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RSテクノ Research Memo(6):潤沢な手元キャッシュを成長投資と株主還元に充当

配信日時:2025/03/31 13:06 配信元:FISCO
*13:06JST RSテクノ Research Memo(6):潤沢な手元キャッシュを成長投資と株主還元に充当 ■RS Technologies<3445>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2024年12月期末の財務状況は、資産合計が前期末比41,480百万円増加の182,146百万円となった。主な変動要因として、流動資産は現金及び預金が14,466百万円、受取手形及び売掛金が10,744百万円、在庫が2,157百万円それぞれ増加した。固定資産では、能力増強投資等に伴い有形固定資産が10,248百万円増加したほか、無形固定資産が423百万円、投資その他資産が2,323百万円それぞれ増加した。なお、増加要因のなかにはRSPDHを新たに連結化した影響も含まれている。

負債合計は前期末比21,360百万円増加の46,598百万円となった。主に有利子負債が4,052百万円、支払手形及び買掛金が3,128百万円、未払金が5,225百万円、リース債務(長短含む)が1,566百万円増加した。純資産合計は同20,119百万円増加の133,548百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が8,656百万円増加したほか、為替換算調整勘定が3,605百万円、非支配株主持分が7,819百万円それぞれ増加した。

経営指標は、安全性を示す自己資本比率が前期末の39.9%から37.5%に低下し、有利子負債比率が同9.7%から13.9%に上昇するなど財務体質がやや悪化したように見えるが、RSPDHの連結化により資産や負債が増加した影響が大きい。ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)で見ると、同10,413百万円増加の75,725百万円と過去最高水準に積み上がるなど、財務基盤については一段と強化されたと見るべきだろう。同社は積み上がったキャッシュについては、主に設備投資やM&Aなどの成長投資と株主還元に充当する方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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