。月ごとにばらつきはあるものの、おおむね約101%〜約104%で推移した。ただし、2025年2月には98.3%と唯一前年同月を下回った。一方で、店舗数は緩やかな減少傾向が続いており、2024年4月時点の837店舗から、2025年3月には817店舗へと減少した。しかしながら、同社は効率的な出店戦略を推進しており、2025年5月期には22店舗を新規に出店した。
中食事業(惣菜・弁当)の直近5期の動向は、コロナ禍においてはイベントなどの大型注文の減少、スーパーや飲食店の中食強化による競争激化、在宅勤務による内食需要の増加などの影響により、厳しい事業環境となった。売上高は2021年3月期の16,485百万円、2022年3月期の16,136百万円となった。2023年3月期以降は、コロナ禍の対応としてデリバリーニーズへの対応を積極的に行うとともに、SNSマーケティングの強化を実施したほか、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴いイベントやパーティーなどが復活したことで、徐々に盛り返し、2025年3月期は17,325百万円となった。
セグメント利益は、おおむね下降の一途をたどっている。2021年3月期は922百万円、2022年3月期は406百万円、2023年3月期は257百万円、2024年3月期は259百万円となり、2025年3月期は72百万円の損失となった。それぞれコロナ禍による影響に加え、2022年3月期以降にはエネルギー価格や原材料価格が高騰した。2025年3月期は米価などの原材料価格の高騰影響が大きく、利益は赤字へ転落した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1. 中食事業
中食事業は、「つくりたてを“さらに”速く。」をうたう「ほっかほっか亭」による持ち帰り弁当や惣菜の販売のほか、各種パーティー・イベント・セレモニー等の需要に応えるケータリング事業を展開している。精米工場及び品質管理の研究機関を設置し、消費者に向け安心・安全な食を提供する取り組みを続けている。
「ほっかほっか亭」は2025年3月末時点で全国で817店舗を展開しており、約8割をFC店が占めている。同社は、約2割の直営店の運営及び本部機能を担う。同社の売上は主に店舗への食材等の卸売りとロイヤリティである。独自のFCシステムを構築しており、研修センターにて基本作業からピーク時運営、店舗管理研修などの店長研修を行っている。「ほっかほっか亭」の店舗は通常20~25坪で最適な店舗レイアウトを構築しており、出店費用の抑制につなげている。また、直営店をオーナーにレンタル型で提供し、チェーン加盟したうえで営業を開始できる制度もあり、オーナーの低資金開業を可能にしている。オーナーにとっては店舗運営などのノウハウを学べるほか低資産で増店できるため低リスクであり、同社にとっては事業を拡大できる仕組みとなっている。
同社ではコインランドリーチェーン「Wash&Shine!」も運営しており、ロードサイドに「ほっかほっか亭」と併設するケースが増えている。加えて、近年では外販チームを設置して大口受注の獲得を強化しており、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで各所で復活したイベント案件を受注し、堅調に推移している。
同社は中食事業(惣菜・弁当)のKPIとして、月次で既存店売上高(前年同月比)と店舗数を公開している。既存店売上高は2024年4月以降はほぼ前年同月を超える堅調な推移である。月ごとにばらつきはあるものの、おおむね約101%〜約104%で推移した。ただし、2025年2月には98.3%と唯一前年同月を下回った。一方で、店舗数は緩やかな減少傾向が続いており、2024年4月時点の837店舗から、2025年3月には817店舗へと減少した。しかしながら、同社は効率的な出店戦略を推進しており、2025年5月期には22店舗を新規に出店した。
中食事業(惣菜・弁当)の直近5期の動向は、コロナ禍においてはイベントなどの大型注文の減少、スーパーや飲食店の中食強化による競争激化、在宅勤務による内食需要の増加などの影響により、厳しい事業環境となった。売上高は2021年3月期の16,485百万円、2022年3月期の16,136百万円となった。2023年3月期以降は、コロナ禍の対応としてデリバリーニーズへの対応を積極的に行うとともに、SNSマーケティングの強化を実施したほか、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴いイベントやパーティーなどが復活したことで、徐々に盛り返し、2025年3月期は17,325百万円となった。
セグメント利益は、おおむね下降の一途をたどっている。2021年3月期は922百万円、2022年3月期は406百万円、2023年3月期は257百万円、2024年3月期は259百万円となり、2025年3月期は72百万円の損失となった。それぞれコロナ禍による影響に加え、2022年3月期以降にはエネルギー価格や原材料価格が高騰した。2025年3月期は米価などの原材料価格の高騰影響が大きく、利益は赤字へ転落した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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