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ドラフト Research Memo(5):大手デベロッパーとの協働に発展

配信日時:2025/04/01 14:05 配信元:FISCO
*14:05JST ドラフト Research Memo(5):大手デベロッパーとの協働に発展 ■ドラフト<5070>の事業概要

同社グループの先進的な取り組みが業界で認知され、不動産大手の三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、東急不動産(株)(東急不動産ホールディングス<3289>の子会社)、東京建物<8804>など大手デベロッパーとの協働に発展している。

h) 日比谷セントラルビル
2024年8月、1983年建設の同ビルは、大規模リボーンプロジェクトが完了予定である。「壊す」から「活かす」をコンセプトに、新旧が融合したクラシカルな空間へと生まれ変わり、日比谷の街並みに調和するデザインを実現した。

i) KOIL TERRACE、丸の内テラス、リビオタワー羽沢横浜国大
国土交通省のプロジェクトである柏の葉スマートシティのオフィスビル「KOIL TERRACE」では、同社は環境設計を請け負った。壁一面を本棚にしたアトリウムを一般開放し、利用者が減る土日祝日には地域の人々の憩いとなるよう空間をデザインしている。東京駅周辺の開発プロジェクトでは、2020年に完成した「丸の内テラス」の中心施設の企画立案から内装設計を手掛けている。このほか、JR線と相鉄線の交差する地域である羽沢横浜国大駅前の再開発における「リビオタワー羽沢横浜国大」の全体デザインを受注した。地域のシンボルとなるプロジェクトであり、長期的な計上を見込んでいる。

3. 競合優位性
同社の競合優位性は、先進的なデザインアプローチ、強固な組織モデル、そして独自の3Dテクノロジーの活用にある。山下泰樹建築デザイン研究所の設立により、時代の変化に適応する柔軟なデザイン手法を確立し、個人の作家性に依存せず、新たな価値を生み出している。さらに、デザインのノウハウを体系化し、シニアスペシャリスト・スペシャリストを中心に、組織全体でノウハウを継承・発展させる仕組みを確立している。この組織的な知識の蓄積と共有が、短期間での企業規模拡大の要因となっている。また、フィリピンやセルビアに設立した3Dイメージパース製作拠点を活用し、高品質な3Dビジュアルを活用し、設計の効率化とクライアントとのスムーズな合意形成を実現している。これらの要素が同社の競争力を支えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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