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キットアライブ Research Memo(1):2025年12月期は採用強化と単価見直しにより大幅な増収増益を見込む
配信日時:2025/04/24 18:41
配信元:FISCO
*18:41JST キットアライブ Research Memo(1):2025年12月期は採用強化と単価見直しにより大幅な増収増益を見込む
■要約
キットアライブ<5039>はSalesforceを活用したクラウドシステムの設計・開発・保守を提供するIT企業であり、SaaS企業向けの技術支援を主軸とした事業を展開している。2024年12月期の業績は、売上高は微増したものの、エンジニア採用の遅れや単価向上の遅延により、利益面で減益となった。2025年12月期の業績見通しでは、売上高は20%以上の成長率の見通しで、大幅な増収増益を計画している。クラウド市場の成長を背景に、エンジニア採用の強化や単価改善を推進し、収益性の回復を図る見込みである。しかし、戦略的な事業投資を優先しており、経常利益や当期純利益の伸びは限定的となる見通しである。成長戦略としては、エンジニア採用を積極的に進め、案件対応力の向上を図るとともに、サービス単価の適正化と市場開拓を推進する。特に全国規模での取引拡大を目指し、北海道外の取引先増加を重点施策としている。また、財務基盤は安定しており、自己資本比率81.4%と高水準を維持している。今後も拡大基調を保持しながら、積極的な成長投資を行う計画である。
1. 2024年12月期の業績概要
同社の2025年12月期の業績は、売上高が前期比2.3%増の835百万円、営業利益が同29.8%減の138百万円、経常利益が同4.2%減の153百万円、当期純利益が同28.8%減の104百万円となった。売上高は微増となったものの、採用難と単価向上の遅れで減益となった。
2. 2025年12月期の業績見通し
同社の2025年12月期の業績予想は、売上高が前期比22.6%増の1,023百万円、営業利益が同22.9%増の170百万円、経常利益が同4.3%増の160百万円、当期純利益が同6.4%増の111百万円の見込みである。クラウド需要を背景にSalesforce事業の拡大が進むなか、採用強化と単価見直しで売上成長を見込むが、費用先行により営業利益率の回復は緩やかとなる見通しである。
3. 成長戦略
同社の成長戦略は、ホワイトスペース戦略とITエンジニア育成の強化を軸としている。テラスカイとの協業を生かしながら、地方の中小企業やスタートアップを対象に、当初は少人数・低予算で始めなければならない案件であっても北海道で体制を構築することで対応可能とし、未開拓市場への進出を図る。また、札幌を拠点とすることでIT人材の確保を強化し、リモートワークの推進による全国対応力を高めている。さらに、ITエンジニアの育成を強化し、エンドユーザー向けの元請業務の拡大を目指す。単なる開発スキルにとどまらず、企画・コンサルティング力を備えた人材の育成を推進することで競争力を向上させる。2024年12月期には累積取引社数が124社に達し、特に北海道外での取引拡大が進んでいる。今後は、全国規模での事業展開を加速し、既存顧客との関係強化や高付加価値サービスの提供を通じて、持続的な成長を実現する方針である。
■Key Points
・2024年12月期は売上高は微増となるも採用難と単価向上の遅れで減益
・2025年12月期は増収増益の見込み、利益面は費用先行で営業利益率の伸びは緩やか
・2024年12月期の累計取引社数は124社に達し、今後、全国規模での事業展開を加速
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
<KM>
キットアライブ<5039>はSalesforceを活用したクラウドシステムの設計・開発・保守を提供するIT企業であり、SaaS企業向けの技術支援を主軸とした事業を展開している。2024年12月期の業績は、売上高は微増したものの、エンジニア採用の遅れや単価向上の遅延により、利益面で減益となった。2025年12月期の業績見通しでは、売上高は20%以上の成長率の見通しで、大幅な増収増益を計画している。クラウド市場の成長を背景に、エンジニア採用の強化や単価改善を推進し、収益性の回復を図る見込みである。しかし、戦略的な事業投資を優先しており、経常利益や当期純利益の伸びは限定的となる見通しである。成長戦略としては、エンジニア採用を積極的に進め、案件対応力の向上を図るとともに、サービス単価の適正化と市場開拓を推進する。特に全国規模での取引拡大を目指し、北海道外の取引先増加を重点施策としている。また、財務基盤は安定しており、自己資本比率81.4%と高水準を維持している。今後も拡大基調を保持しながら、積極的な成長投資を行う計画である。
1. 2024年12月期の業績概要
同社の2025年12月期の業績は、売上高が前期比2.3%増の835百万円、営業利益が同29.8%減の138百万円、経常利益が同4.2%減の153百万円、当期純利益が同28.8%減の104百万円となった。売上高は微増となったものの、採用難と単価向上の遅れで減益となった。
2. 2025年12月期の業績見通し
同社の2025年12月期の業績予想は、売上高が前期比22.6%増の1,023百万円、営業利益が同22.9%増の170百万円、経常利益が同4.3%増の160百万円、当期純利益が同6.4%増の111百万円の見込みである。クラウド需要を背景にSalesforce事業の拡大が進むなか、採用強化と単価見直しで売上成長を見込むが、費用先行により営業利益率の回復は緩やかとなる見通しである。
3. 成長戦略
同社の成長戦略は、ホワイトスペース戦略とITエンジニア育成の強化を軸としている。テラスカイとの協業を生かしながら、地方の中小企業やスタートアップを対象に、当初は少人数・低予算で始めなければならない案件であっても北海道で体制を構築することで対応可能とし、未開拓市場への進出を図る。また、札幌を拠点とすることでIT人材の確保を強化し、リモートワークの推進による全国対応力を高めている。さらに、ITエンジニアの育成を強化し、エンドユーザー向けの元請業務の拡大を目指す。単なる開発スキルにとどまらず、企画・コンサルティング力を備えた人材の育成を推進することで競争力を向上させる。2024年12月期には累積取引社数が124社に達し、特に北海道外での取引拡大が進んでいる。今後は、全国規模での事業展開を加速し、既存顧客との関係強化や高付加価値サービスの提供を通じて、持続的な成長を実現する方針である。
■Key Points
・2024年12月期は売上高は微増となるも採用難と単価向上の遅れで減益
・2025年12月期は増収増益の見込み、利益面は費用先行で営業利益率の伸びは緩やか
・2024年12月期の累計取引社数は124社に達し、今後、全国規模での事業展開を加速
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
<KM>
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