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JIGーSAW Research Memo(5):既存事業で2ケタ成長、新規事業でさらに成長押し上げへ
配信日時:2025/05/12 11:05
配信元:FISCO
*11:05JST JIGーSAW Research Memo(5):既存事業で2ケタ成長、新規事業でさらに成長押し上げへ
■JIG-SAW<3914>の成長戦略
1. 成長シナリオ
2030年の世界のIoT市場は、2025年比2倍の2.7兆ドル超になると予測されている。また、IoTデバイス数もデジタルデータ量も、それぞれ1.6倍、2.6倍に拡大すると言われている。同社は、このような成長市場に属していることに加え、既存事業における独自の基盤(コア)技術の強みや進捗顕著な各プロジェクトなど足元で成長シーズが揃ってきたことを背景に、指数関数的成長を本格的に目指すステージに入ったと言える。このため同社は、2025年以降、IoT-AIデータコントロールとマネージドサービス・セキュリティの領域にフォーカスし、売上高の拡大策と営業利益率の改善策を進める計画である。
売上高の拡大策では、データコントロール事業の拡大、グローバル展開及び独自基盤技術やプロジェクトのビジネス化を推進する。データコントロール事業の拡大では、AI投資の広がりを背景に、インターネット・インフラ基盤やAWSなどクラウドマーケットが一層拡大する流れに乗って既存取引を増加させる一方、新たにカーブアウト戦略や金融市場及び海外への事業領域拡大を推進する計画である。なかでも、組み込みIoTソフトウェア「NEQTO」を多種多様な機器・設備にライセンス提供することで完全ストック型ビジネスを拡大し、さらに生成AIを搭載することでIoT機器・設備のリモート自動監視・自動制御・自動復旧・自動更新に対する需要を着実に取り込み、IoTデータAIコントロールサービスを強化する方針である。独自基盤技術やプロジェクトのビジネス化では、IoTと自動運転ソフトウェアの統合モデルを推進するなど、ソフトウェアライセンスと「NEQTO」によるデータコントロールの統合サービスを確立する考えである。営業利益率の改善策では、統合型の自動制御プラットフォームをローンチする一方、生成AIによるサービスの高付加価値化と社内業務の効率化を図る。特に社内業務の効率化では、自動化・無人化によってルーティン業務をなくし、マーケティングやセールス、請求・見積もり、提案業務など社内プロセス全体をコントロールする方針である。こうした施策により既存事業で年率2ケタ以上の増収率を目指し、グローバル展開やプロジェクトのビジネス化など新規事業によって成長力をさらに押し上げる考えである。
高成長へ向けて先行投資を継続
2. 成長を支える投資
同社は、指数関数的成長を達成するため、先行投資を継続する考えである。今後数十倍に膨れ上がると言われる大量のIoTデータの自動制御では、AIエンジニアの大幅増強、データハンドリング統合型自動制御システム「Orchestra」のローンチのほか、引き続き独自基盤(コア)技術への投資を継続する。また、海外オペレーション体制の拡充とともにBCP拠点としても活用するため、IoT-AIデータコントロールセンター設置に向けた大型投資を進める。「NEQTO」内蔵ハードウェアによるハードウェアバンドル・ライセンスビジネスの開発を進め、セキュリティSaaSモデルでは、より一層の機能追加のため、研究開発投資を強化する。自動運転への研究開発投資については、他社製建機協調システムとの接続実験、建設発生土受入地整備における自動化・自律化運転の実証施工、自動化・自律化に向けた遠隔操縦支援の高度なシステムの開発・検証・実証本施工を予定している。自動運転プロジェクトは、多くの実証実験に対して多方面から高い評価を受けており、主要ゼネコンの大半が同プロジェクトに参画する状況となっている。さらに「NEW.VISION」では、視覚再生医療向け研究開発投資を継続するほか、米国でのプロジェクトも開始し、多角的な視点から、資本参加や資本提携・M&Aを積極的に検討する。なお、同社の着実なキャッシュ・フロー創出と強固な財務体質を背景に、上場を目指すベンチャー系パートナー企業に対するアーリーステージ投資も行っており、上場などにより評価が大きく上昇した時点で売却することもあるようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
1. 成長シナリオ
2030年の世界のIoT市場は、2025年比2倍の2.7兆ドル超になると予測されている。また、IoTデバイス数もデジタルデータ量も、それぞれ1.6倍、2.6倍に拡大すると言われている。同社は、このような成長市場に属していることに加え、既存事業における独自の基盤(コア)技術の強みや進捗顕著な各プロジェクトなど足元で成長シーズが揃ってきたことを背景に、指数関数的成長を本格的に目指すステージに入ったと言える。このため同社は、2025年以降、IoT-AIデータコントロールとマネージドサービス・セキュリティの領域にフォーカスし、売上高の拡大策と営業利益率の改善策を進める計画である。
売上高の拡大策では、データコントロール事業の拡大、グローバル展開及び独自基盤技術やプロジェクトのビジネス化を推進する。データコントロール事業の拡大では、AI投資の広がりを背景に、インターネット・インフラ基盤やAWSなどクラウドマーケットが一層拡大する流れに乗って既存取引を増加させる一方、新たにカーブアウト戦略や金融市場及び海外への事業領域拡大を推進する計画である。なかでも、組み込みIoTソフトウェア「NEQTO」を多種多様な機器・設備にライセンス提供することで完全ストック型ビジネスを拡大し、さらに生成AIを搭載することでIoT機器・設備のリモート自動監視・自動制御・自動復旧・自動更新に対する需要を着実に取り込み、IoTデータAIコントロールサービスを強化する方針である。独自基盤技術やプロジェクトのビジネス化では、IoTと自動運転ソフトウェアの統合モデルを推進するなど、ソフトウェアライセンスと「NEQTO」によるデータコントロールの統合サービスを確立する考えである。営業利益率の改善策では、統合型の自動制御プラットフォームをローンチする一方、生成AIによるサービスの高付加価値化と社内業務の効率化を図る。特に社内業務の効率化では、自動化・無人化によってルーティン業務をなくし、マーケティングやセールス、請求・見積もり、提案業務など社内プロセス全体をコントロールする方針である。こうした施策により既存事業で年率2ケタ以上の増収率を目指し、グローバル展開やプロジェクトのビジネス化など新規事業によって成長力をさらに押し上げる考えである。
高成長へ向けて先行投資を継続
2. 成長を支える投資
同社は、指数関数的成長を達成するため、先行投資を継続する考えである。今後数十倍に膨れ上がると言われる大量のIoTデータの自動制御では、AIエンジニアの大幅増強、データハンドリング統合型自動制御システム「Orchestra」のローンチのほか、引き続き独自基盤(コア)技術への投資を継続する。また、海外オペレーション体制の拡充とともにBCP拠点としても活用するため、IoT-AIデータコントロールセンター設置に向けた大型投資を進める。「NEQTO」内蔵ハードウェアによるハードウェアバンドル・ライセンスビジネスの開発を進め、セキュリティSaaSモデルでは、より一層の機能追加のため、研究開発投資を強化する。自動運転への研究開発投資については、他社製建機協調システムとの接続実験、建設発生土受入地整備における自動化・自律化運転の実証施工、自動化・自律化に向けた遠隔操縦支援の高度なシステムの開発・検証・実証本施工を予定している。自動運転プロジェクトは、多くの実証実験に対して多方面から高い評価を受けており、主要ゼネコンの大半が同プロジェクトに参画する状況となっている。さらに「NEW.VISION」では、視覚再生医療向け研究開発投資を継続するほか、米国でのプロジェクトも開始し、多角的な視点から、資本参加や資本提携・M&Aを積極的に検討する。なお、同社の着実なキャッシュ・フロー創出と強固な財務体質を背景に、上場を目指すベンチャー系パートナー企業に対するアーリーステージ投資も行っており、上場などにより評価が大きく上昇した時点で売却することもあるようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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