注目トピックス 日本株
個人投資家hina:「NTTデータのTOBとトレードの仕方」【FISCOソーシャルレポーター】
配信日時:2025/05/10 19:22
配信元:FISCO
*19:22JST 個人投資家hina:「NTTデータのTOBとトレードの仕方」【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「hina」氏(ブログ:hinaの株ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
-----------
※2025年5月08日15時に執筆
『hinaの株ブログ』を執筆しておりますhinaと申します。ニッポン放送【飯田浩司のOK!Cozy up!週末増刊号】、J-WAVE【GROOVE LINE】レギュラー出演。TBS、テレ東ゲスト出演。Yahoo!特設掲示板にて、「ピストン西沢とhinaの投資部屋」を運営中。CAMPFIREコミュニティにて投資情報配信サロン「hinaの株プレミアム」を開設、市場営業日には毎日メルマガを配信しています。株の入門書『超ど素人が極める株』は翔泳社から出版。来年改訂版を出版予定。
・米国市場
米FOMCが開催され金利の据え置きが発表されています。トランプ大統領は利下げさせたい意向が強いですが、FRB議長は金利調整を急いでいない姿勢を示しています。
パウエル議長は関税がインフレを引き起こすのを防ぐ姿勢で、予防的な利下げには反対の立場をとっています。そのような話もありましたが、トランプ大統領が打ち出した、AI半導体輸出規制を撤回する方針というニュースで、半導体関連が買われて行きました。
バイデン政権で出されたAI向け半導体の輸出先を規制する規則を撤回する方針が打ち出されたことで、半導体関連銘柄は引けにかけて上昇して行きました。日本の半導体関連銘柄もこの流れを引き継ぎ本日は買われるものが目立ちましたね。
・日本市場
本日の日経平均は10時ごろまでは弱め推移でしたが、それ以降は切り返していき37000円近くまでつけていきました。日経平均の寄り付きは+84円の36863円からのスタート。
寄り後は10時ごろまで段々と売られていき、一時、-173円の36606円までつけていきました。売り一巡後はプラス圏を回復していく動きとなり、37000円近くまで買われていきました。しかし37000円には乗せることなく高値横ばいで推移。最終は+148円の36928円での引けとなりました。
米国の半導体輸出規制の撤回で半導体関連が強含みとなったことで日本の半導体関連である<6857>アドバンテストや<8035>東京エレクトロン、<6146>ディスコなどが軒並み高くなり日経平均を押し上げました。
・NTTデータが完全子会社化でストップ高
今朝2時の日経のスクープで、NTTが<9613>NTTデータを完全子会社化するとニュースがありました。どこから漏れたのか、など気になることはありますが、まぁそれは置いときまして、NTTデータが完全子会社化ということで、本日のNTTデータ株はストップ高張り付きで寄らないまま推移。引けは特引けとなりました。特引けは「とくびけ」と読みます。ストップ高安の状態のまま大引けを迎えた時に特別な引け方をさせることです。
本日のNTTデータの場合はストップ高ですが、買い注文が殺到して、売り買いが成立しません。場中は成行の買いに見合う売りが出てくるまでは寄らないのですが、そのまま大引けを迎えた時は、売りの株数を買い注文を出している証券会社に比例配分して引けさせます。
この銘柄を買いたくて成り行き買いを引け時点まで持っていた人は、証券会社ごとのルールでこの銘柄の買いが配分されることになります。
ストップ高やストップ安が付いたときだけのいつもの引けとは違う特別な引け方です。
引け後に出されたTOB価格は4000円ということでしたので、明日は4000円のちょっと手前で寄ってくるのではと思います。
NTTデータの大株主はNTTですでに57.73%の株を持っていますので、ここから他者が入り込んで株価を吊り上げるなんてことはないので、4000円以下での推移になるでしょう。
こちら、前から持っていた人などで大口で持っている人以外は場で売ってしまったほうが良いと思います。
というのもTOB期間の最後まで持ってしまうと、指定された証券会社に口座開設して、対象となる株を移管してTOBに申し込む、なんていう面倒な手続きをする必要があります。
大量に株を持っていて、TOB価格の最後の1円まできっちりと取るという機関投資家的な人はTOBに申し込むということをしても良いですが、たいていの個人投資家は手間があまりにもかかり過ぎますので、TOBに応募するのではなくて、期間内に市場で売却する方が資金の拘束もされないし手間も少ないしでメリットは大きいはずです。
明日はTOB価格近くで寄ると思います。そこで数円だけを取りに行くような売買をする人も大口投資家の中に入ますが、そんなに大きな金額を振り回せる人でないなら、この銘柄を明日買いにいくというのはやめておいたほうが良いと思います。
TOBがかかった銘柄によっては、他の企業が更に買いを仕掛けてきてTOB価格の吊り上げ吊り上げ、なんていう事態になる銘柄もあります。今はちょうど<6957>芝浦電子がそういう状態になっています。今回もそういうことになるのではとTOBがかかった銘柄を思惑から買いに行く人はいます。
ただ今回のNTTデータの場合はすでにNTTがNTTデータの過半数の株を持っていますので、そういう吊り上げみたいなパターンになることはないでしょう。
なので明日、この銘柄を新規で買いには私なら行きません。そのようなお話ですね。
----
執筆者名:hina
ブログ名:hinaの株ブログ
<HM>
-----------
※2025年5月08日15時に執筆
『hinaの株ブログ』を執筆しておりますhinaと申します。ニッポン放送【飯田浩司のOK!Cozy up!週末増刊号】、J-WAVE【GROOVE LINE】レギュラー出演。TBS、テレ東ゲスト出演。Yahoo!特設掲示板にて、「ピストン西沢とhinaの投資部屋」を運営中。CAMPFIREコミュニティにて投資情報配信サロン「hinaの株プレミアム」を開設、市場営業日には毎日メルマガを配信しています。株の入門書『超ど素人が極める株』は翔泳社から出版。来年改訂版を出版予定。
・米国市場
米FOMCが開催され金利の据え置きが発表されています。トランプ大統領は利下げさせたい意向が強いですが、FRB議長は金利調整を急いでいない姿勢を示しています。
パウエル議長は関税がインフレを引き起こすのを防ぐ姿勢で、予防的な利下げには反対の立場をとっています。そのような話もありましたが、トランプ大統領が打ち出した、AI半導体輸出規制を撤回する方針というニュースで、半導体関連が買われて行きました。
バイデン政権で出されたAI向け半導体の輸出先を規制する規則を撤回する方針が打ち出されたことで、半導体関連銘柄は引けにかけて上昇して行きました。日本の半導体関連銘柄もこの流れを引き継ぎ本日は買われるものが目立ちましたね。
・日本市場
本日の日経平均は10時ごろまでは弱め推移でしたが、それ以降は切り返していき37000円近くまでつけていきました。日経平均の寄り付きは+84円の36863円からのスタート。
寄り後は10時ごろまで段々と売られていき、一時、-173円の36606円までつけていきました。売り一巡後はプラス圏を回復していく動きとなり、37000円近くまで買われていきました。しかし37000円には乗せることなく高値横ばいで推移。最終は+148円の36928円での引けとなりました。
米国の半導体輸出規制の撤回で半導体関連が強含みとなったことで日本の半導体関連である<6857>アドバンテストや<8035>東京エレクトロン、<6146>ディスコなどが軒並み高くなり日経平均を押し上げました。
・NTTデータが完全子会社化でストップ高
今朝2時の日経のスクープで、NTTが<9613>NTTデータを完全子会社化するとニュースがありました。どこから漏れたのか、など気になることはありますが、まぁそれは置いときまして、NTTデータが完全子会社化ということで、本日のNTTデータ株はストップ高張り付きで寄らないまま推移。引けは特引けとなりました。特引けは「とくびけ」と読みます。ストップ高安の状態のまま大引けを迎えた時に特別な引け方をさせることです。
本日のNTTデータの場合はストップ高ですが、買い注文が殺到して、売り買いが成立しません。場中は成行の買いに見合う売りが出てくるまでは寄らないのですが、そのまま大引けを迎えた時は、売りの株数を買い注文を出している証券会社に比例配分して引けさせます。
この銘柄を買いたくて成り行き買いを引け時点まで持っていた人は、証券会社ごとのルールでこの銘柄の買いが配分されることになります。
ストップ高やストップ安が付いたときだけのいつもの引けとは違う特別な引け方です。
引け後に出されたTOB価格は4000円ということでしたので、明日は4000円のちょっと手前で寄ってくるのではと思います。
NTTデータの大株主はNTTですでに57.73%の株を持っていますので、ここから他者が入り込んで株価を吊り上げるなんてことはないので、4000円以下での推移になるでしょう。
こちら、前から持っていた人などで大口で持っている人以外は場で売ってしまったほうが良いと思います。
というのもTOB期間の最後まで持ってしまうと、指定された証券会社に口座開設して、対象となる株を移管してTOBに申し込む、なんていう面倒な手続きをする必要があります。
大量に株を持っていて、TOB価格の最後の1円まできっちりと取るという機関投資家的な人はTOBに申し込むということをしても良いですが、たいていの個人投資家は手間があまりにもかかり過ぎますので、TOBに応募するのではなくて、期間内に市場で売却する方が資金の拘束もされないし手間も少ないしでメリットは大きいはずです。
明日はTOB価格近くで寄ると思います。そこで数円だけを取りに行くような売買をする人も大口投資家の中に入ますが、そんなに大きな金額を振り回せる人でないなら、この銘柄を明日買いにいくというのはやめておいたほうが良いと思います。
TOBがかかった銘柄によっては、他の企業が更に買いを仕掛けてきてTOB価格の吊り上げ吊り上げ、なんていう事態になる銘柄もあります。今はちょうど<6957>芝浦電子がそういう状態になっています。今回もそういうことになるのではとTOBがかかった銘柄を思惑から買いに行く人はいます。
ただ今回のNTTデータの場合はすでにNTTがNTTデータの過半数の株を持っていますので、そういう吊り上げみたいなパターンになることはないでしょう。
なので明日、この銘柄を新規で買いには私なら行きません。そのようなお話ですね。
----
執筆者名:hina
ブログ名:hinaの株ブログ
<HM>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況