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JIGーSAW Research Memo(3):将来の成長をけん引する新規事業を推進
配信日時:2025/05/12 11:03
配信元:FISCO
*11:03JST JIGーSAW Research Memo(3):将来の成長をけん引する新規事業を推進
■会社概要
3. プロジェクト
JIG-SAW<3914>の基盤技術を応用したプロジェクトは、自動運転における自動操縦アルゴリズムの研究・開発・実証など非常に先端的なものが多いが、それぞれ既にビジネス化に向けて大きく前進しており、将来の成長をけん引する事業へと育っていくことが期待される。
(1) 自動運転
同社は、酒井重工業<6358>と共同で、i-Construction分野で業界標準となるロードローラなど締固め機械の自動運転・自動操縦ソフトウェアの開発を進めている。特に盛土などの土木構造物に求められる剛性・密度といった品質に大きく影響する締固め工程で用いられるロードローラに、同社が独自開発した自律走行・操縦ソフトウェアを搭載し、公道上での自律制御・自動操縦の実用化を目指していたが、2024年10月に「ARMs」の名称で受注を開始、同社が建機搭載の自動運転ソフトウェアライセンスとデータマネジメントサービスを提供することとなった。現在、業界標準機の実現に向けて様々な建機との連携など完成度を高める研究・開発を進めており、このため大手建設会社各社に加え、様々な企業との連携も進んでいる。
(2) コンピュータビジョン技術
コンピュータビジョンの分野では、インターネットの画像や映像をTVレベルの品質に高める自動変換制御可能な画像処理テクノロジーの研究開発を推進しているが、2025年3月に今後の画像処理や生成画像AI処理に不可欠な技術で特許を取得した。この技術では、信号制御技術を用いてピクセル単位でデータ解析と処理変換を行うことで、悪条件下でも人間の視覚情報に相当するデータをディスプレイ表示として体感することを可能にした。汎用ソフトウェアとして、将来的にスマートフォンや安価なWebカメラ・ディスプレイなどに利用する計画である。
(3) NEW.VISION
同社は、法人岩手大学理工学部の冨田浩史教授と共同で、データ通信の基幹技術である信号制御技術を応用し、世界で100万人以上と推定される網膜色素変性症により中途失明した人に光を取り戻すための視覚再生プロジェクト「NEW.VISION」を推進している。同プロジェクトのなかで、同社の色信号制御アルゴリズムによるスマートグラス(頭部装着型映像提示プリズムグラス)は、日本と米国での特許取得に続き、欧州5ヶ国や中国・香港及び台湾においても特許を取得した。こうした技術は、まさにヒューマンオーグメンテーション(HA:テクノロジーによって人間の能力を拡張すること)と言え、テクノロジーと人間が一体化し時間や空間を超えて相互に能力を高め合うIoA(Internet of Abilities)の分野での事業展開と言える。
(4) カーブアウト
同社は、2024年1月、SBIセキュリティ・ソリューションズ(株)と合弁会社であるSBI JIG-SAWモダナイゼーションズ(株)を設立した。SBI JIG-SAWモダナイゼーションズでは、SBIグループのIT運用やサポート部門を人員ごと切り出し(カーブアウト※)、同社が得意とする運用を担うことになった。ところが、SBI JIG-SAWモダナイゼーションズが初年度から黒字化したこと、こうした運用部門を切り出すニーズが金融機関を中心に非常に強いことから、同社は、カーブアウトを戦略的に事業展開する計画である。カーブアウト戦略は、メーカーやコンサルティング企業向けにも展開する考えだが、当面は金融業界をターゲットにグローバル展開していく計画である。
※ カーブアウト(Carve Out):親会社が事業の一部を戦略的に切り出し、新会社として独立させること。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
3. プロジェクト
JIG-SAW<3914>の基盤技術を応用したプロジェクトは、自動運転における自動操縦アルゴリズムの研究・開発・実証など非常に先端的なものが多いが、それぞれ既にビジネス化に向けて大きく前進しており、将来の成長をけん引する事業へと育っていくことが期待される。
(1) 自動運転
同社は、酒井重工業<6358>と共同で、i-Construction分野で業界標準となるロードローラなど締固め機械の自動運転・自動操縦ソフトウェアの開発を進めている。特に盛土などの土木構造物に求められる剛性・密度といった品質に大きく影響する締固め工程で用いられるロードローラに、同社が独自開発した自律走行・操縦ソフトウェアを搭載し、公道上での自律制御・自動操縦の実用化を目指していたが、2024年10月に「ARMs」の名称で受注を開始、同社が建機搭載の自動運転ソフトウェアライセンスとデータマネジメントサービスを提供することとなった。現在、業界標準機の実現に向けて様々な建機との連携など完成度を高める研究・開発を進めており、このため大手建設会社各社に加え、様々な企業との連携も進んでいる。
(2) コンピュータビジョン技術
コンピュータビジョンの分野では、インターネットの画像や映像をTVレベルの品質に高める自動変換制御可能な画像処理テクノロジーの研究開発を推進しているが、2025年3月に今後の画像処理や生成画像AI処理に不可欠な技術で特許を取得した。この技術では、信号制御技術を用いてピクセル単位でデータ解析と処理変換を行うことで、悪条件下でも人間の視覚情報に相当するデータをディスプレイ表示として体感することを可能にした。汎用ソフトウェアとして、将来的にスマートフォンや安価なWebカメラ・ディスプレイなどに利用する計画である。
(3) NEW.VISION
同社は、法人岩手大学理工学部の冨田浩史教授と共同で、データ通信の基幹技術である信号制御技術を応用し、世界で100万人以上と推定される網膜色素変性症により中途失明した人に光を取り戻すための視覚再生プロジェクト「NEW.VISION」を推進している。同プロジェクトのなかで、同社の色信号制御アルゴリズムによるスマートグラス(頭部装着型映像提示プリズムグラス)は、日本と米国での特許取得に続き、欧州5ヶ国や中国・香港及び台湾においても特許を取得した。こうした技術は、まさにヒューマンオーグメンテーション(HA:テクノロジーによって人間の能力を拡張すること)と言え、テクノロジーと人間が一体化し時間や空間を超えて相互に能力を高め合うIoA(Internet of Abilities)の分野での事業展開と言える。
(4) カーブアウト
同社は、2024年1月、SBIセキュリティ・ソリューションズ(株)と合弁会社であるSBI JIG-SAWモダナイゼーションズ(株)を設立した。SBI JIG-SAWモダナイゼーションズでは、SBIグループのIT運用やサポート部門を人員ごと切り出し(カーブアウト※)、同社が得意とする運用を担うことになった。ところが、SBI JIG-SAWモダナイゼーションズが初年度から黒字化したこと、こうした運用部門を切り出すニーズが金融機関を中心に非常に強いことから、同社は、カーブアウトを戦略的に事業展開する計画である。カーブアウト戦略は、メーカーやコンサルティング企業向けにも展開する考えだが、当面は金融業界をターゲットにグローバル展開していく計画である。
※ カーブアウト(Carve Out):親会社が事業の一部を戦略的に切り出し、新会社として独立させること。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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