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ZETA Research Memo(6):会計処理訂正の影響でわかりづらいが、実態は好調を持続
配信日時:2025/04/01 11:06
配信元:FISCO
*11:06JST ZETA Research Memo(6):会計処理訂正の影響でわかりづらいが、実態は好調を持続
■ZETA<6031>の業績動向
2. 2024年12月期の業績動向
2024年12月期の会計処理訂正後の業績は、売上高681百万円、営業損失116百万円、経常損失132百万円、親会社株主に帰属する当期純利益192百万円となった。6ヶ月の変則決算のため前期比増減率は表記していないが、後述のとおり好調だったと言える。なお、旧ZETA統合後から続く構造改革のなかで、経営資源の集中化を図り、「ZETA CXシリーズ」の開発・販売に注力してきたが、2024年10月1日付けで子会社のデクワスと旧ZETAを吸収合併し、商号をZETAへ変更した。また、親会社株主に帰属する当期純利益のみ黒字となったのは、子会社合併の効果などにより繰延税金資産が発生したことなどが要因である。会計処理の訂正については、売上高への影響は引き続き精査していく予定である。
国内EC市場が2ケタ成長を続けるなか、同社は、人員の拡充や新製品の継続的投入などにより、主にハイエンドのEC事業者に対し、新規クライアントの開拓や既存クライアントへのクロスセル・アップセルを強化した。そうしたなかで、「ZETA VOICE」と「ZETA HASHTAG」の間でUGCのシナジーが出始めるなど、「ZETA CXシリーズ」の製品間のシナジーが広がりを見せてきた。こうしたクロスセル効果と認知度向上より、前年同期比63.7%と高い伸びとなった。これは、エンジニアと営業が並走する態勢を維持しながら人員を2割増やし育成を強化したことで、クライアント数が増えるとともに1クライアント当たりの契約数も増加し、同社の供給力を上回る引き合いで発生していた機会ロスをある程度吸収できたことが要因と思われる。2024年12月期の決算はわかりづらいが、こうした受注動向から好調だったということが窺える。
製品別では、「ZETA SEARCH」が安定成長を維持するなど、各製品ともに順調に拡大した。なかでも、UGC・クチコミ数の着実な増加、エンゲージメントの向上やユーザーとの接点の拡大につながる生成ハッシュタグ数やクリック数の顕著な増加から、「ZETA HASHTAG」が高成長を開始した。また、2025年12月期及び中期予想に業績を織り込んでいない「ZETA AD」も、リテールメディア広告への関心の高まりとともに新規問い合わせが増加、導入済み及び営業中の案件数が急速に立ち上がり、分母は小さいが前年同期比で100.9%増と大きく伸びるなど収益貢献を開始した。なお、製品の成長に伴い、保守件数も着実に伸長した。利益面では、売上高の拡大とともに利益率の向上が続き、販管費の増加要因を吸収した。なお、期初予想との比較では、「ZETA CXシリーズ」の好調に加え、旧サイジニアの採算性の低いDKM事業も想定より減少が少なかったため売上高は過達となったが、粗利益率の低いDKM事業の割合が高いことと、合併による突発費用の発生もあり営業利益は若干の未達となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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2. 2024年12月期の業績動向
2024年12月期の会計処理訂正後の業績は、売上高681百万円、営業損失116百万円、経常損失132百万円、親会社株主に帰属する当期純利益192百万円となった。6ヶ月の変則決算のため前期比増減率は表記していないが、後述のとおり好調だったと言える。なお、旧ZETA統合後から続く構造改革のなかで、経営資源の集中化を図り、「ZETA CXシリーズ」の開発・販売に注力してきたが、2024年10月1日付けで子会社のデクワスと旧ZETAを吸収合併し、商号をZETAへ変更した。また、親会社株主に帰属する当期純利益のみ黒字となったのは、子会社合併の効果などにより繰延税金資産が発生したことなどが要因である。会計処理の訂正については、売上高への影響は引き続き精査していく予定である。
国内EC市場が2ケタ成長を続けるなか、同社は、人員の拡充や新製品の継続的投入などにより、主にハイエンドのEC事業者に対し、新規クライアントの開拓や既存クライアントへのクロスセル・アップセルを強化した。そうしたなかで、「ZETA VOICE」と「ZETA HASHTAG」の間でUGCのシナジーが出始めるなど、「ZETA CXシリーズ」の製品間のシナジーが広がりを見せてきた。こうしたクロスセル効果と認知度向上より、前年同期比63.7%と高い伸びとなった。これは、エンジニアと営業が並走する態勢を維持しながら人員を2割増やし育成を強化したことで、クライアント数が増えるとともに1クライアント当たりの契約数も増加し、同社の供給力を上回る引き合いで発生していた機会ロスをある程度吸収できたことが要因と思われる。2024年12月期の決算はわかりづらいが、こうした受注動向から好調だったということが窺える。
製品別では、「ZETA SEARCH」が安定成長を維持するなど、各製品ともに順調に拡大した。なかでも、UGC・クチコミ数の着実な増加、エンゲージメントの向上やユーザーとの接点の拡大につながる生成ハッシュタグ数やクリック数の顕著な増加から、「ZETA HASHTAG」が高成長を開始した。また、2025年12月期及び中期予想に業績を織り込んでいない「ZETA AD」も、リテールメディア広告への関心の高まりとともに新規問い合わせが増加、導入済み及び営業中の案件数が急速に立ち上がり、分母は小さいが前年同期比で100.9%増と大きく伸びるなど収益貢献を開始した。なお、製品の成長に伴い、保守件数も着実に伸長した。利益面では、売上高の拡大とともに利益率の向上が続き、販管費の増加要因を吸収した。なお、期初予想との比較では、「ZETA CXシリーズ」の好調に加え、旧サイジニアの採算性の低いDKM事業も想定より減少が少なかったため売上高は過達となったが、粗利益率の低いDKM事業の割合が高いことと、合併による突発費用の発生もあり営業利益は若干の未達となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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