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NexTone:高い成長と初配当で株価急騰、中計達成時2,000円から4,000円台へのレンジ移行も
配信日時:2025/05/30 13:48
配信元:FISCO
*13:48JST NexTone:高い成長と初配当で株価急騰、中計達成時2,000円から4,000円台へのレンジ移行も
著作権管理事業、デジタルコンテンツディストリビューション(DD)事業、音楽配信事業等を展開するNexTone<7094>の株価が年初来高値を更新中だ。2025年3月期の業績予想に対する未達懸念を跳ね返す好決算、2026年3月期の高い成長予想、初配当が評価され、1,200円台だった株価は2,200円に迫った。中期経営計画を達成した場合の成長率や利益水準からは4,000円台を中心としたレンジへの移行も試算される。
2025年3月期第3四半期累計の売上高は前年同期比63.0%増の14,252百万円、営業利益は同13.4%増の581百万円。通期予想は、売上高で前期比48.9%増の20,000百万円、営業利益で同54.1%増の1,000百万円と最終四半期偏重の業績予想となっており、足もとまでは利益面でほぼ計画通りの推移となっていたにもかかわらず、未達懸念から株価は低迷していた。2025年3月期の着地は売上高で前期比44.5%増の19,412百万円、営業利益で同54.9%増の1,005百万円と利益面では上振れての着地となった。連結子会社化したレコチョクが加わったことで大幅増収となり、営業利益についてもレコチョクグループにおける先行投資を継続しつつ、既存事業の拡大で増益に転じた。2026年3月期も売上高で前期比18.5%増の23,000百万円、営業利益で同79.1%増の1,800百万円と高い成長が見込まれている。管理楽曲数と取扱原盤数の順調な増加、レコチョクグループの新規サービスの立ち上げが寄与する。今期末に一株あたり20円の初配当の実施予定も発表しており、時価総額の増加も寄与して、新規の機関投資家の買いも呼び込もう。
中期業績計画では、引き続き2桁増収増益基調が続く見通しで、2028年3月期には売上高29,600百万円、営業利益2,700百万円、2027年3月期のプライム市場上場を目指している。「純資産50億円以上」については、既にプライム市場上場基準を充足している。
これだけ材料がそろうと株価の急激な上昇も納得できるが、引き続き株価は割安と目される可能性はある。中計期間の営業利益CAGRは+39.2%、中計最終年度は+12.5%となる。保守的に考えてマーケットの平均的なPER15倍を当てはめても、中計最終年度から試算される株価は2,800円を上回り、成長企業となるPER20~30倍だと3,800~5,700円と上値余地を残す。
なお、同社の強みは、新規参入障壁が高い事業であること、著作権の管理から楽曲の利用促進まで一気通貫で手掛けていること、及び売上の大半が安定的なストックビジネスであること、などが考えられる。著作権ビジネスを専門に扱う類似上場会社は存在せず、業界はJASRACとの2社寡占状態となっている。25年3月期実績における著作権使用料徴収額はJASRACが1,445.8億円、同社が141.5億円、同期の市場規模1,587億円においてJASRACが91.1%、同社が8.9%のシェアを占める。JASRACと比較して同社は、権利者との契約形態が委託契約となっており、権利者の意向を最大限取り入れた柔軟な管理ができる。同社は2024年4月1日付でJASRACからの移管により、女性アイドルグループの楽曲の一部を管理開始しており、引き続きアイドル楽曲の新規管理受託、移管に向けた営業を強化していく。また、未参入のカラオケ演奏管理においても、関係各所に働きかけを行い、カラオケ参入の実現を目指す。さらに、著作権管理事業とDD事業を軸とした安定事業の継続成長に加え、成長ドライバーとしてキャスティングやエージェント(インディーズ活動支援)等の業務支援を行うビジネスサポート事業に注力して、強力で総合的な「オンリーワン・エージェント」を目指す。
<HM>
2025年3月期第3四半期累計の売上高は前年同期比63.0%増の14,252百万円、営業利益は同13.4%増の581百万円。通期予想は、売上高で前期比48.9%増の20,000百万円、営業利益で同54.1%増の1,000百万円と最終四半期偏重の業績予想となっており、足もとまでは利益面でほぼ計画通りの推移となっていたにもかかわらず、未達懸念から株価は低迷していた。2025年3月期の着地は売上高で前期比44.5%増の19,412百万円、営業利益で同54.9%増の1,005百万円と利益面では上振れての着地となった。連結子会社化したレコチョクが加わったことで大幅増収となり、営業利益についてもレコチョクグループにおける先行投資を継続しつつ、既存事業の拡大で増益に転じた。2026年3月期も売上高で前期比18.5%増の23,000百万円、営業利益で同79.1%増の1,800百万円と高い成長が見込まれている。管理楽曲数と取扱原盤数の順調な増加、レコチョクグループの新規サービスの立ち上げが寄与する。今期末に一株あたり20円の初配当の実施予定も発表しており、時価総額の増加も寄与して、新規の機関投資家の買いも呼び込もう。
中期業績計画では、引き続き2桁増収増益基調が続く見通しで、2028年3月期には売上高29,600百万円、営業利益2,700百万円、2027年3月期のプライム市場上場を目指している。「純資産50億円以上」については、既にプライム市場上場基準を充足している。
これだけ材料がそろうと株価の急激な上昇も納得できるが、引き続き株価は割安と目される可能性はある。中計期間の営業利益CAGRは+39.2%、中計最終年度は+12.5%となる。保守的に考えてマーケットの平均的なPER15倍を当てはめても、中計最終年度から試算される株価は2,800円を上回り、成長企業となるPER20~30倍だと3,800~5,700円と上値余地を残す。
なお、同社の強みは、新規参入障壁が高い事業であること、著作権の管理から楽曲の利用促進まで一気通貫で手掛けていること、及び売上の大半が安定的なストックビジネスであること、などが考えられる。著作権ビジネスを専門に扱う類似上場会社は存在せず、業界はJASRACとの2社寡占状態となっている。25年3月期実績における著作権使用料徴収額はJASRACが1,445.8億円、同社が141.5億円、同期の市場規模1,587億円においてJASRACが91.1%、同社が8.9%のシェアを占める。JASRACと比較して同社は、権利者との契約形態が委託契約となっており、権利者の意向を最大限取り入れた柔軟な管理ができる。同社は2024年4月1日付でJASRACからの移管により、女性アイドルグループの楽曲の一部を管理開始しており、引き続きアイドル楽曲の新規管理受託、移管に向けた営業を強化していく。また、未参入のカラオケ演奏管理においても、関係各所に働きかけを行い、カラオケ参入の実現を目指す。さらに、著作権管理事業とDD事業を軸とした安定事業の継続成長に加え、成長ドライバーとしてキャスティングやエージェント(インディーズ活動支援)等の業務支援を行うビジネスサポート事業に注力して、強力で総合的な「オンリーワン・エージェント」を目指す。
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