注目トピックス 市況・概況

NY株式:NYダウは254ドル高、対英通商協定の合意を好感

配信日時:2025/05/09 05:50 配信元:FISCO
*05:50JST NY株式:NYダウは254ドル高、対英通商協定の合意を好感 米国株式市場は続伸。ダウ平均は254.48ドル高の41368.45ドル、ナスダックは189.98ポイント高の17928.14で取引を終了した。

対英通商協定合意を好感した買いに寄り付き後、上昇。雇用関連指標が依然労働市場の底堅さを証明したほか、トランプ大統領が協議次第で対中関税の引き下げの可能性に言及したため通商協議の進展期待に相場は一段高となった。終盤にかけて、対中協議への懸念が完全には払しょくできず上げ幅を縮小し終了。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、メディア・娯楽が下落した。

衣料品メーカーのタペストリー(TPR)は1-3月期決算で傘下コーチがハンドバック値上げなどが奏功し好調で、増収増益を発表し、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は合意した通商協定で英国ブリティッシュ・エアウェイズを運営するインターナショナル・エアランズ・グループが同社の787ドリームライナー約30機購入することが含まれるとの報道で、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)はスマートグラスと人工知能(AI)サーバーに特化した半導体を開発中との報道で買われた。

在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は3四半期連続赤字を計上し、売られた。半導体のアーム・ホールディングス(ARM)は弱い見通しが嫌気され、下落。ドーナッツ会社のクリスピー・クリーム(DNUT)は債務支払いを優先させるため、四半期配当計画の停止を発表し、売られた。

配車サービスのリフト(LYFT)は取引終了後に決算を発表。予想外の黒字を計上したほか、自社株買い計画が好感され、時間外取引で買われている。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ