注目トピックス 市況・概況
前場に注目すべき3つのポイント~日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる~
配信日時:2025/04/08 08:54
配信元:FISCO
*08:54JST 前場に注目すべき3つのポイント~日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる~
8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる
■スズキ、3Q営業利益 29.2%増 4797億円
■前場の注目材料:堀場製作所、韓半導体装置を買収、ウエハー検査のラインアップ拡充
■日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる
8日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなかであるが、自律反発狙いの買いが優勢になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが349ドル安、ナスダックは15ポイント高だった。米中貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行して始まった。その後、トランプ米大統領が中国を除く全ての国・地域に対する関税を90日停止することを検討していると報じられ、一時急伸する場面もあった。ただし、米政府が報道を否定したことで再び下落するなど、関税を巡る報道に荒い値動きとなった。シカゴ日経225先物は大阪比1265円高の32225円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションにおいても米国市場の乱高下の影響を受けており、30790円まで売られた後に、一時33430円まで急伸する場面もみられ、32510円で終えていた。ナイトセッションにおいてもボラティリティの大きい相場展開であり、関税を巡る報道には引き続き敏感に反応しやすいだろう。
また、トランプ大統領は、中国が米国からの全ての輸入品に34%の追加関税をかける報復関税を撤回しない場合、さらに50%の追加関税を課すと明らかにした。一方で、石破首相は昨夜、トランプ大統領と電話会議を行い、今後は二国間で協議を行うこととなった。ベッセント米財務長官は、米国と関税交渉を求める約70カ国・地域の中で、日本は優先的なステータスを得る可能性が高いと述べたようであり、協議の進展期待が高まりやすいだろう。
そのため、楽観視はできないものの、足もとの急落に対する売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、SOX指数は2.7%高だった。大きく売り込まれていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株が指数を牽引する可能性も期待されやすいだろう。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの-3σ(32080円)を大きく割り込んでいるが、同水準の突破から-2σ(33616円)を上回ってくるようだと、中小型株へのリバウンド期待へも波及しそうだ。
■スズキ、3Q営業利益 29.2%増 4797億円
スズキ<7269>が発表した2025年3月期第3四半期業績は、売上収益が前年同期比11.7%増の4兆2837.17億円、営業利益は同29.2%増の4797.20億円だった。売上収益は販売台数の増加、価格改定、及び為替影響等により増収となった。営業利益は、研究開発費や労務費等の固定費の増加、及び仕入先基盤強化の取組みによる影響等を、増収効果や原価低減等によりカバーし、増益となった。25年3月期業績は、売上収益が前期比6.4%増の5兆7000億円、営業利益は同19.5%増の5900億円と2月に上方修正した計画を据え置いている。
■前場の注目材料
・米長期金利低下
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・第一生命HD<8750>豪保険に800億円出資、MS&ADインシュアランスグループHDから株取得・堀場製作所<6856>韓半導体装置を買収、ウエハー検査のラインアップ拡充
・リコー<7752>生成AI、安価に導入、中堅向け支援
・長瀬産業<8012>半導体原材料で攻勢、米化学品アジア事業買収
・丸紅<8002>レーザー機器輸入販売買収、半導体向け発振器
・ロイヤルHD<8179>双日とインバウンド向けホテルで協業
・住友ゴム工業<5110>東北大学に共創研究所、新素材開発を加速
・ホンダ<7267>本田技術研究所、月面再生エネ実現へ、米2社とISSで水電解セル試験
・東陽テクニカ<8151>エクソソームの大量培養、岐阜大学と共同研究、歯髄細胞活用
・北川鉄工所<6317>アクティオなどと風車建設用クレーン開発・レンタル
・トーカロ<3433>半導体装置部品向け表面処理加工、北九州に新棟
・カナデビア<7004>米ゴミ焼却プラントを買収、運転・メンテ事業拡大
・千代田化工建設<6366>CO2回収・貯留、豪で実現性調査
・ダイヘン<6622>AR活用してロボ教示、装置にiPad組み合わせ
・ヤマハ発動機<7272>豪アルミボートメーカー買収、船外機拡販
・NITTOKU<6145>第一実業と提携、巻線設備の販売促進
・イリソ電子工業<6908>秋田工場を稼働、コネクター・電動車向け安定供給
・富士通<6702>量子に継続投資、「超電導」国産機着々
・日本ゼオン<4205>SAF設備建設、米社と連携、商業化連携が完了
・東ソー<4042>慶應義塾大学と、光学ポリマー材料で共同研究
・三菱マテリアル<5711>切削工具再研磨の伊社を買収、欧で競争力
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月経常収支(予想:+3兆8000億円、1月:-2576億円)
<海外>
・特になし
<NH>
■日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる
■スズキ、3Q営業利益 29.2%増 4797億円
■前場の注目材料:堀場製作所、韓半導体装置を買収、ウエハー検査のラインアップ拡充
■日米二国間協議への期待から買い戻しに向かわせる
8日の日本株市場は、引き続き波乱含みの相場展開のなかであるが、自律反発狙いの買いが優勢になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが349ドル安、ナスダックは15ポイント高だった。米中貿易摩擦の深刻化を警戒した売りが先行して始まった。その後、トランプ米大統領が中国を除く全ての国・地域に対する関税を90日停止することを検討していると報じられ、一時急伸する場面もあった。ただし、米政府が報道を否定したことで再び下落するなど、関税を巡る報道に荒い値動きとなった。シカゴ日経225先物は大阪比1265円高の32225円。円相場は1ドル=147円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションにおいても米国市場の乱高下の影響を受けており、30790円まで売られた後に、一時33430円まで急伸する場面もみられ、32510円で終えていた。ナイトセッションにおいてもボラティリティの大きい相場展開であり、関税を巡る報道には引き続き敏感に反応しやすいだろう。
また、トランプ大統領は、中国が米国からの全ての輸入品に34%の追加関税をかける報復関税を撤回しない場合、さらに50%の追加関税を課すと明らかにした。一方で、石破首相は昨夜、トランプ大統領と電話会議を行い、今後は二国間で協議を行うこととなった。ベッセント米財務長官は、米国と関税交渉を求める約70カ国・地域の中で、日本は優先的なステータスを得る可能性が高いと述べたようであり、協議の進展期待が高まりやすいだろう。
そのため、楽観視はできないものの、足もとの急落に対する売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、SOX指数は2.7%高だった。大きく売り込まれていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株が指数を牽引する可能性も期待されやすいだろう。昨日の日経平均株価はボリンジャーバンドの-3σ(32080円)を大きく割り込んでいるが、同水準の突破から-2σ(33616円)を上回ってくるようだと、中小型株へのリバウンド期待へも波及しそうだ。
■スズキ、3Q営業利益 29.2%増 4797億円
スズキ<7269>が発表した2025年3月期第3四半期業績は、売上収益が前年同期比11.7%増の4兆2837.17億円、営業利益は同29.2%増の4797.20億円だった。売上収益は販売台数の増加、価格改定、及び為替影響等により増収となった。営業利益は、研究開発費や労務費等の固定費の増加、及び仕入先基盤強化の取組みによる影響等を、増収効果や原価低減等によりカバーし、増益となった。25年3月期業績は、売上収益が前期比6.4%増の5兆7000億円、営業利益は同19.5%増の5900億円と2月に上方修正した計画を据え置いている。
■前場の注目材料
・米長期金利低下
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・第一生命HD<8750>豪保険に800億円出資、MS&ADインシュアランスグループHDから株取得・堀場製作所<6856>韓半導体装置を買収、ウエハー検査のラインアップ拡充
・リコー<7752>生成AI、安価に導入、中堅向け支援
・長瀬産業<8012>半導体原材料で攻勢、米化学品アジア事業買収
・丸紅<8002>レーザー機器輸入販売買収、半導体向け発振器
・ロイヤルHD<8179>双日とインバウンド向けホテルで協業
・住友ゴム工業<5110>東北大学に共創研究所、新素材開発を加速
・ホンダ<7267>本田技術研究所、月面再生エネ実現へ、米2社とISSで水電解セル試験
・東陽テクニカ<8151>エクソソームの大量培養、岐阜大学と共同研究、歯髄細胞活用
・北川鉄工所<6317>アクティオなどと風車建設用クレーン開発・レンタル
・トーカロ<3433>半導体装置部品向け表面処理加工、北九州に新棟
・カナデビア<7004>米ゴミ焼却プラントを買収、運転・メンテ事業拡大
・千代田化工建設<6366>CO2回収・貯留、豪で実現性調査
・ダイヘン<6622>AR活用してロボ教示、装置にiPad組み合わせ
・ヤマハ発動機<7272>豪アルミボートメーカー買収、船外機拡販
・NITTOKU<6145>第一実業と提携、巻線設備の販売促進
・イリソ電子工業<6908>秋田工場を稼働、コネクター・電動車向け安定供給
・富士通<6702>量子に継続投資、「超電導」国産機着々
・日本ゼオン<4205>SAF設備建設、米社と連携、商業化連携が完了
・東ソー<4042>慶應義塾大学と、光学ポリマー材料で共同研究
・三菱マテリアル<5711>切削工具再研磨の伊社を買収、欧で競争力
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月経常収支(予想:+3兆8000億円、1月:-2576億円)
<海外>
・特になし
<NH>
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