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デジタルハーツホールディングス:AGESTグループをスピンオフ上場へ、既存事業の成長も底堅い
配信日時:2025/04/02 10:45
配信元:FISCO
*10:45JST デジタルハーツホールディングス:AGESTグループをスピンオフ上場へ、既存事業の成長も底堅い
デジタルハーツホールディングス<3676>は、総合デバッグサービス等を手掛けるデジタルハーツ、品質コンサルティング事業等を手掛けるAGESTを傘下に収める持株会社である。セグメントは、DHグループ事業(2024年3月期売上高構成比59.5%)とAGESTグループ事業(同40.5%)に分かれている。さらに細分化すると、DHグループ事業は、国内デバック33.4%・グローバル/その他26.1%、AGESTグループ事業は、QAソリューション33.9%・ITサービス/その他6.6%となる。
DHグループ事業では、創業以来、ソフトウェアの不具合を検出・報告するデバッグのスペシャリスト集団としてコンシューマー・モバイル・オンライン・アーケード等の様々なゲームや、アミューズメント機器等のデバッグサービスを提供してきた。ゲームに精通した約8,000人という豊富な人的リソースで、国内ゲームデバッグ市場において圧倒的なシェアを誇っている。コンソールゲームにおける国内売上Top100のテスト関与率は67%となる。ゲーム業界を始め各業種業態に対する深い専門知識を有しており、バグ(不具合)蓄積件数400万件以上、テスト関連の年間プロジェクト数は10,000件にのぼる。さらに、多数の国内ゲームメーカーと取引実績があり、昨今では海外ゲームメーカーやインディーゲームまで取引が拡大。デバッグだけでなくユーザー動向のリサーチやレビュー、カスマターサポート等の多様なニーズに対応した付加価値の高いサービスを提供することで、お客様とのエンゲージメントを高めている。そのほか、これまで機械翻訳では難しいと言われてきたゲームの翻訳に「感情」を表現するAI翻訳エンジン「ella」も提供、多言語世界同時発売を強力に支援している。
AGESTグループ事業では、様々なエンタープライズシステムの「品質」を陰ながら支えている。1,000社・200万件を超える不具合を検出してきたノウハウと日本・ベトナムの1,000名を超えるQAに特化したエンジニアリソースで、QA(Quality Assurance)専門企業としてエンタープライズ向けにWEBサイトや業務システム等IT全般に係るソフトウェアを検証している。また、AIの活用・テスト自動化を促進し、技術と人材を有機的に掛け合わせた独自のソリューションサービスを提供する。また、テクノロジーパートナーとの協働により、企業のセキュリティをトータルサポートできるサービスや、システムの受託開発や保守、運用支援等、幅広いITサービスも展開している。
2025年3月期第3四半期決算では、累計の売上高が30,414百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益が1,837百万円(同29.2%増)で着地した。DHグループ事業では、グローバル及びその他が2桁ペースで急成長したほか、国内ゲーム市場が弱含みで推移するなか、戦略的な営業活動が功を奏して国内デバッグも右肩上がりの成長を実現した。AGESTグループ事業は過去最高水準のセグメント利益率約7%(10-12月の3Q単体)を達成、注力事業である国内QAソリューションが同15%成長するなど業績をけん引している。両事業ともに右肩上がりの成長を継続して会社計画に対しても好調に進捗、4Qの繁忙期を取り込み通期計画では上振れを目指している。通期の売上高は41,020百万円(前期比5.7%増)、営業利益は2,540百万円(同24.5%増)を見込む。
同社は、DHグループ事業・AGESTグループ事業ともに成長を続けているが、それぞれ異なる企業価値、リソース、成長戦略を保有している。このような状況下で、両事業の成長ポテンシャル最大化に向けて、日本で前例の少ない「スピンオフ上場」に挑戦している。明確に異なる事業価値創造戦略を有する2つの事業を個別に上場させることで、経営フォーカスと最適な資本政策でそれぞれの事業の持つポテンシャルを最大化させていく。実際、DHグループ事業は確立・差別化された事業モデルで高利益・安定成長ができ、コア事業の縦横展開(グローバル展開) が可能となる。一方、AGESTグループ事業は変化・革新を求められる事業モデルでエンタープライズシステムの品質を先端技術で支えるAIテスト企業として急成長・成長投資が図れる。
「スピンオフ上場」により、内在する個別事業価値が市場で直接評価されることでそれぞれの事業が有する本源的な価値に収れんし、コングロマリット・ディスカウント等が解消され、シンプルでわかりやすい株価形成となろう。既存の株主にとっても、同社が保有するAGESTの株式すべてを現物配当されるため、新規上場株を配当する最大規模の株主還元となる。
直近の「スピンオフ上場」の事例では、メルコホールディングスが挙げられる。メルコホールディングスはシマダヤ<250A>をスピンオフ上場により分離、2024年10月1日スピンオフ上場日のメルコホールディングス株価終値は2,259円、シマダヤ株価終値1,667円、メルコHD+シマダヤ株価終値の単純合計3,926円となっていた。メルコホールディングスは2023年1月23日にスピンオフ上場準備開始を公表(当時株価終値:3,125円)で、2024年9月26日権利付き最終日の株価終値は3,820円だった。
なお、「スピンオフ上場」に注目が行きがちだが、それぞれの事業の成長戦略も明確だ。DHグループ事業は、20年を超す国内デバッグで培った実績・経験、顧客基盤、人材をベースに事業領域をサービス軸と地域軸で拡大し、国内デバッグ会社からOne-stop Solutionを提供するグローバル・パートナーへ成長させていく。一方、AGESTグループ事業では、AGESTが積み重ねてきた技術力をベースに、AIをフル活用したQAサービスを開発し業界のデファクトスタンダード構築を目指す。そのほか、QA先端技術の活用による「QA品質の向上」「スピード改善」「生産性大幅アップ」3つの向上を狙っていく。そのほか、株主還元では、事業成長投資と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ配当性向20%を下限の目途として安定的な配当を実施している。既存事業が堅調に成長する中で、「スピンオフ上場」は2025年内の実現に向けた準備を着実に進めている同社の今後の動向はかなり注目しておきたい。
<HM>
DHグループ事業では、創業以来、ソフトウェアの不具合を検出・報告するデバッグのスペシャリスト集団としてコンシューマー・モバイル・オンライン・アーケード等の様々なゲームや、アミューズメント機器等のデバッグサービスを提供してきた。ゲームに精通した約8,000人という豊富な人的リソースで、国内ゲームデバッグ市場において圧倒的なシェアを誇っている。コンソールゲームにおける国内売上Top100のテスト関与率は67%となる。ゲーム業界を始め各業種業態に対する深い専門知識を有しており、バグ(不具合)蓄積件数400万件以上、テスト関連の年間プロジェクト数は10,000件にのぼる。さらに、多数の国内ゲームメーカーと取引実績があり、昨今では海外ゲームメーカーやインディーゲームまで取引が拡大。デバッグだけでなくユーザー動向のリサーチやレビュー、カスマターサポート等の多様なニーズに対応した付加価値の高いサービスを提供することで、お客様とのエンゲージメントを高めている。そのほか、これまで機械翻訳では難しいと言われてきたゲームの翻訳に「感情」を表現するAI翻訳エンジン「ella」も提供、多言語世界同時発売を強力に支援している。
AGESTグループ事業では、様々なエンタープライズシステムの「品質」を陰ながら支えている。1,000社・200万件を超える不具合を検出してきたノウハウと日本・ベトナムの1,000名を超えるQAに特化したエンジニアリソースで、QA(Quality Assurance)専門企業としてエンタープライズ向けにWEBサイトや業務システム等IT全般に係るソフトウェアを検証している。また、AIの活用・テスト自動化を促進し、技術と人材を有機的に掛け合わせた独自のソリューションサービスを提供する。また、テクノロジーパートナーとの協働により、企業のセキュリティをトータルサポートできるサービスや、システムの受託開発や保守、運用支援等、幅広いITサービスも展開している。
2025年3月期第3四半期決算では、累計の売上高が30,414百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益が1,837百万円(同29.2%増)で着地した。DHグループ事業では、グローバル及びその他が2桁ペースで急成長したほか、国内ゲーム市場が弱含みで推移するなか、戦略的な営業活動が功を奏して国内デバッグも右肩上がりの成長を実現した。AGESTグループ事業は過去最高水準のセグメント利益率約7%(10-12月の3Q単体)を達成、注力事業である国内QAソリューションが同15%成長するなど業績をけん引している。両事業ともに右肩上がりの成長を継続して会社計画に対しても好調に進捗、4Qの繁忙期を取り込み通期計画では上振れを目指している。通期の売上高は41,020百万円(前期比5.7%増)、営業利益は2,540百万円(同24.5%増)を見込む。
同社は、DHグループ事業・AGESTグループ事業ともに成長を続けているが、それぞれ異なる企業価値、リソース、成長戦略を保有している。このような状況下で、両事業の成長ポテンシャル最大化に向けて、日本で前例の少ない「スピンオフ上場」に挑戦している。明確に異なる事業価値創造戦略を有する2つの事業を個別に上場させることで、経営フォーカスと最適な資本政策でそれぞれの事業の持つポテンシャルを最大化させていく。実際、DHグループ事業は確立・差別化された事業モデルで高利益・安定成長ができ、コア事業の縦横展開(グローバル展開) が可能となる。一方、AGESTグループ事業は変化・革新を求められる事業モデルでエンタープライズシステムの品質を先端技術で支えるAIテスト企業として急成長・成長投資が図れる。
「スピンオフ上場」により、内在する個別事業価値が市場で直接評価されることでそれぞれの事業が有する本源的な価値に収れんし、コングロマリット・ディスカウント等が解消され、シンプルでわかりやすい株価形成となろう。既存の株主にとっても、同社が保有するAGESTの株式すべてを現物配当されるため、新規上場株を配当する最大規模の株主還元となる。
直近の「スピンオフ上場」の事例では、メルコホールディングスが挙げられる。メルコホールディングスはシマダヤ<250A>をスピンオフ上場により分離、2024年10月1日スピンオフ上場日のメルコホールディングス株価終値は2,259円、シマダヤ株価終値1,667円、メルコHD+シマダヤ株価終値の単純合計3,926円となっていた。メルコホールディングスは2023年1月23日にスピンオフ上場準備開始を公表(当時株価終値:3,125円)で、2024年9月26日権利付き最終日の株価終値は3,820円だった。
なお、「スピンオフ上場」に注目が行きがちだが、それぞれの事業の成長戦略も明確だ。DHグループ事業は、20年を超す国内デバッグで培った実績・経験、顧客基盤、人材をベースに事業領域をサービス軸と地域軸で拡大し、国内デバッグ会社からOne-stop Solutionを提供するグローバル・パートナーへ成長させていく。一方、AGESTグループ事業では、AGESTが積み重ねてきた技術力をベースに、AIをフル活用したQAサービスを開発し業界のデファクトスタンダード構築を目指す。そのほか、QA先端技術の活用による「QA品質の向上」「スピード改善」「生産性大幅アップ」3つの向上を狙っていく。そのほか、株主還元では、事業成長投資と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ配当性向20%を下限の目途として安定的な配当を実施している。既存事業が堅調に成長する中で、「スピンオフ上場」は2025年内の実現に向けた準備を着実に進めている同社の今後の動向はかなり注目しておきたい。
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